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元々、ハウスに来たのは、私が3歳の頃だった。
私が入った頃にはもう、大勢の子がいたわ。
そのほとんどの子供の体は、継ぎ接ぎだらけだった。
幼いながらに恐怖を感じたのも事実。
ずっと笑顔だったお母さんも不気味だった。
施設長は女の人だった。
みんなはお母さんのようにその人を慕った。
名前は神咲尚子《かんざきなおこ》
見た目は普通の女性。
私は知らなかったし、人づてに聞いただけだけど、最初は優しかったみたい。
まぁ、私が入った頃には、笑顔の裏に何かある気がして怖かったけど。
怒るときは、大きな目を吊り上げて怒鳴りあげるのよ。
ヒステリックといえばヒステリックだったわ。
子供を恐怖で支配してた。
神咲尚子が溺愛するのは、決まって5歳の男の子だけだった。
他の年齢じゃ駄目。
女の子でも駄目。
5歳の男の子だけ。
しかも性格は一貫してた。
大人しい男の子だけ。
どうしてだと思う?
この答えはね、尚子が狂った原因に関係するのよ。