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死にたいと、思うこと
それは、間違いなんかじゃない。
今のひとは、沢山「死にたい」っていう
今はみんな、「死にたい」を冗談として聞くし
真面目に聞けば、精一杯に止めようとする。
それはそれは酷く優しくて、酷く厳しい声音。
「死にたいなんて言っちゃダメだよ」
「死んだら全部終わっちゃうんだよ」
どうしてダメなんだろう
終わりを望んでいるのに、
もう何も要らないから、楽になりたいのに。
でも
「死」が終わりだなんて
誰が言ったんだろう。
果たして死んだ後で
何かが本当に終わるのだろうか
本当に、終わりは来るのだろうか
死が救済にならないなんて、
一体どんな苦痛なのだろう
死ねば終わりだと思っているのに
終わりを許されないなんて
一体どうして終われるのだろう
茨姫のように、眠り続けてみようか
誰も彼もを拒絶して、独りになってみようか
僕らは明日を望むように
僕らは死を望んでしまう
そうあることが理であるかのように
人はそうして過ごしていく
それは酷く美しく謳い
それは酷く醜く嗤う
そんな世界のちっぽけな隅っこで
僕らは死を望み
明日にならないことを願い
今日も独り
眠りにつくのだ。
そうして辿り着いた終わりの時に
僕らは真逆
「生きていたかった」と
思ってしまうのに。