テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる

コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
〜番外編〜
仁人side
ドアが閉まる音が、やけに大きく響いた。
「……」
しばらく、その場から動けない
目の前のドアは、もう開かない
分かってるのに、見てしまう
(……終わったな)
さっきの舜太の顔が浮かぶ。
迷いも、揺れもない目
「……そっか」
小さく呟いてやっと背を向ける。
それ以上、何もできなかった
帰り道。
何を考えてたのかあんまり覚えてない
気づいたら家の前に立ってた
「……は」
乾いた息が漏れる
鍵を回して中に入る
自分の部屋。
電気もつけずベッドへ倒れ込む。
静かすぎる
さっきまでの空気が嘘みたいに遠い
「……振られたか」
天井を見上げる
じわじわ実感が追いついてくる
(止められなかった)
一瞬そんなことを思って、
すぐに打ち消す。
「……いや」
目を閉じる。
(あいつが選んだ)
それが全部だ。
📱
スマホが震える。
視線だけ動かす
知らない番号
少し迷って、出る
「……はい」
『あもしもし?急にごめん』
軽い声。
『仁人くんであってる?』
「……誰」
『この前ちょっと話したやつ』
……なんとなく思い出す。
「……なんで番号」
『舜太から』
一瞬、思考が止まる。
『あいつ、気にしてた』
「……は」
小さく笑う。
(今さらかよ)
『今、暇?』
「……は?」
『飯でもどう』
軽い誘い。
でも、不思議と嫌じゃない。
「……なんで俺」
『なんとなく』
即答。
『放っといたら、なんかやばそうやし』
「……」
少しだけ黙る。
さっきまでの空気とあまりにも違う
でも。
「……いいよ」
気づけば、そう答えてた。
『助かる、場所送るわ』
通話が切れる。
また静かになる
「…なんだよあいつ」
小さく呟いて体を起こす
立ち上がる。
一瞬だけ動きが止まる
(……舜太)
名前が浮かぶ
でも
振り返る場所はもうない
「……ま、いっか」
小さく息を吐く
ドアに向かう
「行くか」
そう呟いて外に出る
——まだ何も終わってない
END
ここまで読んで頂きありがとうございました!
自分でも思ってた方向とズレちゃってあれれ?となりながらも、、🤍の器用で不器用なところが出せてまぁよし!って感じで投稿しました🎶
そういうシーンは難しくてお蔵入りになりましたがまた挑戦してみます💪