テラーノベル
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カフェの端の席でオレンジジュースを飲む。
今日はいい天気、晴れていて雲もない。こんな日は外で散歩してゆっくりと…
「…はあ、今日が仕事じゃなければな…」
私が働いている飲食店、ダイナーは、さほどいい給料じゃなく、働いてある人の待遇も悪い。
でも、私を雇ってくれる仕事はそこぐらいしかなかった。少ない貯金で暮らすのはこの国では死ぬに等しい。取り敢えず、働けるところは働くしかなかった。
私は欠伸をして背筋を伸ばした。家賃を払いきれなくて、今は働き詰め。帰ってくるのもほとんど夜中。最近はよく眠れない、不眠症なのかも。
「…そろそろ行かなきゃ。」
私はオレンジジュースを呷り、お会計とチップを払って店を出る。心地いい風が頬を撫でる。
淡くてまだ日が上りたての太陽を背に、私は仕事場にゆっくり歩いていく。
ああ、神様。私を慰めてれる人はいないのですか?付き合った人もいないけど、いつか自分に恋人のようなものができるといいな…
10数分歩いて、仕事場の看板が見えてくる。正直今すぐ家に帰りたいけど、無断欠勤なんかしたらクビだ。家賃を払いきれなくて追い出されてホームレス生活。そんなのはごめんだ。いやいや店の鍵を開け、中に入る。
私は異常がないかチェックをして、バックヤードの手前にある更衣室に入る。
この職場で唯一められるところは、この制服がとてもイケてるってことだ。1950年代のような服だが、それでもファッションとして着れるぐらいかわいい。
私は赤いチェック柄の服に身を包み、そばにあったエプロンをつけ、背に手を回しリボン結びする。
そのまま更衣室を出て、調理場で在庫を確認する。
そのまま更衣室を出る。調理場に向かい、在庫の空きがないか確認する。
空きがないことを確認した後。店の掃除をするためにまたバックヤードからほうきを取ってこようと思った。
バックヤードに入り、奥にある非常出口に目を向ける。正直、あまりこのバックヤードは好きじゃない。電気設備が古いのか、ライトが明るくなく、薄暗い。日があまり入らないからなのか、寒気もする。
私は急いで物置へ行き、ドアを開けた。ロッカーほうきを取り出し、物置のドアを閉めた。そして廊下を歩いていくうちに、目の前にあるはずのバックルームの出口が、なぜか遠く感じられた。
「…やあ、お嬢さん」
背筋が凍った。私以外にはまだ誰も来ていないはずだ。ダイナーの入り口の鈴も鳴っていない。それなら今の声は何だ?気のせいか?いや、だって今「お嬢さん」って……
私は恐る恐る後ろを振り返った。殺すなら、一思いにやってくれ…
「…..あ、驚かせてしまったか?ごめん、そんなつもりなくって…裏口が空いてたから、そのまま入っちゃって…」
背が大きい、見上げてしまうほどに。私は顔を見ようとするが、フードを被っていて、あまりよく見えない。薄暗いのも合間ってか、不気味に感じる。
「お、お前誰だよ!!ここはスタッフ以外立ち入り禁止だ!」
彼は顔を強張らせ、慌てた様子で首を横に振る。
「ち、違うんだ!悪さをしようとしてきたわけじゃない!!」
ならなんだと言うんだ、と問い詰めた結果。
見知らぬ男は顔を俯かせながら呟く。
「あ…いや…変かもしれないけど…その…君に一目惚れ、しちゃったんだ。」
…は?なんて言ったこいつ?一目惚れ?
私は人生で初めて、一目惚れという言葉の存在を目の当たりにした。
コメント
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読んだべ‼︎ぐどどどどどどdのど
読み終えました……ああ、なんかもう冒頭から「日常の重さ」がすごく伝わってきて、働き詰めで眠れなくて、それでも生きるために出勤する感じ、すごくリアルでした。そこに突然の“一目惚れ”宣言……フード被った大男が裏口から入ってきて「お嬢さん」って……怖いのにちょっとドキドキしちゃう、この塩梅が絶妙です。続きでどんな関係になるのか、気になって仕方ないです!