この作品はいかがでしたか?
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ガタンゴトン…ガタンゴトン…
電車に揺られながら、そっと隣を見る。
桃「りうら見てっ!早い早い!✨」
俺の隣には、先程俺を落ち着かせてくれた人とは思えない幼い表情で窓の外を眺めるないくんがいる。
赤「そりゃ速いでしょ…電車だし」
桃「え、俺より子供のくせに何その反応…もっとはしゃいでよ」
赤「言うて1歳差だろうが!」
もぉ〜、と言いながら頬を膨らませてる。こいつ絶対俺より精神年齢低い((
次は〜◯◯駅〜◯◯駅です〜
赤「…降りる?」
桃「んぇー、遠く行きたいんでしょー?終点まで乗ろ!景色でも見ながらさ〜」
ほらほら!と言いながら俺の顔を窓の方に向けさせる。
赤「やめてよ阿呆、いたい…って…」
その瞬間、電車の窓から見える世界に目を奪われたようだった。
そこには陽の光に照らされて輝く 蒼い海が、水平線の彼方まで広がっていた。
赤「……きれい…」(窓に片手をつける)
桃「…ふふっ、目キラキラさせて子供みたいだねぇ笑」
赤「それはお前だろ」
桃「え、おれ?なんで?」
1人でなんか言ってるないくんは置いておいて、外の景色に視線を戻す。
赤(こんなに、綺麗だったんだ…)
前は景色なんて見てる余裕なんてなかった。
ずっと苦しくてつらくて、目の前のものすべて色褪せて見えていた。だから見えないように目を逸らした。
でも、今は___
赤「…ちら」
桃「ーーーーー♪」
俺にその景色を、鮮やかな色彩を教えてくれた当の本人は呑気に鼻歌を歌っている。
赤「…」
こいつとの旅も悪くないのかも
コメント
7件
二人で電車に乗って、景色を見ながら知らない遠くに行くとかエモ!! それに幼い心を未だに持ってる桃くん可愛すぎるて!!!
精神年齢低い桃さんってこんな尊いんだ、、( ◜𖥦◝ )(?? 赤さんもちょっとずつ桃さんに心開いてるのもなんか感動…🥹🥹(???
ちょっとすつ心開いてる感じがたまらん…😖💞 きっといつかあの時はわざと明るくしてたのかなって思う時が来るのだろう