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#らんこさ
みちょ
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#らんこさ
かは@毎日投稿中
223
遥斗 凪
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注意
・紫✕赤(微 赤✕紫)
・付き合ってる設定
・rなし
・死ネタ
・自殺表現
・なんでもありな方向け
・キャラ崩壊注意
・活動していないけど何故かメンバーと知り合っているという謎設定
・全て主の捏造、妄想でできております
突如天から舞い降りてきたネタ
とってもわかりにくいです
書くのも下手でノベル慣れしてません
それでもいいよって方見てくださると嬉しいです
れつご
「好きだよ、なつ」
付き合ったのは二年前。告白したのは俺からだった。こんな不器用でありきたりな告白に、笑顔と泣き顔が混じりながら返事をしてくれたあの日を今でも鮮明に覚えている。周りの人たちも否定することなく、皆揃えて「おめでとう」と言ってくれて、なつも嬉しくも毎回泣いていた。もちろん世間からの視線はまだいいものではなかったけれど、人生で一番幸せだと思えた。それをくれたのは全部なつだった。なつを一生かけて守って、一生そばにいて離さないと誓った。
なのに、どうして―――。
「いるまッ……なつがッ…なつが…」
自殺の知らせを受けたのは、俺等が付き合った記念日の前日のことだった。
最初は突然のこと過ぎて意味がわからなかった。でも、その声が嘘をついているとは思えなくて。涙も出ずに、電話を切ったあともただ廊下に立ち尽くしているだけだった。
数日後の葬式で、なつの顔を改めて見て、なつの母さんや父さん、こさめ、らん、すち、みことが泣いているのを見て、初めてなつが本当に、この世界のどこにも生きていないことを知ったような気がした。嘘じゃないことに。夢でもないことに。わかっていたのに。
その時見たなつの首にはうっすら赤い跡が何本も残っていた。
「……ごめんッ……ごめん、なつ……」
「……いるまくんッ…」
今更だった。俺はなつのことを何も知らなかった。自殺の理由さえ、知らないのだ。なつの隣は俺しかいないと思っていた。なつも、俺のために隣を空けてくれていると思っていた。そうじゃなかった。俺はずっと、なつを一人にさせてしまっていた。そのことに今になってようやく気づいて、後悔した。
「……なつ、俺はどうすればいい……?」
「…いるまちゃん、」
「すち、お前らも……」
こさめはまだ泣いていて、みこともらんのそばにずっといる。すちも、普通にしているが目の下には濃いクマと泣き腫らした赤い跡があった。
「…いるまちゃん、無理してない、?」
「……あぁ」
「……そっか」
会話が繋がらない。こんなときなつならどうしてくれたかな。きっと笑顔でこっちに来て、自然と会話を広げてくれて、面白い話をしてくれる。笑顔にしてくれる。けど、もうそんな日は来ない。
家に帰ってもがらんとした部屋があるだけ。スマホを開いても連絡は来ない。もうすぐ同棲するために荷物をまとめていたことも、今じゃ意味がないのに荷物を解く気になれない。
「……もう、死のうか」
ちょうどいいと思った。特に深くは考えなかった。いや、考えられなかった。もうなつの隣にいれないのなら生きている意味なんてない。金とスマホ、なつの写真、お揃いで買ったアクセサリーをつけて、電気を消す。外に出ると、なんだか安心したような感じがした。
これで、終わりにできる。
足早に駅に向かいだした。
深夜二時、いつも通りパソコンと向き合いながら作業しているところに一件の通知。見れば最愛の恋人、なつからだった。
「海行かね?」
「急にどした?今夜中だぞ」
「こういうときだけ既読早いのかよ」
「それはごめんて」
「んで、今から行ける?」
「はぁ?今から?」
「うん、つーか今家の前いるから早く準備しろ」
まさかと思い急いで玄関に行きドアを開けるとそこには本当になつがいた。
「よっ」
「よっ、て…俺が行かなかったらどうするつもりだったん?」
「だって、断らないって知ってるし?」
「そりゃあまぁ……」
「ていうか、早く!」
まぁたまには気分転換になるだろうし、折角のなつからのお誘いを断るわけにはいかないと思い、すぐに財布とスマホだけを持って家を出た。
「どこの海行くん?」
「……いるまの好きなとこでいいよ?」
「決めてなかっただろ」
「悪いって、突然思いついたからさ」
そう言ってなつはへらっと笑った。
「はぁ……適当な電車乗って着いたところでいいか」
「お、それいいじゃん」
「決まりな」
駅につき、本当に適当なたまたま来ていた電車に乗り込む。乗客は俺たち以外おらず、冷房も若干弱いように感じた。なぜか端のほうの席に座り、電車が動き出す。都会のビルの明かりがどんどん遠ざかっていった。
「端に座んのなつの癖だよな」
「えー…そうか?」
「うんw」
電車が静かに心地よく揺れるせいで段々と眠くなってくる。元々二日は寝ていない。瞼が重くなっていくがなつを一人にして眠るわけにもいかないしどうしようか、と考えているとなつが袖を軽く引っ張ってきた
「いるま、眠い?」
「……いや、眠くねぇ」
「絶対嘘じゃん…寝てていいよ?」
「……なつこそ、眠くないん?」
「いや、眠い」
そうだろうと思った。なつはなつで隈がひどい。俺より寝ていないだろう。
「少し寝よ?海まだだし」
「……ぅん」
「…おやすみ」
なつは少し俺にもたれかかってきながら目を瞑った。いつの間にか手まで繋いでいて、体温でどんどん眠くなってくる。気がつけば二人とも深い眠りに落ちていた。
そんなこともあったっけな。
丁度一年前くらい、二人で海に行った。死ぬならそこがいい。
「……なつが、生きてたら…また行きたかった…」
思わず口から出た叶わない願いは、すっと溶けて行くような気がした。
自分以外誰も乗っていない電車の中で、また少しずつ涙が出てくる。隣にいたのなら、涙を拭ってくれただろうか。
「――ぐるぐる考えてたって、意味ないよ?」
「!……なつ…?」
なつの声が聞こえた、気がした。あの無邪気で、俺より少し高くて安心する声。少し笑いが混じったあの声が。
幻聴かもしれない。もうおかしくなってるかもしれない。でも今だけは、あいつがそばにいるようで。一人じゃないようで、なんだか安心した。離れてほしくなくて、最後に持ってきたなつの写真を少し強く握った。
「……ん、」
窓から差し込む微かな朝の光で目が覚めた。隣には頭を俺の肩に預けて気持ちよさそうに眠っている恋人がいた。そっと頭を撫でると眩しそうにしながら目を開けた。
「……ぉはよ…」
「ん、はよ」
ふと窓の外を見たかと思うと一気に顔を輝かせて俺に話しかけてきた。
「ねぇ、いるま!海、!」
「お、ガチじゃん、気づかんかった」
「きれ〜……」
まるで初めて海を見たかのように嬉しそうだった。
「そんな喜ぶ?w」
「だって、いるまと来れたから!」
笑顔でそう言われて思わずドキッとしてしまった。そっけなく「あっそ。」と返すとニヤニヤしながらこちらを見てくる。こういうときに素直になれないのは俺の悪い癖だ。
「次の駅で降りるか」
「うん、そうだな」
駅から出るとまだ頭上には少しだけ星が見えた。俺が手を差し出すとなつは一瞬驚いたような顔をしたあとすぐに笑って、俺の手を取ってくれた。誰もいない道を二人で通って、海へ向かった。
「珍しいじゃん、そっちからとか」
「……まぁ」
砂浜に降り立ったときにはもうほとんど太陽は昇りきっていた。砂が光できらきら光って、とても、きれいな景色だった。
「綺麗……」
「そうだな…」
「……一緒に来てくれてありがとう」
「……こっちこそ」
普段こんな事を言う機会は少ないため、思わず二人とも顔を背けてしまった。数秒の沈黙のあと、なつが堪えきれなくなったように吹き出した。
「なッ……笑うことねぇだろ…」
「ごめんごめん、やっぱらしくねーと思って…ww」
「!……そっか」
それを聞いてある不安がよぎりまた、顔を背けてしまう。そんな俺を見てなつが不思議そうに呟いた。
「……なんかあった?」
「……なんも」
「本当に?」
「本当」
「一人でぐるぐる考えてたって意味ないよ?」
「……」
こんなときまでお見通しか。
「……なつさ、」
「ん?」
「今、幸せ?」
「……は、急に?」
「うん、俺といてよかったと思う?」
聞いたあとでなんだか怖くなってしまった。なつは、なんて答えるのだろう。
「うん、当たり前じゃん?」
「ぇ……」
「だってそうじゃなきゃ付き合ってないし、海にも誘わねぇだろ」
「そうだけど……」
「…なんでそう思ったんか、言って?」
「……今みたいな、手を繋ぐとか、たまにしかしないし」
「うん」
「…その、あんま恋人らしいこともしてやれてないし」
「うん」
「なつにはもっといい人がいるんじゃないかとか、離れて行くかもとか」
「うん」
「……考えてた、ダセぇよな」
「……うん、ダサいな」
「……は?」
いままでずっとなつ隠してた思いを覚悟決めてようやく言ったのに、「うん、ダサいな」。
そりゃ言ったのは俺の方だが肯定されるのも傷つく。
「え、いや、それ言う?てか、重いだろ……」
「重くねぇよ、てかそもそも離れていくわけないし」
その言葉を聞いて、頭にずっとかかっていた靄が一気に晴れた気がした。
「……ほんとにッ…?」
「ほんと、てかそんなん悩んでたん?」
「……こっちは必死だし」
「必死になってくれてんだ?」
「……当たり前だろ」
「じゃあお揃いだな」
「!…お揃い……」
なつも同じなんだ。
「……ありがとな」
「俺こそ、ありがとな」
こうやってずっとそばにいてくれるんだって言ってた。
言ってたのに。
「――なんで、こんなになっちまったんだろうな」
そんなことを問いかけたって誰も何も答えてくれない。俺はもう一人だ。
「……なつは、なんで死んだんだ?」
「隣にいるって、言ってくれたのに離れていったのはお前の方じゃんかッ……」
スマホにはたくさんの通知。あいつらが、俺を探し回っているらしい。でも、そんなことすらどうでもよかった。
「なつは、どうすれば俺のそばでッ…俺と生きてくれたッ……?」
「お前がいなかったら、生きてる意味なんてないのにッ……わかってただろッ……」
「……俺だけ残すとか、無理に決まってんじゃん……」
なつの写真を海に投げ入れる。もうなにもかも、俺には必要ないから。
「……これで最後なんだな、俺も同じところに行くから」
靴を脱いで海に入る。奥の方に歩いていくたび足が冷たくなって、死に近づいていくような気がした。夏の海は少しだけぬるくて、何かに包まれているようだった。
「……俺は、お前がいればそれでよかったんだッ……」
あの時も、お前に言えなかった言葉が、思いがある。
ずっと伝えたいと思っていた。
遠くに大きな波が見える。
こちらに来る音が聞こえる。
誰かが俺に向かって叫んでる。
「……なつ…なつッ…?」
遠くになつが見える。慌てて走っていって、抱きしめる。
「……なつッ…!よかった、俺…」
何か言っている。
「ずっとお前にッ……伝えたかったことがっ……」
なに、か……
「……俺ッ…お前のことが、……」
「大す―――」
そして、体が冷たくなって
何も感じなくなった
あなたの隣に
〜Fin.〜
コメント
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うわ…読了。これ、重いな…。 「お揃いだな」って言ってたのに、なつがいなくなってからのいるまの「もう、死のうか」が心に刺さった。 一年前の海の思い出があんなに温かいからこそ、今の孤独が際立ってて苦しい。 最後の「大すき」が届かないまま、波に飲まれるシーン…やばい、声出そうになった。 切なさと美しさが混ざった、忘れられない話だった。