弟✖️兄っていいですよね、
ってことで書きます
今回はニキ➕白井✖️キャメロンのキャメさん愛されです
兄弟なのは白井とキャメさん
キャメさんが兄で、白井が弟
ニキはキャメさんの幼馴染的なポジ
お兄ちゃんのキャメさんは体が強く、活発で、その弟の白井は対照的に体が弱く、よく体調を崩していた
そのため両親はほとんど白井を気にかけ、キャメさんのことをあまり気にかけなかった
幼い頃からそういった扱いを受けていたキャメさんは、なんとかして褒めてもらおうとテストで100点をとったり、かけっこで一番になったり、率先してお手伝いをするように頑張っていた
しかし、それでも両親の関心は白井に注がれ続ける
ある日何度も両親に話しかけようとするが、
「いい加減しつこい。今は裕太のことでいっぱいなの。お父さんとお母さんの邪魔しないで。」
と言い放たれてしまい、傷ついてしまう。
家にいても誰とも話せず、寂しさを紛らわそうと公園に出かけたキャメさん
一人でベンチに座って
「褒めてもらいたかっただけなのに、」
と独り言を言い、親に見せようとしていた
「10回連続100点おめでとう!」
と書かれた答案用紙をぐしゃぐしゃにしてゴミ箱に捨てる
捨てた後、再びベンチに座り、膝を抱え蹲る
そんな時、突然後ろから声が掛けられる
振り返ると、黒髪の同い年か年下くらいの男の子(ニキ)が立っている
「どーしたの?おなか痛いの?」
と心配そうに聞いてくるニキ
「おなかは痛くないよ、ちょっと嫌なことがあっただけだから」
と返す
すると、
「何があったの?俺に話して!」
と半ば強引に隣に座るニキ
キャメさんは
「迷惑になっちゃうからやだ」
と断るも、
「えー、いーじゃん、話すだけならタダでしょー」
と駄々を捏ねじぃーっとキャメさんの方を見続ける
この状態がずっと続くのも面倒だし、すぐ離れていくだろうと考えたキャメさんは
「自分は長男で、体の弱い弟がいること」
「昔から両親の関心は弟に注がれているため、誰も遊んでくれなかったこと」
「学校のテストでいい点をとったから褒めてもらおうと両親のもとへ行ったこと」
「でも両親は弟の世話があるからまともに相手をしてくれなかったこと」
「邪魔をするなと言われたこと」
「悲しくなって公園に逃げてきたこと」
を話す
と話し、
「これでいい?満足したしつまらないでしょ?」
と嫌味っぽく突き放そうとするが、
「全然よくない!それにお前のことほっとけない!」
とニキが言う
「だってお前なんも悪いことしてないじゃん、テストでいい点取れるとかすげーし」
と慰めてくれる
「もしかしてさ、さっきゴミ箱に捨ててたのって」
と言ってゴミ箱へ向かい、キャメさんがぐしゃぐしゃに丸めたテストを取り出し、広げる
「これ?って、え!?お前10回連続で満点とってんの!?すげー!あたまいいー!」
と明るく褒めてくれる
褒められて恥ずかしいけど嬉しくなったキャメさんは
「あ、ありがと」
と返す
「えーっと、キャメロンくん?でいい?」
とニキがテストに書かれた名前を見て聞く
「いいよ、君の名前は?」
と聞き返す
「おれニキっていうんだ!将来は王子になる予定!」
と名前のついでに何故か将来の夢まで教えてもらう
「王子?すごいね!カッコいいじゃん、よろしくねニキくん」
と笑顔で言う
「てかキャメロンくんって何歳?」
年齢の話になり、
「おれ?おれは11歳だよ。ちなみに弟は一個下の10歳」
とキャメさんが言うと、
「おれも10歳だ、じゃあおれちゃんとキャメさんって呼ぶね」
と返す
「え?さん付けとかしなくていいよ笑」
と言うが、
「いや!将来王子になるからそこらへんはしっかりやっとくの!」
と謎の理由を説明され、
「そっか笑じゃあおれはニキくんって呼ぶね」
とお互いの呼び方が決定する
その後もしばらく二人で雑談したり遊んだりして公園で過ごす
夕日に赤く染まる頃には二人はすっかり仲良くなっていた
「そろそろ帰らなきゃあぶないね」
とキャメさんが言うと、
「えー、まだ話したいし遊びたいー、キャメさんだってそうでしょー?」
と再び駄々を捏ね始めるニキ
「そうだけど、そろそろ帰ってお手伝いしなきゃだし、」
と悲しそうに言うキャメさん
「うーん、あ!じゃあまたこの公園で二人で遊べばいーじゃん!」
「キャメさんだって遊ぶ友達欲しかったんだからさ」
とニキが提案する
「え、いいの?またおれと遊んでくれるの?」
とキャメさんが驚きながら返す
「当たり前じゃん!おれお前のこと好きだし!もっといっぱい遊びたいし!」
「おれがキャメさんの友達になるし、キャメさんのこといっぱい褒めてあげる!」
とニキが自信満々に言う
それを聞いてキャメさんが
「ありがとう、おれもまたいっぱいニキくんと遊びたい」
とキャメさんも言い、これからも二人で遊ぶ約束を交わす
そして数年後、成長した3人(ニキ、白井、キャメ)は同じ高校に入学する(キャメさんが2年の時にニキ、白井は一年)
そんでそこでキャメさんの取り合いが本格的になっていく
みたいなキャメさん愛され良くないですか?
完璧なお兄ちゃんだけど、じつは精神的に弱くってそれを察知してケアする親友
自分が病弱なせいで両親から気にかけられていなかった兄に対して申し訳なさと完璧さへの羨望、そして、「両親の分も自分が兄を愛す」という意思を秘める弟
この二人に愛されるキャメさん死ぬほど良い、絶対に
以上です
追伸
今回では白井がただ病弱ってだけでほぼ出てこなかったので、次回は今回の時間軸の白井サイドの妄言を書こうと思っております
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