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「ハーレムが望みなんだろう?」
「神様なのに心が狭い! 」
「やかましい。で、能力は何が良いのだ?」
トロフィーがため息をついた。いやつくはずないんだけどね! そう見えたってだ け!
この金びか野郎…と思わないでもないけど、取り敢えず能力を考えよう。人間には物事をスルーするカ も必要です。えとえと、スキルだっけ。とりあえずチートの定番、鑑定スキルは必需だよなあ。それから魔力無制 限と全属性が欲しいところ。あ、アイテムボックス欲しい! 空間ねじ曲げて無 制限にアイテム入るやつ!怖い魔物が就属する異世界。文明レベルは中世。銀行があるとも限らないし、無双した魔物の入れ物は 欲しいかんな!
「…声に出ているぞ。世界を破壊したりしなければ 良いだろう。その4つで良いか?」
アレ、声に出てた?世界を破壊なんてしたりするわけないだろ一!魔王じゃないんだからさあハハハ。それに、死ぬ怖さ はよおく分かってるしな!…あっ!あと1つ!!いざという時、ホモから 逃げるスキルが欲しい!これ大事。俺はノーマルです!
「承知した。目覚めた後、鑑定スキルで確認すると良い。そなたは向こうでは15歳。人目に付かぬ森に 転移する。言語の心配は無用だ」
ワーイ2歳若返る一!って、ええ…。森スタートかよ。大丈夫それ? リスポーン直後に魔物さんこん にちはで死ぬとかない?
「心配は無用だと言っておるだろう。万が一の時は 私が直接出向く。そう簡単に死にはせん」
そういう事じゃ………、 でも神様には何言っても無駄 か。神様じきじきに来てくれるってことにー応感謝しときますか。俺全面的に被害者だけど。もうちょいワガママ言っても許される感あるけど。はあ一ありが たやありがたや。
「だから聴聴こえておる! あ〜もういい、自由だなそなた」
よく言われます
「だろうな。周囲の苦労が目に浮かぶ。 っと、 時間だ」
あれ、もう?もう少し聞きたいことあったんだけど。
「習うより慣れろ。なに、大変ではあるが、辛い人 生ではないので安心しろ。生きやすいよう、少し身 体の設定を寿るが痛みはない。験を閉じよ」
トロフィーがそう言った途端、強烈に眠くなった。 ふわふわの毛布に包まれたみたいに暖かくなって、 辺りが暗くなる。そして意識を失う寸前、俺は大事な事に気付いた。
あっ!あのトロフィー1回も謝ってねえ!
♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯
…………………、身体が重い。少しだけど頭痛もする
験臆とする意識の中、俺は自分の五感を手繰った。鼻腔に行き渡る清々しいこの香りは おお、森の中の匂いだ。首の後ろと手の甲に当たるチクチクは きっと草だと思う。水音も聴こえるし、川があるの かな?えーっと…俺何してたんだっけ。ピザ屋のバイト中に… トロフィーが…。ん?トロフィー?
………………………あっ!!
がばっと上半身だけ起き上がる。頭の中の霧が晴れ、だんだんと思い出してきた。
ああああああの自信過剰トロフィーがああああ!!ごめんの一言もなかったぞ!!?俺1000%被害者だよな!!神様たちの都合に巻き 込まれて家族友達と離ればなれで夢も諦めて今から 知り合いもいなければ知識もない世界でー人立ちの 15歳に!謝罪がない!!まるで何かある度に親の金で解決してきたボンボン のごとく!! 慰謝料とか賄路とかで解決すれば良 いと思ってる感じの!!介入者探す前に礼探してこいよ金ぴかああああ!!
怒りのあまり、火を吐く勢いでキシャアアアアと奇声を上げる俺。魔物に寄生されたと退治されても可笑しくないが、今だけは許して欲しい。あ、別に奇声と寄生をかけてるわけじゃないから な!?
ガサッ
1人で真っ赤になってプルプル震えていると、突然 近くの木が揺れた。
ビクッとして立ち上がり、その木から距離を取る。
ガサッガサガサガサッ
ペちょっ
木の核から水色のプニプニしたものが落ちてきた。薄い膜に包まれた水のようなそれは、草の上でモゴモゴもがいている。大きさは人の頭くらい。とても 生き物には見えない。けど ここが本当に魔物の住む世界なら、考えら れる生物は1つ。
「スライム?」
俺が呼び掛けると、スライムはこちらに気付いたらしい。ハッとしたように一瞬固まった後、と俺から逃げようとするが、どうやらジャンプカが 足りていない。1回のジャンプでも30センチくらい しか移動出来ていないのだ。それでも諦めず、びょんぴょん一生懸命跳ねるスラ イムに、俺はなんだか庇護欲が湧いた。ゆっくりと追いながら手を伸ばしかけるが、途中で そういえば、と気付く。
ゲームでも異世界トリップでもお馴染みのスライム。でも、お話によってその持性は違う。ただの無害なスライムもいれば、なんでもかんでも飲み込ん じゃうスライムだって、俺はラノベでたくさん見てきた。魔王になったスライムもいるくらいだし、た かがスライムと侮れないのだ。もし、このスライムが毒液か何かを吐いたら? 生き返って5分で死んだら、流石にあのトロフィーに 馬鹿にされそうだけど、触って良いものか……。
…あ、そうだ。そういえばスキルもらってたんだっけ。鑑定スキルで見られるかも?えっと、どうやるんだろ? 取り敢えず…鑑定! !
カ強くグッと念じれば、光の結晶のようなものがパアアアアと集まってきて、スライムの上に文字を作 り出した。一番上には種族:スライムと書いてあ る。いや…スゲー締麗。というか、た……。チートとか以前に普通に感動しちゃった。俺 本当に異世界に来たんだなあ…。という驚憎はさておき、今にも逃げそうなスライ ムの鑑定結果を拝読。
《種族:スライム
レベル:1
性別: オス
スキル:捕食
極めて臓病な性格で、一個体の脅威度はF。しかし基本は群れで移動し、遭遇すれば大きな脅威となる。百匹以上の群れの脅威度はC。小中規模の村落 をスライムの群れが滅ぼすこともある。怒ると赤くなり、捨て身の体当たりを仕掛けてくる。分泌液には婿薬効果があるため、要注意。》
お~~!すげえ…!!でもゲならあるある。女の子がトリップしてきて、スラ イムの群れに(性的な意味で)襲われるとかないかなぁ、ない?そうですか。はい。分かりました。
触ったら怒るかな。まあ怒っても、体当たりじゃあダメージは少ないだろうし…触っても大丈夫かな?よし触ろ。プニプニしてそう 可愛いなあー。
必死に逃げるスライムをひょいっと持ち上げ、顔の目の前に持ってくる。もにもにもに… がある。いきなり掴んで操みしごくという俺の暴挙にスライムは怒りはしないものの、余計に慌ててぐにゃんぐ にゃんと身体を捻った。
「おわ!お一おー、暴れんなー。大丈夫。別に殺そうってわけじゃないから」
するとピタリと止まるスライム。もしかして……言葉通じる? なら嬉しいよな。テイムとか出来たり すんのかな。俺はもにもにを止めて、じいっとスライムを見詰め てみる。スライムの方も俺を見上げ、じいっと見詰めて何かを考えているように見える。もしかして俺 の言葉待ち?って、あ、これ目? こっちロ?分かりにくっ! でも真顔可愛い~。
「ちょっと触らせて欲しかっただけなんだよ。柔ん でいい? もう揉んだけど……」
俺が怖がらせないよう言った途端、スライムが真ん 中からじわじわとピンクになった。しかして怒った?って一瞬焦ったけど、なんか 赤とは違うっぽい。スライムがまったく抵抗しなくなったのを肯定と捉えて、俺は再び、今度は遠慮なしにスライムを捧み 始める。
むにむにむにむにむにむにむにむにむにむに·うわあ癒される~!!アニマルセラビーならぬ、スライムセラピー!赤ちゃんとかちっちゃい子のお腹とかほっぺみたいーーっ!
スライムは何を思ったのか、にやけ顔で採み続ける 俺にすり寄ってきた。自分の類とスライムの頼(?) がすりすりすり。甘えてんのかな? ヤッバ超可愛い。ペットに欲し い。毛布に包んで一緒に寝たい…。そんなことを思って、可愛いスライムに思わず気も顔も緩む。自然とロ角が上がり、ロが開いた。それ がマズかった。
ズボッ
「んぐっ!?」
ロに突っ込まれるスライムから伸びた触手。不意を 突かれてかなり奥まで、ノドチンコあたりまで入れ られた。凄まじい異物感におえ~!ってなる。すぐ吐き出したいけど、スライムがそれを許さない。すんごいカで俺の顔に張り付いてきて、俺の腕力じゃ離れな いのだ。おかしい。おかしいぞ。俺一応高校生なんだけど。
そこまで思って、俺は気付いた…気付いてしまっ俺の体は現在、15歳の少年なのだ。中学生な のだ!…いやでもやっぱおかしくない? 15歳でも結構腕力あるくない? なに? 俺が弱いだけ? いや、スライムが強いだけだ。俺はそっちの可能性を信じ る。そうやってプライドを掛けた自問自答をしていると、スライムの触手から生暖かい液体がチロチロとロに出された。不味くはないけど…、例えるならコーヒーの味に似ている。俺コーヒー苦いからそんな 好きじゃないのに。てか何これ。マジ何出されてんのこれ。おしっこと かじゃないよな。うわ想像しちゃった。最悪…。
..………ん? あれ。ちょっと待て。
極めて臆病な性格で、一個体の脅威度はF。しかし基本は群れで移動し、遭遇すれば大きな脅威となる。百匹以上の群れの脅威度はC。小中規模の村落 をスライムの群れが滅ぼすこともある。怒ると赤くなり、 捨て身の体当たりを仕掛けてくる。分泌液には媚薬効果があるため、要注意。
おぁー一ーーッ! !?待て。待て待て待て!!これスライムの分泌液なの!? 俺堀薬飲まされてるの!!? ホワイイセカ イスラァーイム!
『子孫繁栄のための苗床だろう。康治郎を見初めた ようだ』
何ソル!? こいつオスだろ! …え、オスだよね?
『オスだな。鑑定したろう?』
っざっけんなこの世界じゃ魔物までホモオ!?
『だから言うただろう。この世界では獣人なども合 わせても8:2だと。無論魔族も含まれる』
マジで! ?とここまで返して、ハッとした。混乱のあまり普通に会話(?)しちゃったけど、この声はトロフィーの声だ。テレパシーみたいに、頭の 中であのトロフィーの声がしている。途端、方の空みたいに、感情がサッと怒りへ変わった。
「もももももおおお!」
『何を言うておるかさっぱり分からぬ』
分かるデショ!?テレパシー使えるんだから!怒ってるぞ俺は!!
『そのようだ』
そのようだ(キリッ)じゃない金びか!神様(?)なんだから運命定められるんだろ!今の 状況を打破出来るんだろ!!
『出来る』
助けてプリーズ。
『そなた、自分のスキルを確認しなかったようだ な。スライムに種付けされながらでも見ると良い。それと、神が定める運命は生と死だけだ。余程のこ とがない限り、私は介入しない』
してよおっ! ケツピンチだよ俺~!
『それに私は所詮、無機物の金びかな塊なのだろう? さあ金びかに頼らず頑張れ。善意で教える が、その触手。噛み千切れば下の口から飲ませようとしてくるぞ。それとスライムの分泌液は少し厄介でな。体に回りきってしまえば最後、誰かに挿れら れたくてたまらなくなる。案外スライムとも上手く ヤれるんじゃないか?』
いやーーー!!!根に持ってた!!!!ごめんなさいもう言いませんだから種付けだけはご勘弁を一ーーッ!!孕みたくないよ一ーーッ!!
こんなに必死で謝ったのに、『ふふ』という半笑いの声を最後に、頭からトロフィーの声が消えた。ど うやら見捨てられたらしい。俺が半ベそで泣きそうになっても、スライムはお構い無しに分泌液をとぶとぶと注ぎ込んでくる。飲み込んでる間は息が出来なくて苦しい。でも、吐き出 せないし噛み千切れないから拒絶出来ない。すると段々、頭がボーッとしてきた。酸欠かなって 思ったけど、これが堀薬効果らしい。お腹、特に下腹部がきゅんきゅん切なくなってくる。足が震えて、もう立ってられない。スライムの 触手の先端が、喉の奥でビチッと跳ね、草の上に座り込んでしまった。
それでやっと、スライムが俺のロから触手を引き抜いた。ゲホゲホとき込みながらも、コーヒーの味から解放されて安心するが、スライムがズポンを脱がせようとしてきて、今からが本番なんだと悟る。短く悲鳴を上げて逃げようと足を動かし、ズコッと 転けた。スライムが両足を絡め取っているのだ。
「ぬおおお離せええええ!」
言ってみても離してくれる気配はない。それどころか、スライムは余計にうねうねして、俺のパンツまで突破しやがった。ひんやりぶにぶにボディに包ま れる、急所を握られ焦った俺はスライムを引き剥がそうと 掴んで。
「あッ!? やッ、やあつっあ、あう、ん、んん、」
えっ?なに今の声。俺の? 俺の!?自分のロから信じられないような端ぎ声が飛び出し、差恥で真っ赤になった。オナヌーでもこんな声 出たことない。必死でスライムを引き剥がそうとするも、しっかりと絡み付いていて全然取れない。てか取れる気配すらない。でも、だからって諦めるわけにはいかない のだ。ケツのために!そうやって俺が息子を弄り回されながらも奮闘して いると、スライムが後ろの穴をスルンと撫でた。 気持ち良さと恥ずかしさで熱かった顔から、瞬時に 血の気が引く。
あ、これ本気でヤバい。俺スライムに犯される。中に出されたら妊娠するかも知れないのに。スライムが避妊なんてしてくれるはずない。目に涙を浮かべながら
「やめてよ…」
とえるも、スライムの動きは止まらない。ヤバい、もうダメだ。
「………!!おい!大丈夫か!!」
スライムの赤ちゃんを抱えている自分を想像して絶望しかけたその時、救世主が現れた。