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登場人物
山本みえ⬇️詳細
高校3年生
そろそろ大人になるはずの年だが、
親からはインターネットを未だに禁止されており、
親にバレないように隠しながらインターネットをしている。
そして学校ではそこまで威張らないくせして
ネットでは誰かの失敗にとことん攻撃をする実に
つまらな〜い毎日を送っている。そんなある日…
🗝⟡.·いにしゃるちゃん🎀
インターネット配信者であり、顔出しをしていない
正体不明の配信者。今日も今日とてオタクに媚び、
人気(ふぉろわー)を取っている。そんな日常に
飽き飽きしてきているのも事実な配信者。
特にぶっちぎりで人気な訳でもない。
ただ、隠れ家として、来る人を癒し、そして
尊い・可愛いをお届けしている。そんな底辺なやつ
石川なみ
みえの親友。よく最近の流行りとハマっているものをみえに
共有している。いにしゃるちゃんの虜であり、
グッズもいくつか持っている。カフェ巡りが趣味。
プロローグ
今日も今日とて馬鹿共を眺めては、反論して…はぁ…人間って
ほんとに分かってないな。
放課後。
呆れながらスマホでTikTokやTwitter…YouTubeのコメ欄などを見ながら
みえはそう思った。
でも直ぐにその考えは打ち消された。
……自分もそうか。
変わってない。同じ人間なのだからそりゃそうだ。
今日もネットの世界は常に戦争状態。
此処に平和はないのは昔から変わっていない。 私が見てきた限りでは…
帰り道考えながらスマホを見て歩いて居たら後ろからどーんと派手に肩を掴んできた。
振り返るとそこにはなみがいた。
「なに暗い顔してんのさ!みーえ!今日は一緒に帰るって約束したじゃん!」
ぷくーっと頬膨らませて怒ったような表情をしながらお決まりの腰に両手を当て、
なみお得意の上目遣いをしたあざとさMAXの表情とポーズで
言ってきた。親友とはいえども流石に私の前でそのぶりっ子MAXの
テンションで来るのはやめて欲しい。まだ男子の前なら分かるけれど
女子だけなんだから別にそこはぶりっ子全開じゃなくてもいいと思う。
呆れながら私は返した。
「あー…そんな約束もしてたね。ごめんごめん。すっかり忘れて先に帰ろうとしてた。」
と返したらなみも呆れたような感じで返してきた
「親友を忘れて先に帰ろうとしたってなんなのよ…。良くないよそういうとこ。」
「だってなみ、帰りの準備があまりにも遅すぎるんだもん。
そりゃ流石に待ちきれなくなって帰るでしょ。もう私あの時でもう
15分くらいは待ってると思うんだけど?」
と返すと少し効いたのか情けない声でなみが返す
「だって…男子たちの心のハートを盗むのに大変だったんだもん…」
「…そこまでして男子たちのハートを盗みたいわけなのか…
まぁ好きにすればいいとは思うけど…」
そう返した後になみが話を変える
「ねぇねぇ、このあとカフェ行かない!?
プラノと🗝⟡.·いにしゃるちゃん🎀がコラボしてるのよ!
一緒に見に行こーよ!」
と、キラキラした目で言ってくる
また🗝⟡.·いにしゃるちゃん🎀の話か…と思いながら聞く。
さすがにもう呆れた。…行こうか迷うな…若干あのドリンク好きなんだよな…
とか考える好きにいつの間にか手を引っ張られ、カフェに連れていかれていた。
……真っピンクだな……あのポスターは…
……やっぱり🗝⟡.·いにしゃるちゃん🎀か…
ポスターには直筆サイン…ファンにとっては神の代物…いや
神以上の代物だ。
さて…なみのキショい反応を見るとするか…
「ぎゃーっ!なんでこんなにしゃるちゃんは可愛いのーっ!」
ぴょんぴょん跳ねながら一方的に彼女を褒める言葉を並べて
叫んでいる。ちなみにしゃるちゃんは
🗝⟡.·いにしゃるちゃん🎀の略だ。
「ちょ…さすがに叫ぶのはお店の迷惑になるから辞めようよ。
ほら勉強してる人もいるし」
「えーっ!?こんなに可愛いのに?絶叫する人なんで居ないのか
不思議なくらいなんだけど!?」
と意味のわからない言葉を並べている
はぁ…オタクとはほんとにキショくて哀れだな…本当に。