⚠自分で妄想してた話です。
世界線少しバグってます。
温かい目で見ていただけると幸いです。
—寒い……
暑くて苛々していた夏がいつの間にか終わり、厚着なのに肌寒い冬になっていた。
口から息を吐けば白息が出る、この感覚が何故か楽しい。
今日は雪が降っていて少し積もっている。歩けばザクザクと音を鳴らす。冬にしか得られない感覚だ。
「キルア—!!」
後ろから自分の名前を呼ぶのは親友のゴン。
『よぉー!ゴン!』
返事をするとゴンは俺に向かって走ってくる。滑って転倒しないか心配だ。
「へへ、キルア顔赤いよ!」
『お前だって赤いっつーの!』
寒さのせいでお互いの頬が赤く染まる。俺とゴンはお揃いのチェック柄のマフラーを身に着けていて、それを口元まで上げる。
「ハックションッ」
ゴンがくしゃみをする。この寒さなら当然だろう。
『ヘックショイッ』
移ったかのように俺もくしゃみが出てしまう。
『おめーのが移ったじゃねーかよ!』
「ハハハッ笑」
ふざけ合ったりするのがとても楽しくて心が弾む。こんな日々が毎日続いてほしい。そう”思ってしまう”。
【あんたはいつか、ゴンを見殺しにする。】
ビスケが俺に言った言葉。頻繁に俺の頭に流れる言葉…。
(俺は…、俺は何処に行けばいいんだよ。)
ゴンのいない生活なんて考えたくもない。俺にはゴンが必要だ。何処へ行くにも、何をするにも、ゴンがいなきゃダメなんだ…。
「ねぇ、キルア。少し散歩しない?」
『…あぁ、そうだな。』
ゴンの生まれ育った島は、俺の生まれ育った家とは全然違ってすごく暮らしやすい。
優しく接してくれるミトさんや、色々な動物がいたり、森でゴンと遊んだり…。
楽しくて幸せの詰まった場所。
「…キルアッ!鬼ごっこしよ!キルアが鬼ね!!」
『…は?お、おい!待てよ!!」
つまらなかったのだろうか、俺が色々考えていたせいで全然会話をしていなかった。
急に始まった鬼ごっこ。雪で足が滑りそうだ。
『ハァッハァッ、ハァッ…。』
この寒い冬に走るのは、肺が、喉が痛くなる。
『ッ、待てよ!ゴン!危ねーって!』
俺が注意したのも束の間、
「アッ!」
ゴンがこけた。
ボスっと鈍い音を立てて雪の中に埋もれるゴンの上からダイブする。
『ハハハッ!捕まえた!』
「捕まったー!クソォ…。やっぱり雪が降ってる時は鬼ごっこ駄目だね笑」
『当たり前だろ?!』
「アハハハハッ笑」
『ハハハハッ笑』
雪の上で寝転びながら笑い合う俺達…。
「はぁ…。やっぱり俺、キルアじゃなきゃ駄目だ…。」
思わず目を見開いてしまう。ゴンが悲しいような、でも笑っているような、難しい表情で言うものだから…。
「俺、ずっと、キルアと一緒にいたい。沢山遊んで、色々な場所に行ったり、食べて、寝て…一日一日を一緒に過ごしたい。」
ゴンも、俺と同じ気持ちなのだろうか。
『…俺も、ゴンと一緒にいたい。』
自然と涙が出てしまう。嬉しいのか悲しいのか自分でもわからない。
「…じゃあ、俺達ずっとずっと一緒にいよう!!」
「約束!!」
そう言うとゴンは起き上がり、右手の小指を出す。
背中から少し雪が落ちる。
“指切りげんまん”をしたいのだろう。これをすればずっと一緒にいられるのか、そんな確証はない…。
俺も起き上がり、小指を出す。
ゴンは勢いよく俺と小指を結んで歌いだす。
「指切りげーんまん、俺達は、ずぅぅっとずっっと!一緒!!指切った!!」
「キルア、覚えてる?俺の島ではこの後…」
『あぁ。覚えてるよ。』
そう言うとゴンはニッコリ嬉しそうに笑う。
懐かしいな…。ゴンがパームとやってたやつ…。
そんなことを思い出しながらゴンと、親指をくっつけて…。
『「誓いのチュ~!」』
よかったら何かリクエストください。
(下手くそでごめんなさい👉👈💦)
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