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4話
「あれ、こっちの筈なんだけど…」
ツンニキくんの後を付けていたつもりが、
どこかで見失ってしまった
もう、ホームに戻っちゃったかなぁ…
僕は1度ホームに戻ることにした
「…ん〜、居るかな、」
辺りを見回してみた
すると、さっきのツンニキくんとそのフレンドであろう子が話をしていた
「…………」
何話してるんだろ?…聞こえないな。
少しの間、2人で話をした後、ツンニキくんは居なくなった
居なくなったのを確認して、僕はツンニキフレンドさんにロウソクを灯した
ボウッ…
その子はパニキだった
僕が椅子を置くと、パニキくんは座って話しかけてくれた
「こんにちは。」
「こんにちは〜。よかったら僕とフレンドなってくれませんか?」
僕は笑顔で話しかけた
言っとくけど、これで断った子は居ない。
「あ、全然いいですよ。」
僕は立ってフレンドキャンドルを渡した
パニキくんはお辞儀をして貰ってくれた
チャットまで解放してから、すり抜けの事を話した
「早速なんだけど君、課金エリアすり抜けした?」
「!…なんの事ですか…?」
この話を持ち掛けると、パニキくんの顔色が変わった
「オフィスに入ろうとした時見たんだ。君と君のフレンドさんを」
「フレンドってさっき話してたツン…ですか?」
「そうだよ。すり抜けしてたんだよね?」
「っ…しました」
少し睨んでみるとあっさり認めた
そして、謝ってくれた
「もう二度とすり抜けなんてしないでね?」
「…っはい。」
「って、あのツンニキくんにも言っておいてね。」
「わかりました。」
その後、軽く雑談しているうちに仲良くなれた
「あっ…俺用事あるから、また。」
「了解〜またね。」
そう言って手を振って、パニキは消えた
それから、数日経ったある日
その日、あの時仲良くなったパニキくんとホームが被った
「あ、こんばんは〜。」
軽くお辞儀をして挨拶をしたら、お辞儀で返してくれた
「こんばんは。…あ、そういえばさっき俺のフレンドのツンニキが…」
「ん?…ああ、あの時のツンニキくん?」
急に言われ、少し考えてから思い出した
「…そう。」
そう言って、何か申し訳なさそうに僕を見つめてきた
「あのツンニキくんがどうしたの?」
どうしたのかと聞いてみると
「…すり抜けするって…、」
申し訳なさそうにパニキはそう言った
「!…すり抜け?課金エリアを?」
僕は驚いてもう一度聞き返した
「…止めたんだけど、するって言って、さっき捨て地に行った…」
まじか…するなって言ったのになぁ、
「…わかった。僕が止めてくるよ。」
そう言い残して、僕は捨て地へと足を運んだ