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猫熊狐音🌟♪✨
130
180
左腕、
68
Nami__🍊🍀
10
「十亀さん、またですか」
佐狐が呆れた声を出した
「ん〜?」
十亀はソファに寝転がったまま顔だけ向ける
「昼飯食べてないですよね」
「あ〜、忘れてたぁ」
「忘れるなよ」
すかさず有馬がツッコむ
すると周りの連中も口々に言い始めた
「朝も食ってなかったぞ」
「昨日もろくに寝てねぇらしい」
「またかよ」
十亀はきょとんとした
「なんでみんな知ってるのぉ?」
「心配だからに決まってるだろ」
その場が一瞬静かになる
言った本人も、あまりに自然に出た言葉に少し照れていた
だが十亀は首を傾げる
「心配ぃ?」
本気で分かっていない顔だった
「十亀さん、自分が思ってるより愛されてるんですよ」
佐狐が真顔で言う
「そうなのぉ?」
「そうです」
「へぇ〜」
全然分かっていない
その反応に全員がため息をついた
――数日後
十亀が珍しく風邪を引いた
普段は多少熱があっても気にしない
だから誰にも言わずにいた
だが隠せるわけがない
「十亀さん顔色悪くないですか?」
最初に気付いたのは佐狐だった
「そうぉ?」
「そうです」
額に手を当てる
めちゃくちゃ熱い
「うわ」
「熱あるじゃん」
「あるねぇ〜」
本人だけ呑気だった
その瞬間
周りが騒ぎ始めた
「水!」
「薬持ってこい!」
「座れ座れ!」
十亀は目をぱちくりさせる
「大げさじゃない?」
「大げさじゃねぇよ!」
全員に怒られた
結局その日は強制送還
家まで送られた
帰り際
「ちゃんと寝てください」
「ご飯食べろよ」
「連絡しろよ」
次々と言われる
十亀は困ったように笑った
「みんな優しいねぇ」
すると佐狐が小さく呟く
「十亀さんが優しいからですよ」
十亀は聞こえなかったふりをした
聞こえていたけど
なんだか照れくさかったから
その夜
グループの通知は鳴りっぱなしだった
『熱下がりました?』
『生きてます?』
『返信しろ』
『既読だけでもつけろ』
スマホを見た十亀は思わず笑う
「ほんと心配性だねぇ〜」
そう言いながら
一人でいるはずの部屋は、不思議と少しも寂しくなかった
コメント
1件
第1話読了〜!!😭💕 十亀さん、自分がめっちゃ愛されてるのに気づいてないの尊すぎる…「心配だからに決まってるだろ」ってサラッと言っちゃう有馬さんとか、真顔で「愛されてるんですよ」って佐狐さんとか、みんなの過保護っぷりがもうたまらん!しかも本人だけ「そうぉ?」って呑気なのギャップ萌え…風邪ひいてからの強制送還&グループ通知ラッシュの流れ、ほっこりした〜!最後の「部屋は寂しくなかった」って一文がめちゃエモいです。続き気になるので連載頑張ってください!雨音さん大好きです🌸✨