転生から、5年。俺は、5歳になった。とりあえず、両親や本で学び言語や生きていくために必要な知識を覚えた。言語は、量は多かったが母さんの教えが良かったのですぐ覚えれた。この年になると、大人ぽっく喋ったりしても変に思われなくなった。最初は、
「冬真、どこでそんな言葉覚えたんだ」
とか言われる事があった。
「えっと…本を読んで覚えた」
「すごいな」
なんとか誤魔化して過ごしてきた。父さんはチョロかった。
俺も、こどもぽっくいるのに慣れてきたしここの所大人の余裕がある。と自慢げに思っていた時がありました。さっきまでは、
「あんた達のママ、むひょうじょうだし変な髪色だこと。ばけものみたいね」
「はぁ」
ブチッ
今日は、村で親子の集まりがあり俺は行きたくなかったが
「えま、おトモダチほしい!いきたい!」
と言うので残念ながら、父さんが留守なので俺だけ一人にはできないから一緒に行くことになった。
「おやつの時間までには帰ろうね。今日は、ノアが来るし」
「うん!!」
俺たちは初めて村の子どもたちと話した。今までは、買い物に付き添ったり外で遊んだときも村の子どもとは見かけるくらいで話したことはない。それ以前に、家が村のはずれにあるからほとんど大人の人達にも会わない。まるで、ぽつんと一軒家。テレビデビューできるぜ
「あら、いらっしゃい。あなたが参加なんて珍しいこと」
マダムと言わんばかりのふくよかな人が出迎えた。
「こんにちは、子供たちが参加してみたいということで来ました」
笑顔で母さんは、挨拶をして俺たちを他の子供たちのとこに連れて行った。いわばここは、公民館みたいな場所だ。庭では子どもたちの溜まり場になっているのか遊びはしゃいでる。
「遊んでらっしゃい。私は、ここにいるよ」
「あら、あなたも作業に手伝いなさい」
「子供たちを見ていたいんですけど」
「大丈夫よ。私のかわいいかわいいこどもがいるんだし。さぁほら」
「えま、だいじょうぶだよ」
「冬真、頼んだわよ」
「うん」
はぁ、母さんは連れて行かれてしまった。笑真はノリノリで行った。
「こんにちは!!」
「どうも」
本当、うちの妹は元気だな。
(かわいい)
そこにいた全員が注目した。
「こんにちは」
「こんなこいたっけ?」
「えまもまぜて」
「えっと…いいよ」
「わーい」
(仲良くなるまでの時間秒速じゃん。うちの妹コミュニケーション力高すぎでしょう(かわいい))
「きみも遊ぶ?」
「あ…うん」
どうやら俺のことも気にかけてくれたようだ。せっかくだから、笑真の様子見るついでに遊ぶか
「ちょっとあんた、見ない顔ね。わたしにあいさつしにきなさいよ。ふん」
目の前には、仁王立ちして圧をかけて見下ろし来る女の子がいた。
「こんにちわ!!」
笑真は圧など気にせず元気よく挨拶をした。
「どうも」
一応、俺も
「わたしは、村長のむすめスナプトよ。うやまいなさい」
このガキめちゃくちゃ上から目線で苦手なタイプだ。村長の娘だからなんだよ。お貴族様でもないやつが
(学校でも、似たようなやつがいたな…ほんと苦手だ)
「そうなんだ。一緒に遊ぼう」
笑真は、誘うが
「わたしにきやすくふれないで、あんたみたいなのとあそぶわけないじゃない。ふん」
すると、くるりとこっちを見て
「あんたは、しろくてへんなかみいろね。きもちわるいは」
今度は、俺に矛先が向いた。くだらない
「だから何」
こんなガキいちいち相手にしてやれない
「ちょっと、お兄ちゃんのことわるくいわないで」
むすー
(笑真…まじ天使)
「わたしにたてつくき。だっておやににてへんなやつじゃないの」
「お母さんもへんじゃない!」
(ほんとくだらない)
「笑真、あっちに行こう。こんなの相手にしなくていいよ」
俺は、笑真の手をつなぎ離れようとしていたら
「あんた達のママ、むひょうじょうだし変な髪色だこと。ばけものみたいね」
「ちょっと」
「おい、母さんを馬鹿にするな」
俺のことを馬鹿にするならまだしも母さんのことを馬鹿にするのは許せない
「だって、わらわないし。まほうつかいじゃないのにへんなちからつかうとか、みんないってるもん 」
「変じゃねーし」
確かに、母さんは他の人から見たら無表情だ。最初母さんに会った時、ずっと見ていても表情が動かないから不思議に思っていたけど母さんは鈍いだけだ。
(照れた顔なんて可愛いのに!!)
というか「まほうつかいじゃないのにへんなちからつかう」母さんは、魔法使いじゃないのかだったらあの力は何だ?
「なにだまってるのよ…ふん……あんたにはこれがお似合いよ」
バッシャー
あのガキは、オレンジジュースをかけてきた。
(口の周りがあめー)
「お兄ちゃん、お兄ちゃんだいじょうぶ?びしょびしょだよ」
笑真は、泣きそうな顔でこちらを見る。心配かけてしまった。笑真には泣かないでほしい
それにしてもこいつ、邪魔だな。大袈裟に喚いて二度と騒ぎを起こせないようにするか。よし、一つ芝居をしよう。
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