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奏斗side
【セラ夫】
〖ぁえ、凪ちゃん〗
勝手に入ったにも関わらず、”どしたの”、なんて言いながら首を傾げて歩いてくる
いや、音で気づいてたのか、最初から。
もしくは、こいつら毎日一緒に登校してるからルーティーンみたいになってたのか
・・・こんなことでも考えて思考を逸らさないとやっていられない
あんな光景を見た後じゃあ、なおさら。
〖わ、顔色すご、ちょっと遅れてく?〗
『…ゃ、大丈夫』
【何が”大丈夫”だ、貴方の問題だから貴方だけで解決すべき、なんて訳じゃないんですから、】
『でも本当に大丈夫だから』
【”仲間”にも頼れませんか?】
『………アキラ、いつの間にそんなずるいこと言うようになったの』
【仲間内にそのずるいことを言う人がいるんですよ】
そう言ってアキラは僕の目を見つめて、目を細める
『ちょっと、それもしかして僕のこと?』
【さぁ?どうでしょう、鏡でも見てみたらどうです?】
クスクス笑いながらそう返してくるアキラを軽く睨む
じゃあ僕じゃんね
〖まぁまぁ、2人とも喧嘩しないで〗
ちょっと落ち着きなよ、と言いながらセラフは、僕たちをリビングに引っ張っていく
僕とアキラは顔を見合せて笑った
〖で?奏斗、もう話す気になったんでしょ 〗
『・・・ん〜、まぁ、ちょっとね』
【、ああは言いましたけど、話したい部分だけでいいんですよ】
『あは、いいよそんな気遣い』
『・・・アキラとセラはさ、好きな人が異性と仲良くしてたらどうする?』
『自分といる時以上に楽しそうにしてて、自分といる時よりもかわいい顔してさ、優しい声してたら、』
あの光景が脳裏をよぎって、悔しい気持ちになる
落ち着け、僕
『・・・ッはぁ〜、いいや、聞かなかったことにして』
【・・・その人との関係性によるんじゃないですか?】
、関係性、か
【私は今の関わりがどうか、だと思いますね】
【どの道、相手に自分のことを考えて欲しいのであれば、今よりも深い関係になるしかないと思いますよ】
〖あー、会話増やすとかね?〗
【えぇ、でもいきなりは緊張もするでしょうし挨拶、とかですかね?メッセージとか送っちゃえばいいんじゃないですか?】
〖うわ、他人事だ〗
そう会話しているのが耳に入っては抜けていく
、悔しいな、今の僕にはできないような事ばかりだ
”今の関わりがどうか”か、
僕が雲雀を避けたせいもあって、関わりは減っきてしまっている。
それでもカナと話しているのを見てモヤモヤするんだから、本当にどうすんだよ
〖ね〜え、もうそろそろ出ないと間に合わないよ〗
僕がうだうだ悩んでいるうちに時間になったみたいだ
【あら、もうそんな時間ですか】
そろそろ行きますかね、なんて言ってアキラが立ち上がったのに続くように僕とセラフも立ち上がって玄関に向かい、そのままセラフの家を出る
、行きたくないなぁ。
今は雲雀の顔、見たくないかも。
嫉妬で気が狂いそうだ。
なんでお前の横に立ってるのが僕じゃないんだよって。
またそんなモヤモヤで埋め尽くされそうになっていると
【・・・そういえばですけど、お相手とのご関係はどうなんです?】
ふとしたような表情でアキラが声をかけてくる
『っぇ、?親友、みたい、な?、』
不意をついたアキラからのその問いに、あからさまに動揺したような返答をしてしまった
僕が親友なんて言う人だなんて限られているわけだし、なんなら言ったことあるのは丁度この3人ぐらいだ
そこまで考えてハッとした。
”やばい、バレる”
そう思って咄嗟に取り繕う
『っち、が・・・ぅうそうそ!冗談だよ、あは』
頼む
【・・・奏斗】
お願いだから、
【貴方】
気づかないでよ
【、たらい、ですよね好きな人って】
喉が、乾いたような気がする
『、ぁ、ぇ、っと、』
上手く言葉が出ない、上手くまとまらない
【・・・あの、奏斗、これだけは先に言っておきます】
【たらいが貴方のことを蔑ろにすることはありませんからね】
『・・・ゎか、ってる』
【それにたらいは、誰から見ても貴方のことを好ましく思っていますから】
【好ましく思っているのは、私とセラ夫も同じですがね】
【私達のと、たらいのは意味が少し違う気もしますが、】
【・・・まぁ、言葉を選ばずに言いますが、今のままでは何も変わらないと思います】
〖・・・!まって、凪ちゃ〗
【奏斗と雲雀程の関係値があるうえで、関係を進めたいのであれば、やはり想いを伝える以外には方法が】
『わかってるよ!!』
思わず出たその大声に驚いたのか、アキラは表情を崩していた
『ゎかって、るよ、そんなことぐらい、』
『言わなきゃあいつに伝わんないことぐらいわかってる!でも、ッでもだって、”あいつにとっての僕は相棒なんだ、今の関係が崩れたら?”って・・・ッだからさ』
『僕には無理、怖いんだよ』
『好きだって言って、嫌がられたらどうするのさ』
【…奏斗、でも、】
『それで嫌われたら?…そんなの無理だよ、僕には、耐えられない』
〖奏斗、ちょっと落ち着きな〗
『ッごめ・・・1人で行きたい』
〖・・・わかった、また学校でね〗
【、ッちょ、セラ夫】
〖は〜い、凪ちゃんは俺と行こうねぇ〗
そう言ってセラフは、アキラを引っ張って歩いていく
あれが僕の質問に対する、アキラの答えなのはわかる、でも
『今が崩れるなら、』
崩れてしまうのなら
僕には、無理だ
コメント
2件
とっても素敵ですっ!! 楽しみにしてますっ!!