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朝餉(あさげ)が終わり、食器を下げたあと。
智樹は、
小さなマグカップを手に、
椅子に腰を下ろした。
「ふぅ…。」
俺の
湯気とともに立ちのぼる。
少し焦げたような、
不思議な香り。
「あの、ともき様…。」
向かいに座ったお七が、
そっと鼻を動かす。
「その
黒い湯のようなもの
なんでございましょう?」
「これ?コーヒーだよ。」
「こお…ひい?」
色は、
墨を溶かしたように黒く。
湯なのか、
薬なのか。
お七は、
じっと、
智樹の手元を見つめていた。
「あの…少しいただいても…?」
「うん、いいよ」
カップを両手で受け取り、
慎重に口をつける。
「うっ…!」
一瞬、
表情が強張る。
「に…苦うございます!」
思わず、
目を瞬かせる。
「あー…そっか。少し、癖があるからね。」
智樹は、
苦笑しながら立ち上がり、
棚から小さな容器を取り出した。
「じゃあこれ、入れよう」
スプーン一杯。
さらさらと、
白い粒が、
黒い液に溶けていく。
「それは
なんでございますか……?」
「砂糖だよ。」
「さ、砂糖…!?」
お七の声が、
少し裏返る。
「それほどのものを…
このように。」
「わたくしの時代では
砂糖は、祝いの席や…
病の者にしか。」
言葉が、
自然と、
慎ましくなる。
智樹は、
お七の方を見て、
穏やかに言った。
「今でもさ、
安いわけじゃないけど…ね。」
一呼吸置いて。
「でも、
気にしなくていいよ。」
再び、カップを口へ。
「あ…。」
先ほどの、
鋭い苦味は、
やわらいで。
ほんのり、
甘さが残る。
「不思議…。」
「苦うございますが…どこか
落ち着きます。」
「それが、
好きな人も多いんだ」
お七は、
両手でカップを包み、
静かに言った。
「この世では
甘いものも…
惜しみなく…
分け与えられるのですね。」
窓から差し込む光。
苦味と、
甘さが、
ゆっくりと混ざり合う。
それは、
二人の間に流れる、
今の時間のようだった。
コーヒーを飲み終え、
智樹は、
マグカップを静かに流しへ置いた。
そして、
何気ない仕草で、
スマホを手に取る。
画面には、
文字と数字。
募集。
時間。
時給。
智樹の視線は、
いつもより、
少し真剣だった。
「あの、ともき様…。」
声をかけられ、
顔を上げる。
お七が、
じっと、
こちらを見ていた。
「その……
難しいお顔は
どうされたのでございますか?」
「ああ、仕事を探してるんだ。」
「お仕事…?」
お七の眉が、
わずかに動く。
「今の時代はさ…」
智樹は、
言葉を選びながら話す。
「男も女も、働いて、
その対価として、
お金をもらうんだよ。」
「身分に…関わらずでございますか?」
「うん、基本的にはね。
中には、資格とか必要な仕事や、知識がないと出来ない仕事もあるんだけどね。」
お七は、
驚いたように、
目を見開く。
「わたくしの時代では…女は家か…奉公先に。」
それ以上、
言葉が続かない。
「もちろん…ね
まだ問題は色々とあるんだけどさ。」
智樹は、
ゆっくり続ける。
「でも、
建前としては…
男女平等なんだよ。」
「女も…
男と同じように…
働ける?」
「そうだよ。」
お七は、しばらく
黙り込む。
その胸の内で、
何かが、
静かに揺れている。
「だからさ…。」
智樹は、
お七の方を見て、
穏やかに言った。
「無理に、
誰かに従う必要は、ないんだよ。」
「それは夢のようで。」
お七は、
小さく息を吸う。
「でも、恐ろしくも…ございます。」
「でもさ…。」
智樹は、
少し照れたように笑う。
「自分で選べるって、
悪くないよ。」
お七は、
ゆっくりと、
顔を上げた。
「この世では、女も己の道を
選べるのですね。」
「うん、自分の好きなように。」
その瞬間。
智樹の指が、
一つの求人を、
タップする。
「俺もさ…いい歳だし。」
「?」
「ちゃんと、働かないとな…
今のままじゃダメなんだ。」
朝の光の中。
二人は、
それぞれの未来を、
まだぼんやりと、
思い描いていた。
部屋に、穏やかな静けさが戻った頃。
お七は、
少しだけ姿勢を正し、
智樹の方を見た。
「あの…ともき様…。」
「ん?」
「わたくし
この世でも…
働いてみとうございます。」
その声は、
控えめでありながら、
確かな意思を含んでいた。
「お七…。」
智樹は、
すぐには答えられなかった。
お七の気持ちは、
分かる。
けれど――
「でもさ。」
言葉を選びながら、
続ける。
「家のこと、
全部やってくれてるだろ?」
掃除。
洗濯。
料理。
「それってさ
立派な仕事だよ」
「はい…
ありがたいお言葉です。」
けれど、
お七は、
そっと首を振る。
「されどわたくし。」
「己で銭を得て…。」
小さく、
拳を握る。
「好きなものを己の手で
買ってみとう
ございます…。」
智樹は、
その言葉に、
思わず息を呑んだ。
それは、
贅沢でも、
見栄でもない。
“選ぶ”という、
当たり前の願い。
「そっか。」
智樹は、
静かに頷く。
「その気持ち分かるよ」
「だからさ…。」
少し考えてから、
言った。
「まずは、両親に相談しよう」
「ご両親に…?」
「家の仕事を、
ちゃんとしてもらってるんだし。」
「ちゃんと、お小遣い
もらえるように。」
一瞬、
目を見開き。
そして、
深く、
頭を下げる。
「かたじけのうございます。」
智樹は、
微笑みながらも、
心の奥が、
少しだけ、
痛んでいた。
(本当は…働かせてあげたい。)
現代は、
平和だ。
けれど―
危険が、
消えたわけではない。
見知らぬ人。
騙し。
傷つける心。
(今はまだ…それに…違う時代から来ている)
でも外で働く経験を、
させてあげたい。
けれど、
守りたい。
その二つが、
胸の中で、
せめぎ合う。
「ありがとうございます…。」
そう言って、
微笑むお七を見て。
智樹は、
自分の選択が、
間違いでないと、
信じた。
「少しずつ…いこう。」
自立も。
世界も。
一歩ずつ。
二人は、
同じ部屋にいながら、
それぞれの未来を、
胸に描いていた。
重ならないようで、
確かに、
寄り添いながら。
明日には、
この家に、再び人の気配が戻ってくる。
そのことを、
二人とも、
口には出さなかったが――
心のどこかで、
意識していた。
静かな昼。
お七は、
畳に正座し、
一つ一つ、
丁寧に眺めていた。
お札。
硬貨。
まるで、
異国の宝を前にするように。
「この世の銭は…。」
指先で、
そっと、
紙幣の端に触れる。
「なんと……
精巧なのでございましょう…。」
お札は、
破れぬように、
厚く。
硬貨は、
重みがあり、
模様が細かい。
「わたくしの時代では
銭はただの道具で。」
「今も、
道具ではあるけどさ…。」
智樹は、
お七の隣に腰を下ろす。
「でも、
ここに描かれてる人たちは…。」
一枚の紙幣を、
指で示す。
「偉人って呼ばれる人たちなんだ。」
「偉人…?」
「昔の人で、
この国のために、
何かを成した人」
お七は、
改めて、
札に描かれた顔を見る。
「この方はどのような?」
智樹は、
ゆっくりと、
説明する。
学問を広めた人。
国を変えようとした人。
人々の暮らしを考えた人。
「銭の中に志が…
刻まれているのですね。」
お七は静かに、頷く。
「銭は…ただの富ではなく。」
「想いの積み重ね。」
「硬貨もさ…。」
智樹は、
一枚を手に取る。
「素材も、模様も、
意味がある」
「わたくしの世では銭は
奪われるもの…
守るもの…。」
「けれど、この世では。」
「使われることが
前提なのですね」
「そうだな」
智樹は、
少し考えてから、
答える。
「回して、
生きていくためのもの、かな」
お七は、そっと、
両手でお札を挟む。
「この銭で…何を買うか。」
「それも己で…選べる。」
外では、
鳥の声。
明日には、
また、
家族の声。
「ともき様…。」
「ん?」
「この世を少しずつ…
学ばせていただき。」
お七は、
深く頭を下げる。
「一緒に
覚えていけばいいよ。」
それは、
教える者の言葉ではなく。
共に生きる者の、
自然な言葉だった。
紙の中の人々が、
繋いできた時代。
その先に、
今、
二人が立っている。
明日を前にした、
静かな昼だった。
智樹は、
ずっと前から、
気づいていた。
お七が、
母の部屋の前を通るたび、
ふと足を止めること。
化粧台に並んだ、
色とりどりの瓶。
刷毛や筆。
小さな鏡。
触れはしない。
ただ、
見るだけ。
その視線が、
どこか切なくて。
(やっぱり、気になるよな)
スマホを開いた智樹は、
通販サイトを眺めていた。
初心者用のメイク道具。
肌に優しい化粧品。
色味も、
派手すぎないもの。
数時間後。
玄関に置かれた、
小さな段ボール。
「ともき様これは?」
「お七に、だよ」
箱を開けた瞬間、
お七の目が、
大きく見開かれる。
「これはすべて化粧の道具?」
整然と並ぶ、
口紅、
白粉に似たファンデーション、
筆、
鏡。
「なんと揃って。」
「わたくしの世では
紅一つ
白粉一つ
とても
高価で。」
指先が、
少し震える。
「それが、これほど。」
さっそく、
お七は鏡の前に座る。
真剣な眼差し。
慎重に、
白粉を塗り。
紅を引く。
仕上がった顔は――
江戸の町で、
そのまま歩いていけそうな。
凛として、
奥ゆかしく。
「うん」
智樹は、
思わず、
微笑んだ。
「すごく、似合ってる。」
「ほ、本当でございますか?」
お七は、
少しだけ、
俯く。
頬が、
ほんのり赤い。
「このような…化粧
古くさいかと」
「そんなことないよ」
智樹は、
きっぱり言う。
「お七らしい」
お七は、
胸の前で、
両手を重ねる。
「ありがとうございます。」
その声は、
小さく、
柔らかい。
鏡に映るのは、
江戸の娘であり、
現代に生きる女性。
二つの時代を、
同時に宿した姿。
技術が変わっても。
道具が増えても。
「美しくありたい。」
その気持ちだけは、
昔も今も、
変わらない。
智樹は、
その背中を見つめながら、
思った。
(この時間ももうすぐ終わるのか)
だが、
今はまだ。
紅と鏡のあいだで、
確かに、
二人の時間は続いていた。
夕方。
西日が、
カーテン越しに部屋を橙色に染めていた。
智樹は、
風呂場で蛇口をひねり、
浴槽に湯をためる。
ぽちゃん、ぽちゃんと
規則正しい音。
「お七、
先に入っていいよ」
そう声をかけると、
お七は少し驚いた顔で、
それから静かに頷いた。
「ありがとうございます。」
お七は、
慣れた手つきで脱衣所へ向かう。
以前よりも、ずいぶんと
この家の生活に馴染んでいる。
智樹は、
その背中を見送った。
はずだった。
しかし。
湯の音。
換気扇の低い唸り。
浴室の向こうから聞こえる、
湯をかき混ぜる小さな音。
(ダメだ…ダメだ…)
胸の奥が、ざわついて仕方がない。
「ちょっと、
様子だけ…見たい…見てみたい。」
言い訳にもならない言葉を
自分に向けながら、
智樹は足を進めてしまった。
風呂場の引き戸を、
ほんの少しだけ開ける。
湯気。
白く、
柔らかく、
境界を曖昧にする。
「?」
お七が、
こちらに気づく。
湯の中から、
驚いたように目を見開く。
「智樹…様!?」
言葉が、
出ない。
湯気の向こう。
視線が合う。
それだけなのに、
心臓の音が
やけに大きく響く。
「いや、その…ご、ごめん!!
すぐ出るから!!」
智樹は、
視線を逸らし、
慌てて背を向ける。
「あ、いえ。」
お七の声は、
思ったよりも
落ち着いていた。
「驚きましたが…
怒っては、おりませんぬ。」
智樹は、
その場で立ち尽くす。
見てはいけないとわかって
いたものの、遂に見てしまった。
お七の裸体。
真っ白な雪のような肌。
程よい大きさの乳房
ぷっくりと立つ乳嘴(にゅうし)。
脇に生え揃った毛。
焦げ茶の大きな乳暈(にゅううん)。
黒々と柔肉を覆う恥毛(陰毛)。
「み、見てないから。」
智樹が慌てて言い訳のように言う。
湯の音だけが、
二人の間を流れる。
「智樹様は…心が…優しすぎます。」
お七の声は、
湯気に溶けて、
柔らかい。
「いや…むしろ最低な男だよ…。」
智樹は、
自分に言い聞かせるように呟いた。
「いいえ…。」
お七の短い返事。
それだけで、
なぜか、
胸の奥が
少しだけ軽くなる。
智樹は、
そっと引き戸を閉めた。
完全に、
視界を遮る。
お七は、
胸に手を当て、
小さく息を吐く。
「びっくり…しました…。」
けれど、
不思議と、
嫌ではなかった。
お七は湯船で、
静かに目を閉じる。
(あの方は…やはり優しい。)
湯気は、
すべてを包み込み、
何も語らない。
だが、
その沈黙の中で、
二人の距離は、
確かに――
少しだけ、
近づいていた。
智樹は、自分の身体が正直な事に気が付いていた。
一線をこえてはいけない…
自分に言い聞かせているつもりが
自分の陰茎は既に起き上がった状態。
智樹は、意を決して再び引き戸に手を掛ける。
お七が再び顔を上げる。
「智樹…様?」
「お、お七…俺も一緒に入っていいかな?」
お七は、智樹の気持ちを悟ったのか優しく言う。
「江戸では、混浴は普通でしたから。智樹様が宜しければわたくしは、気にしませんよ。」
智樹は、服を脱ぐとズカズカと風呂場に入り
無造作にシャワーの蛇口を捻る。
お七の方を見ないようにしていたが、そこには現に女性がいる。
画面越しでしか見た事の無い、女性の裸。
視線が自然とそっちへ(お七)の方へと向く。
お七
「智樹様、お背中お流し致しましょうか?」
智樹
「ふぇ?」
急にふられて、変な声が出る。
お七
「宜しければ、お世話お流し致します。」
智樹
「いや、いいよ!!それくらい自分でやります!!」
緊張からか、敬語になってしまった。
お七
「わたくしに、御奉仕させて下さいませ。
いつものお礼でございます。」
そう言うとお七は湯船から出てくる。
お七の白い乳房が僅かに揺れる。
智樹
「…っ!」
慌てて、股の間に手を入れる。
自分の陰茎を手で抑え込む。
お七は、智樹の使っているタオルを手繰り寄せて、ボディソープを付ける。
タオルが泡立ち、智樹の背中を擦る。
お七
「お力加減はいかがでございましょうか?」
もはや緊張して、何も返す言葉が無い。
と言うか、言葉が出なかった。
智樹
「あ、えーっと程よいかな…。」
相変わらず、手は股の間に突っ込んでいる。
お七
「智樹様、腕をあげてくださいませんか?」
一瞬、驚くも身体を洗ってくれているのだから当たり前だ。
慌てて、腕をあげる。
その時、背中にお七の乳房が当たる感触がした。
完全に俺のモノが直立している。
お七も気が付いたのかもしれない。
顔を少し逸らすように、詫びを入れる。
お七
「も、申し訳ございませぬ。」
完全に嫌われる、嫌われたと思った。
智樹
「いや、俺の方こそごめん!!」
お七
「何故、智樹様がお謝りになられるのですか?わたくしの不注意で…。」
そうお七が言う瞬間、俺の身体が自然に動いていた。
気が付くと、俺はお七の唇に自らの唇を重ね合わせていた…。
二人の動きが一瞬止まる…時間が止まった様な感覚に俺は呑み込まれた。
お七は、泡だらけの手で自分の唇に手をそっと当てる。
頬を紅色に染めている。
俺は、そっとタオルをお七から
取ってお七の手の泡をシャワーで洗い落とす。
智樹
「お、お七…その…俺…。」
お七
「…智樹様…。」
俺は、お七をそっと抱き寄せる。
そして、お七の白い肌にそっと手で触れる。
お七の身体がビクッと反応する。
俺は、お七の柔らかな乳房に触れる。
お七が甘い声をあげる。
今までに聞いた事のないような
甘い声だった。
そして両手で、柔らかな白い乳房を包み込むと、無造作に揉みしだく。
お七の荒い息遣いが耳の近くで聞こえる。
お七が俺の名前を連呼する。
お七
「あっ…智樹…様…んんっ!!」
お七の声をよそに俺はお七の乳嘴をそっと
優しく噛む。
お七の身体がくねくねと動くも、俺は抑えつけ、更に深くお七の乳嘴を舌でこねくり回す。
お七は、喘ぎ声にも悲鳴にもならない様な声をあげ身体をくねらせている。
お七の反応が愛おしく、俺は更に乳嘴を愛撫する。
お七
「智樹…様…ああっ!!」
智樹
「お七…愛してるよ…。」
その一言だけ言うと俺は、お七の乳嘴を
今度は少し強めに指で引っ張る。
お七は、顔を少し歪めるすもどうやら嫌いではなさそうで甘い声を上げつづけている。
左の乳房の乳嘴を軽く引っ張り
右の乳房の乳暈にしゃぶりつく…。
お七は、身体をいっそ捩らせてひたすらに
声を押し殺そうと必死に耐えているが
甘い声が風呂場に響き渡る。
お七
「…んんっ…あん…。」
俺はさらに激しく、お七の乳房を揉みしだく。
しかし、お七も
ただ黙ってされるがままではなかった。
お七が急に、俺からすっと離れる。
俺は一瞬
驚くも、お七が言う。
お七
「智樹様、智樹様の…魔羅を頂戴致しますね…。」
そう言うと、急に俺の股間に顔を埋めるお七。
次の瞬間、俺は頭が真っ白になる。
お七が俺の陰茎を口に含み上下に頭を動かす。
俺は、あまりの気持ちよさに頭を仰け反らし倒れそうになる。
お七は、そんな俺をよそに、更に舌を俺の
陰茎に絡ませる。
︎︎ ︎︎ ︎”ちゅぷちゅぷ”といやらしい音を立てながら
更に深く咥える。
俺は、もう放心状態だった。
あまりにも気持ちよくて、快感に浸っていた。
こんなのは、初めてだ。
アダルトDVDでしか見た事がない。
だが目の前で、400年近く前から来た
女性が俺のモノをしゃぶっている。
俺のモノから
ドロっとしたものが吹き出す。
お七は、一瞬
ギョッとしていたが、上目遣いで
俺の様子を凝視している。
お七
「智樹様…ご満足…
いただけました
でしょうか?」
智樹
「き、急に…驚いたけど…。あ、ありがとう…。」
咄嗟に出た一言だった。
お七はそれでも頬を紅く染めて
恥ずかしそうに
微笑んでくれた。
俺達は、風呂場を後にする…。
風呂から上がると、
家の中は一段と静かに感じられた。
明日には、
また家族が帰ってくる。
その事実が、
言葉にしなくとも
二人の胸に重く横たわっていた。
食卓に並ぶのは、
簡素な夜ご飯。
温かいご飯と、
汁物、
控えめなおかず。
智樹とお七は、
向かい合って座る。
箸の音だけが、
小さく響く。
いつもなら、
「これは何ですか」
「美味しいです」
そんな言葉が交わされるのに、
今夜は違った。
智樹は、
箸を動かしながら考えていた。
(俺は、一線を越えた…。守るべき人だったのに…自分の欲に負けた。)
お七は、
俯きがちにご飯を口に運びながら、
胸の奥を整理していた。
(智樹様…私の事を…やはり…愛してくれていたんですね…。)
しばらくして、
智樹がふと口を開く。
「ビール…でも飲む?」
問いかけは、
あまりに自然で、
だからこそ救いだった。
お七は、
少しだけ間を置いてから、
小さく微笑む。
「頂戴…致します。」
その言い方は、
相変わらず丁寧で、
どこか柔らかい。
缶を開ける音。
ぷしゅ、という
軽やかな響きが、
部屋の空気を和らげる。
グラスに注がれた
黄金色の液体と、
立ち上る泡。
特に、「乾杯」とは言わなかった。
ただ、
それぞれが静かに口をつける。
一口、
二口。
お七は、
少し目を細めて言った。
「やはり…癖になりますね
この飲み物。」
その言葉を聞いて、
智樹は思わず微笑む。
「そうだろ?」
短い返事。
けれど、
そこには
安心と、
名残惜しさと、
ささやかな幸せが
混じっていた。
ビールを飲みながら、
二人は多くを語らない。
無言でも、
同じ時間を共有していることが、
今は何よりも大切だった。
明日、
家族が帰ってくる。
立場も、
距離も、
また一段、
意識しなければならない。
それを、
二人とも
分かっている。
今夜だけは
それでも、
今夜だけは。
泡の弾ける音と、
静かな食卓の中で、
二人は
同じ時間を
確かに生きていた。
この穏やかな夜が、
明日への
小さな支えになることを、
互いに
言葉にしないまま、
願いながら。
その夜、俺は今日の風呂での出来事が夢では無いのかと思い込んでいた。
初めてまともに付き合ったのは、中学生の時。
卒業すると同時に、両想いだった同じクラスの女子と。
けれど、別々の高校に行くことになり
失恋…。
フラれて男泣き。
最初で最後だったかもしれない、甘いが苦い思い出。
高校生でも、1度は付き合ってみたものの長続きせずすぐに失恋。
そのままずっと、この歳までやってきたから。
中学生の頃に、初めて本当の女性の乳房を
触った…なんとも言い難いあの感触…。
その感触が、今夜再び蘇がえってきた。
しかし、それは元カノではなく、394年前の
江戸時代の女性…。
生まれも、育ちも全く異なる。
ビールの酔いが回っているのか、頭がボーッとする。
今日の事をお七はどう思っているのか…。
本当は、怖かったのでは?
俺も、彼女の言っていた許婚と同じかと
思われてしまったのでは?
そんな考えも頭をよぎっていた。
お七もまた、色々と考えていた。
お七
(智樹様は…何か悩んでいらっしゃるのかしら…お食事の時も口数が少なく…湯での出来事を気にしているのでは…)
お七はそっと、身体を起こし智樹の方を見る。
智樹はじっと天井を見つめているようだった。
お七
「智樹様…まだ、起きていらっしゃいますか?」
智樹
「うん…。」
お七がそのまま続けて言う。
お七
「智樹様…湯での出来事は…お気になさらず…。わたくしは…むしろ…嬉しゅうございましたよ。」
智樹
「ごめん…お七…俺、やっぱり最低だよ。守らなきゃいけないのに…。」
お七
「何を、仰いますか…。わたくしは、智樹様に出会って幸せですし…。」智樹がお七の言葉を遮るかのように言う。
智樹
「今の時代は…男は、大切な人を守らなきゃいけないんだ。江戸時代だって、本当に大事なな人は、守っていたと思う。」
智樹
「それを、俺は、自分の欲をお七に押し付けて…同意もしないのに…犯罪者と一緒だよ。
罪人だ。」
お七
「…。」
しばらくの間沈黙が続く…。
お七
「智樹様…智樹様は、罪人なんかではございませぬ…。わたくしの許婚でありましょう…。」
智樹
「えっ…?」
お七
「前にも、申し上げた通り、わたくしには許婚がおりました。しかし、わたくしは、その許婚の事をお慕いする事が出来ませんでした。」
お七
「しかし、今度の許婚のお方…智樹様は違います。わたくしは、智樹様の事を心よりお慕いしております。」
智樹
「お七…。」
お七が布団からそっと起き上がり、俺の
布団へとやってくる。
お七
「智樹様…。お慕いしているお方に、女は尽くすもの…それが…普通なのでは
ありませんか?」
俺は何も言い返せなかった。
と言うよりは、自分が情けないと思ったのと、こんなにも人から愛された、信頼された事が無かったから、感動もしていた。
数少ない、友達にも、クズ呼ばわりされ。
仲の良い大学の友達とは、家が遠方にある事もあり、オンラインでしか会えていない。
クズで、無職で、救いようのない男を彼女は
慕ってくれている。
智樹「俺は…クズだよ?あの…救いようのないおかしな人って意味…。」
お七「智樹様は、その様なお方ではございませぬ…。
智樹は、とても優しいお方です。」
智樹「俺、お七と出会えて良かった…。」
お七「わたくしもですよ。」
智樹「あの…暑いかもしれないけど…良かったら一緒に…添い寝…いや、添い寝しても?」
お七「はい…勿論でございます。」
そう言うと、お七は智樹の布団に入る。
お七の顔が近くなる。
俺はじっと、お七の顔を見つめる。
お七の口元が緩み、お七の微笑みが
暗がりでも見て取れる。
お七「お休みなさいませ…。」
智樹「うん、お休みなさい。」
どれくらい時間が経っただろうか、ふと目を覚ました智樹。
時計をみると、深夜1時。
トイレに起きる。
お七が、すやすやと寝息を立てて寝ている。
お七を起こさないようにそっとトイレに向かう。
用を足して、戻ってくるとお七が布団の上に
真っ直ぐに寝ていた。
寝相が、良くないと出来ないような寝方。
しかも直立したまま動かない。
俺はつい、声をかける。
智樹「お七…?」
お七「智樹様…かわやへ?」
智樹「うん…飲みすぎたからかも。」
お七「…あの、智樹様…。」
智樹「うん?どうかした?」
お七「あの…後、ほんの僅かでご家族が帰って来ると仰っていましたよね?」
智樹「今日の、お昼…正午ね。」
お七「湯での…事が…。」
俺は、一瞬固まる…。
やっぱり、お七に嫌われた。
そう思った時だった…。
お七「智樹様…。」
お七がそっと
立ち上がり、着物をはだける。
さらに、下着をなんの迷いもなく
脱ぐ。
俺は、目を見開く。
再び、お七の白い肌と乳房が露出する。
お七がそっと、再び布団の上に横になる。
お七「智樹様…お七と…の交わりは嫌でございますか…?」
智樹「いや、嫌なわけないだろ…。」
再び、俺のモノ(陰茎)がビクつく。
お七「わたくしも…殿方との交わりは、実は…初めてでして…よく分かりませぬ。」
智樹「あ、あぁ…。俺も…一緒。」
お七「智樹様の、お部屋にございました。書と動き絵を少し…拝見いたしまして…申し訳ございませぬ…。」
智樹「う、やっぱり…スマホとかも見られてたんだ…。」
俺は、顔から火が出そうになる。
お七「勝手をお許しください…ませ。」
智樹「いいの?本当に…恐ろしくない?」
お七「はい…智樹様なら…。」
俺は、そっと自分のスウェットの上下を脱ぐ。
そのまま、お七の上に覆いかぶさって
お七の白い乳房に触れる。
お七の心臓の鼓動が聴こえる距離。
俺は、優しくお七の乳嘴(にゅうし)を指で弾く。
お七の身体がビクッと反応し、同時に切ない声をあげる。
智樹「痛いようなら…言ってね。」
お七「んっ…大丈夫…でございます…。」
俺は、お七の焦げ茶色の乳暈(にゅうたん)を指で弧を描くように指でなぞる。
お七の身体が更に仰け反り、先程より大きな声で喘ぐ。
※乳嘴(乳首)
※乳暈(乳輪)
俺は、お七の柔肉に手をそっと伸ばす。
智樹「触るよ…。」
俺はそっと囁く様お七に言う。
お七の柔肉からは既に蜜液が流れており
俺の指に絡みつく。
ねっとりとしており、まだ温かい。
お七は、先程より激しく身体を仰け反らせて
甘い声を上げる。
俺は更に手をお七の柔肉より上の方に這わせて、お七の痴豆に触れる。
お七がビクッビクッと更に身体を仰け反らせて悲鳴に近い声を上げる。
息遣いも既に荒い。
俺は、痴豆を更に指先で撫でる様に優しく
触れる。
お七の身体がビクッビクッと何度も何度も反応し、柔肉から蜜液が更に溢れ出し、遂には芽吹く。
お七の荒い息遣いが部屋に響き渡る。
お七「はぁ…はぁ…はぁ…はぁ… 気が…いって…しまい…そう…でございます…。」
智樹「お七…可愛いよ…。」
お七「わたくし…ばかり、気が…いっては…いけませぬ…ね…。」
智樹「あっ…!!」
声を上げると同時に、お七の白い手が俺の陰茎を掴む。
同時に、口の奥へなんの躊躇いもなく
俺のモノ(陰茎)をいれる。
”ジュポジュポ”と音を立ててしゃぶりつく
お七。
上目遣いで、俺をじっと見つめている。
目で、゙どうでしょうか?゙
と尋ねているのがわかった。
あまりの気持ち良さに俺は、頷く事しか
出来ない。
俺の足が、快感でブルブルと震え出す。
お七が体勢を変えて俺の目の前にお七の
柔肉と菊門(肛門)が見える。
既に蜜液で潤っている柔肉。
菊門には、黒い恥毛が生えて、蜜液で
周りに引っ付いている。
少し、酸味のある匂いが鼻を尽く。
寧ろその匂いが俺を興奮させた。
俺はそっと、お七の淫肉に触れゆっくりと拡げる。
既に蜜液で満たされた、柔肉内は潤っており
桃色の肉襞(にくひだ)が見えている。
そこに迷いも無く、舌を突っ込み舐め上げる。
それと同時に、お七が俺の陰茎を口から出すと、甘い声が部屋に響き渡る。
お七の身体がガクガクと震え出す。
俺は、お七の白い柔らかな尻肉を掴むと
舌の先でお七の柔肉内の肉襞を激しく突く。
お七のかんざしが激しく揺れる。
お七が甲高い声で叫ぶ。
お七 「はぁん……!!あぁん!!…智樹…様…それ以上…わたくしの、ぼぼ(腟)を…!!いやん……お舐めになるのは……おやめ下さい…。」
俺はお七のその声が聞きたくて、無視をし更に舐め上げ、舌で突き上げる。
お七の柔肉から蜜液が芽吹き、激しくお七は
痙攣している。
力が抜けて、菊門も、柔肉も、淫肉も丸見えのお七。
俺もかなり、疲れがあったがお七を愛するあまりにお七の尻肉を再び掴み、乳房を揉みしだく。
既に汗と蜜液塗れのお七をそっと起こし。
お七を四つん這いにする。
お七「智樹様…少し…休息を…。」
有無を言わせずに、なかば強引に自分の
陰茎を扱くと、お七の柔肉から蜜液を少し取り、お七の菊門に塗り付ける。
お七 「!?」
お七は、はっとしていたがお七の言葉よりも先に俺の陰茎がお七の菊門へと挿入される。
思ったよりも、キツくてヌルっと入りそうにもないが、興奮しているのか無理やりに自分の陰茎を押し込む。
お七「あぁ!!い、痛うござい……ます!!そこは、魔羅を納めるところでは!!」
智樹「ご、ごめん!!」
それだけ言うとゆっくりと腰を動かす…。
アダルトDVDでしか見た事のない肛門性交。
1度やってみたいと思っていたがいざやると
不思議な感覚だ。
しかしながら、お七のキツイ菊門が伸縮し
俺の陰茎を包み込む。
ギュッと締め付けられる感覚で、陰茎が持っていかれそうになる。
つい情けない声が漏れる俺。
智樹「おお!!ああ!!」
思ったよりも、大きな声で自分でも驚くが
お七は、更に大きな声で喘ぐ。
もはや日本語なのかなんなのか分からない言葉を叫んでいる。
お七 「と、……智樹…様!!うご!!か……んんー!!あぐぅ!!!!」
お七の目が虚ろになり、段々と視点が合わなくなっていることに気付いた俺は合わてて
お七の菊門から陰茎を抜くと、真っ赤な腸壁に俺の白い粘液と茶色混じった粘液がドロっと溢れ出る。
お七はしばらく、菊門をヒクヒクさせ
粘液を垂れ流し四つん這いのまま動けないでいた。
智樹「お七……大丈夫?」
お七「ん…ん…あ…んふぅ…智樹…様…。」
とても大丈夫な様には見えなかったが、俺は満足していなかった。
十数年溜まった性欲は、かなりの強者で
体力の少なくなった俺の身体をも動かす…。
完全にグロッキー状態のお七を仰向けにして
足を開かせる。
お七の柔肉はまだ、蜜液で溢れている。
既にシーツは蜜液と粘液を混じえたモノで
濡れている。
俺は、ゆっくりと自分の陰茎をお七の柔肉に向けて挿入していく。
お七の淫肉に陰茎が触れて一瞬、身体がビクつくが、気にならない。
そのまま奥まで挿れてみる。
お七の身体が再びガクガク震え出す。
自分でも、分かっているつもりだがそこまで俺のモノは大きくない。
寧ろ小さい。
身長も160しかないチビなのが原因でもある。
しかし、意外にも奥まで入る。
ヌルっとしたお七の柔肉内の肉襞が俺のモノを締め付ける。
さっ程の肛門性交等、比でもない。
なんとも表現のしにくい感覚に陥る。
お七は、再び身体を捻じるとシーツを力強く握る。
お七から甘い吐息の様な声が再び漏れる。
ゆっくりと腰を動かす。
お七の表情を伺いながら。
お七自身も既に頭の中は真っ白だった。
奥まで入る智樹の陰茎。
まるで下半身から脳天まで貫く様な
なんとも言えない、快感。
もちろん、許婚とは交わりはあったものの
慕っているはずもなく、愛のない性交だった為こんな経験はお七も初めてである。
心から慕っている相手との交わりがこれ程まで心地よいとは思わなかった。
既に自分の陰部は暗闇の中でも光っているのが確認できるほどに潤い、そこに智樹の魔羅が何度も出たり入ったりゆっくりと動いている。
息が苦しく、声にならない声をあげる。
はしたないッ、下品と言われるかもしれないが、耐えることなど不可能に近い。
ひたすらに、智樹の名前を連呼し、自分の喘ぐ声だけがこだまする。
智樹「お七、痛くない?大丈夫?」
智樹が心配そうに問いただすも、声にならないので
そっと頷く。
智樹は、お七を横向きにすると、お七の片足を掴み更に奥まで突く。
更に奥まで突いてくる智樹の魔羅にお七は
絶叫する。
お七「あぁー!!気がいく!!気が…いってしまいます!!智樹様!!ああん!!」
智樹「俺も…いっ、イきそう!!うあぁ!!」
俺は、お七の柔肉に粘液を排出する。
お七の蜜液と俺の粘液が交じったモノがお七の柔肉内にタラリと拡がる。
しばらくの間、荒い息遣いが部屋を包み込む。
智樹「お、お七……あの…つい中に…。」終わった後にふと気付いて、慌てる俺。
そんな俺の言葉を遮る様にお七が言う。
お七「…智樹様……智樹の童子でしたら…わたくしは…育てあげるつもり…ですから…。」
そう言い、微笑む。
もちろん、本当に出来てしまったら
俺も責任を取る覚悟でいる。
もし仮に、お七が再び江戸時代に戻るのであればちゃんと2人で話し合わなければならない。
それくらいの覚悟は必要だ。
お七「智樹様…わたくし…はじめてと言いましたが…許婚と…実は1度…。」
智樹「うん…そうだよね。」
お七「ですが、ほんとにお慕いしておりますお方との交わりは…これは本当に初めてでございます。」
智樹「俺も…初めて本当に好きな人と出来た。ありがとうね。」そう言うと照れくさそうに
お七の方を見て微笑む。
お七も少し恥ずかしそうに布団に顔を埋める。
智樹「あぁ…布団のシーツ変えておこう…。」
お七が再び顔を赤らめながら言う。
お七「も、申し訳ございませぬ……わたくしの…せいで…。」
智樹「気にしないで、俺がやるよ。これくらい、どうって事ないから。」
俺は替えのシーツを持っていき、浴室で軽く手洗いをして洗濯機に放り込む。
(お七…凄く綺麗な身体していたな…。)
先程の余韻に浸っていると、お七も階段を降りてきて浴室に来る。
お七「あ、あの智樹様…しゃわーとやらをお借りしてもよろしゅうございますか?」
お七が、バスタオル1枚の姿で問いただす。
智樹「あぁ…そうだよね。俺も…もう一度浴びたいから先にいいよ?」
お七はぺこりと頭を下げると浴室に入る。
俺は、洗濯機をしばらく見つめていた。
そしてふと自分に問いただす。
(もし…お七が帰れる…いや帰ってしまったら俺は…また孤独に苛まれるのだろうか…。)
自問自答をするが答えはもう出ている。
お七と、ずっと暮らしたい…。
本当に身体を張って守れる存在をようやく見つけたからこそ出た答えだった…。
ふと顔を上げると、お七が既にシャワーから
上がって来ており、智樹の顔を覗き込んでいる。
お七「智樹様…?どうかなさいましたか?」
智樹「ん?あぁ…ちょっと考え事してただけ…。」
お七「そうでございますが、お身体が何処かよろしくないのかと…。」
智樹「ごめん…心配かけちゃったね!!大丈夫だよ、シャワー行ってくるわ。」
そう言うと俺はさっさと服を脱ぎシャワーへ。
お七はぐるぐると回る洗濯機をじっと見つめる。
しかし、直ぐに目を逸らす。
そして、姿見の前に立つと、バスタオルを下に置いて姿見を見つめる。
あまり自分の身体を凝視した事はない。
自分の手で乳房に触れてみる。
あまり大きくなく、感触もよく分からない。
脇には黒々とした毛。
陰部の周りに茂る恥毛…。
茶色く大きなの乳暈…。
茶色い乳嘴…。
(智樹様は…この様な身体で満足して下さったのでしょうか…。)
お七が智樹の部屋で見つけた雑誌の女性はとても綺麗な身体をしていた。
動く絵巻きの中の女性も綺麗な身体をしており、自分と比べたら天と地の差…。
(智樹様は…優しいお方…わたくしの事を…気遣かって…ああ言ってくれたのではなかろうか…。)
(わたくし…如きが…この世の…女性に太刀打ちなど出来るはずもありませんもの…。)
その時でございました。
智樹「お七?風邪ひくから…早い所着物着ると良いよ…?」
智樹様の声でハッとする わたくし。
お七「あぁ…ちょっと…暑う…ございまして…涼んで…おりました。」
智樹「そっかそっか…程々にしないとね。夏でも風邪は引くからさ。」
「それにもう、4時だから、俺は
後少しだけ眠るけど…お七も寝る?」
お七「あっ…はい…。直ぐに、着替えを済ましますので…お先にお休みになられて
結構で、ございます。」
わたくしがそう言うと、智樹様は微笑み
お2階へ上がられて行きました。
その時、わたくしは思いました。
智樹様にもっと愛されたい…愛されるおなごになりたいと…。
2階へ上がると既に智樹様は、お眠りになっておられました。
わたくしも、そっと自分の布団に入り眠ろうとしました。
智樹「ん…お七…今…来たの…?」
智樹様がポツリとわたくしに
問いただされました。
お七「申し訳ございませぬ…
起こしてしまいました?」
智樹「お七…一緒に…寝よう。」
そう言い智樹様は、わたくしを
自らのお布団へ。
智樹「俺…お七と寝ないと…ダメかもしれない。」
そう仰いますと、わたくしの手を握って
にこりと満足気なお顔で
コチラを見ておりました。
わたくしは、終始ドキドキしながらも智樹様と一緒のお布団に入り、気が付くとそのまま眠りに落ちてしまいました…。
朝、智樹のスマホが短く震えた。
画面に映るのは、母からのメッセージ。
「予定変更になったから、
夕方には帰るね。
夕飯は先に食べておいてちょうだい」
智樹は、
一瞬だけ画面を見つめ、
ゆっくり息を吐いた。
「思ったより遅いな」
キッチンに立つお七に、
そのままの内容を伝える。
お七は一瞬、
手を止めたが、
すぐに小さく頷いた。
「承知…致しました。」
声は落ち着いていたが、
その瞳には
わずかな緊張が浮かんでいた。
テーブルには、
食パンが二枚。
苺ジャムの赤が、
朝の光に映える。
コンソメスープの湯気が、
ゆらゆらと立ち上り、
部屋を優しい匂いで満たしていた。
コーヒーの苦みも、
もうお七は驚かない。
「いただきます」
お七は、
両手を揃えて
丁寧にそう言った。
ジャムを塗った食パンを、
恐る恐る一口。
「甘くて、爽やかで…
朝に良うございますね。」
智樹は、
その言葉に
小さく笑う。
「パンとジャムって、
シンプルだけど
飽きないんだよな」
スープを啜り、
コーヒーを一口。
二人で食べる朝食は、
もうすっかり
“当たり前”になっていた。
だからこそ、
この時間が
あと少しで終わることを、
どこかで
強く意識してしまう。
食べ終わった後、
智樹が切り出す。
「今日は
夕飯、先に食べていいってさ」
「はい、では…
何を作りましょうか?」
お七の声は、
少しだけ明るさを取り戻していた。
智樹は、
腕を組んで考える。
「家族、
外で食べてくるだろうし…
重すぎない方がいいよな」
お七は、
首を傾げながら言う。
「本日は…少しさっぱりした物がよろしいかと…。」
その言葉に、
智樹は感心する。
「ちゃんと考えてるな」
二人で出した案は、
* ブリの照り焼き
* しゃぶしゃぶ
* カレーライス
* チャーハン
* コンビニ弁当
お七は、
指を折りながら確認する。
「色々なお料理がございますねぇ…。」
「うーん…しゃぶしゃぶとか久しぶりだから…いいかなぁ。」
「しゃぶ…しゃぶ…ですか?」
「ああ、豚肉とか…牛肉とかをお湯でね煮て食べるお肉料理。」
「へぇ…あまり、わたくしの時代ではお肉を食べなかったので…鶏をあげたあのからあげとやらも、美味しく…とても…驚きました。」
時計を見ると、
まだ午前中。
けれど、
正午は確実に近づいている。
智樹は、
何気ないふりをして言った。
「家族が帰ってきても
今まで通りで、大丈夫だからな」
お七は、
一瞬だけ視線を伏せ、
それから静かに頷いた。
「はい…心得ております…。」
朝の食器を洗いながら、
二人は並んで立つ。
水の音が、
静かに響く。
この時間が、
ほんの少しでも
長く続けばいいと、
互いに思いながら。
家族帰宅まで、
残された
わずかな二人の時間が、
静かに流れていった。
昼下がり、
智樹は財布とエコバッグを手に取った。
「しゃぶしゃぶにするからさ
肉と野菜、買ってくる」
そう言って靴を履く。
お七は、
少し背筋を伸ばして頷いた。
「では、わたくしは
留守をお預かり致します。」
その言い方が、
どこか可笑しくて、
智樹は小さく笑った。
「すぐ戻るから。
戸締まりだけ、頼むな」
玄関の扉が閉まる音がして、
家の中は
しんと静まり返った。
しばらく、
お七は居間で正座をしていた。
時計の針の音。
冷蔵庫の低い駆動音。
(本当にこの世は…不思議な音に満ちております)
そう思いながら、
ふと、
智樹の部屋のある2階の方へ
視線を向ける。
「少しだけ…お掃除のつもりで。」
そう自分に言い聞かせ、
お七は
そっとドアを開けた。
智樹の部屋は、
整っているようで、
どこか生活感がある。
机の上、
本棚、
ゲーム機。
その脇に置かれた、
雑誌の束。
以前、
一度見てしまったことのある、
少し刺激の強い表紙。
昨夜の出来事がパッと頭に浮かび頬が紅くなる。
雑誌の間から、
薄い、円盤状のものが
落ちそうになっているのに気づく。
(これは確か…動く絵巻き…?)
手に取ると、
光を反射して
きらりと輝いた。
(これを確か…智樹様は…。)
部屋にある機械を
思い出す。
以前、
智樹が
映像を映していた装置。
恐る恐る、
円盤をそこへ入れてみる。
画面が切り替わり、
見慣れぬ映像が流れ出す。
途端に、
お七の頬が
一気に熱くなる。
「あっ…。」
声にならない声。
胸の奥が、
ざわりと揺れる。
(こ、これは…男女の交わりを動く、絵で表現したもの?)
画面をじっと見守る。
「やはり…これが…智樹様のお望みになられる…おなご…。」
胸が、少しだけ
きゅっとする。
嫉妬とも、
好奇心とも
違う感情。
(昨夜…智樹様も同じ様な…体勢をわたくしに…。)
思い出すと、エアコンが効いているのにも関わらず身体中が暑くなる。
不思議な感覚…。
「わたくしは…
何をして…いるのでしょう。」
じっと画面を凝視して独り言を言う。
画面の向こうの男女の動きは、激しさを増すと
女性の方が甲高い声を上げている。
お七は、男の方をじっと凝視する。
(なんなのでしょうか…この感覚は?な、何故か身体中が暑く感じます…。)
今まで感じた事ない感覚にオドオドするお七…何故か無性に下半身が疼く…。
気が付くと、自ら着物を脱ぎ裸になっている。
お七は、自分の指先でそっと自分の乳嘴を
摘む。
自分でこの様な破廉恥な行為をした事は一度もない…なのに…。
甘い声が漏れる。
お七「智樹様…。はぁ…はぁ…はぁん!」
お七は両手で自分の乳房をゆっくりと揉む。
画面の向こうの男が段々と智樹に見えてくる。
画面の向こうの男は自らの陰茎を扱きだす。
画面の向こうの女は既に動かないで胸が上下に動いているだけであった。
お七は、足を広げると自らの真白く細長い指で柔肉の肉襞を掻き回す。
ねっとりとした熱い蜜液が指先に絡み、まとわりつく。
声を押し殺すも、つい声が出てしまう。
(わたくしは…智樹様の…お部屋で…なんて…事を…。)
自分を責めるが、指は一切止まる事がなく寧ろ激しさを増す。
お七「んんっ…!!あぁ…!!あん!!」
柔肉から、蜜液が芽吹きだし、床に蜜液が飛び散る…。
お七「あぁ…ッ…わたくし…ったら…なんとも…はしたなく…。」
慌てて、ティッシュペーパーを取り床の蜜液を拭き取る。
再び、画面を見ると今度は、女の方が
今、お七がしていた行為を画面越しでしている。
(こ、これは…わたくしが今…行っていた事と…似ております…。)
再び画面を凝視するお七。
画面の向こうの女も、甘い声を上げて身体を仰け反らして痙攣している。
お七「この動く…絵巻きの…おなごの動き…と。」
そう言うと、画面の向こうの女と同じ様に自らの痴豆を指先でそっと擦る。
身体中に稲妻が走り、ついつい足を閉じる。
(す、凄く…気持ち良し…。な、なんともいえない感覚でございます…)
気が付くと、また床が蜜液で濡れている。
しかし、気にせずに少しだけ力を入れて再び、痴豆を上下に半円形になぞる様に指先で
愛撫する。
あまりの気持ち良さに足の指先に力が入る。
息は既に上がりつつあるも、辞めように辞められなくなっている事にお七は気がついていた。
(智樹様がいつ、お帰りになるか分からない…。この様な姿を見られて、幻滅でもされたら…。)頭に智樹の顔が浮かぶ…。
しかしながら、それは全くの逆効果だった。
画面の向こうの女は、男に細長い震える蛇の卵の様なモノを陰部に当てられ
苦しがっている様に見える。
お七「こ、この…細長い…震える卵は…なんなので…ございましょう…。」
画面の向こうの女を見ていると、とても気持ち良さそうだった…。
お七「こ、この細長き…卵は…気が行ってしまいそうになる、卵なのでしょうか…。」
つい独り言を言い、自問自答をする。
(この世には、不思議な…卵もあるのですね…。)
気にはなるもののとても、智樹には教えて貰う気ににはなれない。
恥ずかしさもあったが、智樹に見捨てられるのが何よりもの恐怖であったからだ。
画面の向こうの女が四つん這いになる。
昨夜のお七と同じ体勢だった。
画面の向こうの男が、女の肛門に陰茎を挿入する。
お七は、目を一瞬逸らす…。
(な、なんと…変わった…。)
しかし、昨夜自分もなんともいえない
感覚に陥った。
また画面の向こうの女も
同じ感覚なのか
声にならない声をあげている。
(これが…この世の…男女の交わり…風変わりですが…確かに気持ちの良いモノでした。)
そして、お七はそっと自分の菊門に指を一本入れてみる。
妙な感覚…。
昨夜の感覚とはまた違う…。
一旦、指を抜いて自分の柔肉から蜜液を指先につけて再びゆっくりと菊門に指を入れてみる。
姿勢を変えて、四つん這いになり片方の手で自らの尻肉の頬を引っ張り菊門を拡げる。
”ぬちっぬちっ”と音を立てて指先をゆっくり出し入れさせてみる。
頭がだんだんと、ポーっとしてくる。
口から涎が垂れていたが
気にせずに菊門の奥から手前へと前後の指運びを繰り返す。
お七「あぁ……あ……ぁ。」
なんとも言えないあの感覚が戻ってきた。
お七「こ、この…感覚…でございますね…。」
お七の菊門がヒクヒクとする。
自分でも、気付いているが更に
指を二本にして菊門に入れ…
ゆっくりと再び指先を出し入れする。
さっきよりも強い刺激が腸壁に走る。
(は、はぁ…く、クセになりそう…で)
既に画面は真っ暗になっていたがお七の指は止まる気配がない。
再び、柔肉に指先で触れて、淫肉沿いに指先を入れる。
熱くねっとりとした蜜液が絡みつき、”ちゅぷちゅぷ”と音を激しくたてる。
その時、自分でも驚いたが黄色の液体が激しく吹き出す。
慌てて、止めようとするも快感の為か力が入らずに最後まで出し切ってしまった。
ツンとした臭いが部屋に充満する。
お七「な、なんと言う事…ふ、不覚…でした。」
慌てて、ティッシュペーパーで拭き取るお七。
止めようにも、止まらなかった事に驚く。
普通に臭いで、智樹に…いや家族にバレるかもしれない。
その時、玄関の開く音が聞こえた。
ドキッとして手を止めるお七…。
智樹「ただいまー…お七?」
智樹が2階に上がってくる足音が聞こえる。
黄色の液体と、蜜液は床に広がったままで
自身は全裸。
また、ゲーム機の電源も円盤状のモノも入っている。
お七は慌てて、布団の中に姿を隠す。
智樹「お七?しゃぶしゃぶのさ、材料買ってきたから一緒に材料切らない?」
お七「あ、は、はい…ちょっと待ってくださいませ!!」
智樹「うん…待ってるけど…。もしかして、昼寝しちゃってた?」
お七「あ、は、はい…申し訳ございませぬ!!ついつい、うたた寝を!!」
智樹「そっかそっか!!いいよ寝てても!!俺が野菜切っとくね。」
そう言うと階段を降りていく音が聞こえた。
お七は、慌てて着物を身につけて床を急いで
ティッシュで拭き直す。
智樹のゲーム機も元に戻し、雑誌も丁寧に整理し直し、DVDも元に戻して部屋を後にする。
しばらくすると、お七が1階へと降りて来た。
お七「と、智樹様…お、おかえりなさいませ。」
そう言って微笑む。
智樹「そうそう、言おうと思ってたんだけどね、今日家族帰ってくる予定だったじゃん?」
お七「は、はい…そうでございましたね?」
智樹「飛行機で、旅行行っててね、天候不良で欠航になっちゃったからもう1泊してくるんだって。」
お七「ひ、ヒコーキ…でございますか?」
智樹「あ、えーっとね人が乗れる鳥?みたいなモノでさ…少しお金かかるんだけど、遠くまでいける乗り物なんだ。」
お七「へぇ…わたくしも一度乗ってみとうございます…。」
智樹「なんかさ、弟は新幹線で行ったんだけどさ友達の家に1泊するってさっき連絡あったからもう1日だけ自由ってわけだ。」
智樹はどことなく嬉しそうに言う。
智樹「って事で今日は、しゃぶしゃぶパーティで!!」
お七「しゃぶしゃぶパーティ?」
智樹「宴?って事かな?」
そう言うと智樹は再び野菜を切る。
「じゃあ、早めに
夕飯にしようか」
智樹が言うと、
お七は
ぱっと表情を明るくする。
「はい先ほど
お求めになったお肉ですね。」
鍋に湯を張り、
ガスコンロに火を入れる。
薄切りの豚肉、
白菜、
長ねぎ、
えのき。
食卓に並ぶ材料を見て、
お七は
目を輝かせる。
「これはホントに
宴の…ようでございます。」
「肉をな、こうやって
さっと…
湯にくぐらせるんだ」
智樹が
箸で実演すると、
お七は
真剣な眼差しで見つめる。
「煮るのではないのですね?」
「煮すぎると、
硬くなるんだよね。まあでも、好みだけどさ?ちゃんと火通さないとお腹壊すから。」
お七は、
恐る恐る
肉を湯に通し、
たれにつけて口へ運ぶ。
そして――
一瞬、
言葉を失う。
「あ…。」
目を見開き、
静かに噛みしめる。
「柔らかく…甘う口の中で
ほどけます!!」
思わず、
小さく
頷きながら言った。
「これは実に…
贅沢な。」
智樹は、
その反応に
自然と笑みがこぼれる。
「だろ?
しゃぶしゃぶって、
そういう食い物なんだ。
他にも、牛肉とかもあるんだけど、俺は、豚の方が好きなんだ。」
鍋を囲み、
肉を入れ、
野菜を入れ、
湯気の向こうで
視線が交わる。
「このように一つの鍋を
分け合うのは
よいものですね…。」
お七の言葉は、
どこか
しみじみとしていた。
家族がいない家。
静かな部屋。
鍋の湯が
くつくつと音を立てる。
智樹は、
ふと思う。
(もう一日この時間が…続く)
お七は、再び肉を口に運び、嬉しそうに
舌鼓を打つ。
智樹は、
その姿を見ながら、
胸の奥が
静かに満たされていくのを
感じていた。
しゃぶしゃぶを食べ終えて、智樹は鍋と皿を洗っていた。
智樹がふと言った。
「そうだ、オヤジが帰ってきたらさお七にもスマホ持たせてって頼んでみるね。」
お七が驚いて言う。
「智樹様のお持ちの、あの光る板でございますか?」
「そうそう、調べ事したりさ買い物したり。あとは電話もできるしな。」
「でんわ?」
「そう、電話。今はほら、こうやって面と向かって話しているけど。」
「どんなに距離が離れていても、近くにいるような感じでお互いの声が聞けるんだ。」
「へぇ…不思議ですね!!」
「まあ、後はメールとかも出来るけどね」
「めえる?でございますか?」
「そう、昔で言う…文?手紙を書いてスグに送れる。」
「な、なんとも!!摩訶不思議な!!」
智樹は苦笑して言う。
「な、凄い発明だよね!!」
智樹は、鍋を洗い終えると自分の部屋に向かう。
お七は自然と智樹の後をこっそりと追う。
智樹は、部屋に入るとじっと辺りを見回した。
綺麗に整理整頓されている。
若干位置が異なっているゲーム機…。
月ごとに並べておいた大人向けの雑誌…。
(お七が、やってくれたんだろうな…。)
智樹は、2段ベッドの1段目に腰を下ろして
大人雑誌をじっと凝視する。
スッとDVDが雑誌からこぼれ落ちる。
大人向けのDVD…。
盤面の裏に、指紋の後…。
(え?まさか…お七…これ観たの?)
まだ開封だけして、智樹は観ていない。
なのに指紋が付いている…。
俺の性癖がバレるのは問題無いが、何故お七はこれを観たのだろうか?
昨夜の自分の行いと比べたかったのか…?
はたまた興味があってたまたま観ただけなのか…。
その様子をこっそりとお七は見ていた。
(ああ…なんて事…智樹様に…わたくしの行いがあらわになってしまった…。)
(フム…俺もこれが気になっていたから…こっそり観てみるか…。お七は…いないし。)
そう言うと智樹はゲーム機の電源を入れて
DVDを入れる。
イヤホンをスピーカーに差して、イヤホンを、耳に突っ込む。
(あれ?智樹様は一体何を、お耳にお入れになっているのでしょうか?)
お七は、そっと部屋のドアに近づいて中の様子を伺う。
智樹が何やら独り言を言っているのが聞こえる。
「うわぁ…この女優さんこんなに綺麗なのに…。」
お七が見ている事に気が付かない智樹は手を下着に突っ込むと自分の手で陰茎を持ち
扱く。
お七は目を見開く。
(え?智樹様も…わたくしと…同じ様な事を!?)
智樹の声が部屋に響く…。
「ふぅ…。風呂にでも…入るかな?」智樹はそう言うとゲーム機の電源を落とす。
お七もソサクサと1階に戻り畳の上に足を崩して座りお茶を飲む。
智樹「どーする?お七先にお風呂入る?」
お七「わたくしは、もう少し後から入りますので、お先に。」
智樹は頷くと、風呂場へと向かう。
智樹が風呂場へと向かうのを見届けたお七は
2階へ再び上がる。
ふと引き出しの隙間から何やら四角い茶色の箱が覗いていた。
(勝手に…みては…行けませぬ…。)
そう自分に言い聞かせるも好奇心には
勝てずに箱を引っ張り出してみる。
箱の上には何やら紙が貼ってあり、教科書で見たような文字と暗号の様な変わった文字が記入されている。
お七「送…り…状…?依…主?」
既に茶色の箱は空いており、更に中身をみると細長い箱が入っている。
お七「んー?なんでございましょうか…?。」
更に箱を開けると透明でガラスの様なケースに薄い桃色の丸い卵のようなものが、ズラリと並んでいる。
箱の面をみると色のついた黄金色の長い髪の女が頬を染めている絵巻きが描いてある。
また、見慣れない小さな透明な液体…水…の様なものまで。
(もしや…あの動く…蛇の卵なのでは?)
お七は、そっと桃色の丸い卵に触れてみる。
少し固めで、弾力のある触り心地…。
智樹の大人向け雑誌に目がふといく。
雑誌をめくり、1枚1枚桃色の丸い卵に
似た様な写真が無いか
見ていく。
”あった…”
その絵はどうやら女が肛門に
丸い桃色の卵を入れられている絵だった…。
(!?っ…。)
一瞬言葉に詰まる…。
ひょっとしたら…このおなごと同じように自分もされるのでは…?
また、あの不思議な感覚を体感するのか…はたまた別の感覚なのか…お七にはまだ分からない。
それとも、先程の様に智樹様がお独りで使う為の道具なのでは…とも想像する。
お七は、元にあった通りに戻して1階に降りる。
それとほぼ同時位に、智樹が風呂から上がって来た。
智樹「はぁ…さっぱりした。お七…次どうぞ。」
お七「あ、はい。ありがとうございます。」
いつもの様に自然に接する。
智樹「お風呂上がったらさ、アイスあるから一緒に食べよう?」
お七「あ、あの不思議な氷ですね?はい!!」
お七はにっこりと微笑むと浴室へと向かう。
お七は着物を脱ぎ丁寧に洗濯機の上に着物を置く。
身体をいつもより丁寧に洗っていく。
頭も髪型を崩さぬように注意しながら洗っていく。
湯船に浸かると全身に暖かさが広がっていく感覚になる。
江戸時代から現代に来て、不思議な体験をした。
また、不思議では無く恋もしている。
今は心から慕うことの出来る許婚も出来た。
つい一週間程前までは、元の時代に帰る事が出来るのか、正直悩んでいたが今は寧ろこの世(現代)にいたい気持ちの方が強い。
お七「わたくしは…やはり…元の時代へ帰りとうございませぬ…。」
誰に聞かせる訳でもない独り言だった。
智樹の両親に感謝はしているが、正直に言うとこのまま二人で何時までも過ごしていたいのがお七の本心でもあった。
なので、1日だけでも智樹の家族が帰って来ないと聞いた時にホッとしていた自分がそこにはいた。
それは、また智樹も同じ思いだった。
智樹も内心は後1日愛する人と過ごせる時間が延びたのは嬉しかった。
早く実家を出て独立しろと両親に言われる日々。
出ていきたいのは山々だ。
それに自由も待っているのだから一刻も早く家を出たい。
しかし、金銭的な問題も、自分にも問題がある。
27年も実家で過ごした智樹には、本当に一人でやっていける自信もまたないに等しい。
まわりの友人は、既に結婚しているものもおり、マイホームまで持つ友人もいる。
智樹は完全にスタートが遅れてしまっていたが、間もなくスタート地点に立とうとしている。
愛する人ができ、守るべき存在が出来た為、智樹の心境にも変化が起きていた。
好きな人が出来たら人も変わる…そう両親に智樹は言い続けて来た。
もちろん、両親はその言葉を信じて等いないと智樹も感じてはいたが今確信を持つことが出来た。
お七は湯船から上がり風呂場の鏡の前へ立つ。
姿見に映る自分をじっと見つめる。
(わたくしが…この時代…に来た…理由とは…一体…なんなのでございましょう。)
何かを智樹様に伝える為?
智樹様のご先祖さまに何か関係のある家柄なのか?
ただの偶然なのか?
様々な思考が頭を巡るが答えは未だに分からない…。
風呂の湯気だけがそっと立ち込める中
お七は風呂場を後にする。