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めっちゃ好きですありがとうございます!!!
ニキside
ボビーの口から次々と言葉が紡がれてゆく、
「俺はいなくてもいいんじゃないか、って」
「ニキと一緒にいない方がいいかなって」
話を聞いて怒りの感情が湧く、
ただそれよりも、悲しい
いろいろな感情が混ざって繋いでいるボビーの手を強く握りしめる
俺に伝えるボビーはとても辛そうな、居心地の悪そうな顔をしている、
ボビーの話がひと段落した頃、
「…ねぇボビー」
一呼吸置いておれは喋り始める
「な、なんや、」
「お前が俺といちゃいけないなんて、絶対にないから、
なんなら俺はボビーがいないとだめだよ 」
「…それだけは絶対にないやろ、」
ボビーは怪しむような顔をする
「んーん、俺が面白いって思って、俺が仲良くなりたい!って思ったのはボビーが初めてなんだから、 俺の審美眼を信じてよ」
「…でも、、メンヘラみたいな事いいたないけど、最近、俺の事すきちゃうやろ…」
ボビーは少し目を泳がせながらそう言う
「……なんで?」
「い、いや、なんか俺だけ好きみたいん感じすんねん、…他のやつの方が話してて楽しそうやし、、、ごめ、、」
静寂に耐えられないというようにボビーは謝る
「ボビーにさ、伝わってなかった、? 」
「…」
「俺なりに大事にしてたよ、そりゃあ男同士だし、友達からだったし、恋人感は薄いかもだけど俺はちゃんとボビーの事、愛してるよ。」
しっかりと言葉で伝える、
「…おれもっ、あいしてる、、ぐすっ、」
またじわっと出てきた涙とともにボビーも気持ちを伝えてくれる
「ありがと、
でさ、そのエゴサして出てきた奴、まだ気になる?」
「…うん、」
「俺が女研に、俺にボビーが必要って言ってるのに、そんなやつの言うことの方、信じちゃうの?」
少し怒りが滲んでしまう、
「ちがう、けど、やっぱきになってまう、」
俺の怒りに気づいているであろうボビーは少し怯えながら喋る
「ふぅ、」
ボビーを怖がらせるのは良くないと思い自分の心を落ち着かせようとため息を吐く、
「…」
「こんなこと言うの俺の柄じゃないけどさ、今日だけはっきり言うよ、
俺の中の1番はボビーだよ、お前が1番俺の事分かってるし、俺もお前のことを誰よりも分かってると思ってる
もし事実そうじゃなくても俺はそうでありたいと思うほどお前が好きだよ、俺が興味ない人にはとことんないのボビーも知っとるっしょ?笑」
俺の気持ちをしっかりとボビーに伝える、普段こんなにしっかりと気持ちを伝えることは滅多に無いけど、
今は、今だけはボビーをどうにかして安心させなきゃ、という気持ちに駆られていた。
「…」
ボビーと目が合う、きらきらと反射しているその瞳は酷く潤んでいて今にも雫がこぼれ落ちてしまいそうだ
「はは、泣きそうじゃん笑」
「にき、、、おれも、、、おれも、おまえがいちばんや、、、」
そうボビーはぼろぼろと涙を落としながら俺に気持ちを伝えてくれる、
きっと普段自分の気持ちを表に出そうとしないボビーの精一杯の言葉だろう。受け取ったこの言葉を俺は胸の奥に大事にしまう
さっきから泣いてばっかだなあ、なんて愛おしく思いながらボビーの涙をぬぐう
「、、他の人からどんな言葉を言われてたとしても、俺はずっとボビーへの気持ちは変わらんよ。
これから先、俺の言葉信じて。」
「…っ、うん、、ぅ、」
嗚咽を我慢して泣くボビーを優しく腕の中に閉じ込める、きっとボビーは今の顔を見られたくは無いだろうから、
「…ボビー、寝た?」
しばらくすると、胸の中からすー、すー、という呼吸が聞こえてくる。
ちらっと様子を伺うとボビーが目を赤くした顔で眠っている、
「ねちゃったか笑」
そう言って俺はボビーをそのままベットに横にさせた
ベットに横になったボビーの顔をじっと見つめると、愛おしさが込み上げてくる
ボビーの事だ、まだこれからも沢山傷ついて、たくさん考えてしまうだろう、それでも俺は俺なりにボビーを大切にしよう、 と思いふけ、
起きたら恥ずかしがるだろうな、なんて考えて小さく笑みをこぼしながら大切な人の、ほんのすこし、パサついた髪をなでる
end