爽やかな風がなびいていて
太陽の光が心地よい、そんなある日。
俺はshopと会う約束をしていた。
あいつはいいよな。
自分のキャラが認められててさ。
俺は認められたことなんか1度もないのに。
そんなことを考えながら待ち合わせ場所へと向かう。
木の枝が風にあおられてワサワサと音を立てる。
それに驚いて鳥が一斉に飛び立った。
……まるで俺と周りの人達みたいだ。
俺の本当の姿を知ると
皆去っていく。
ここではそんな失敗はしないと
固く決めていた。
絶対に気づかれないようにするつもりだったのに。
shop「おまたせ」
ci「待ってへんよ。」
shop「ならええわ。行こか」
手頃なカフェに入り、他愛もない話をする。
ふと会話が途切れた時、shopがそういえば、と切り出した。
shop「ずっと思っとったんやけどさ」
ci「ん?」
shop「お前、キャラつくってる?」
ドキ。
顔から血の気が引いていくのがわかった。
冷や汗が止まらない。
ci「な、なんで?w」
「ていうか、キャラって作るものちゃうん?」
shop「いや、なんて言うかさ」
“お前のキャラ、違和感あんねん”
コメント
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もしや気づかれとる?こ、怖ぇ