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ライとロイがこの狭い休憩室で間合いを取り、一気に互い踏み込もうとした瞬間、勢いよく踏み込もうとした途端ッ強く扉が開かれる。
バンッ!!!!!!!!
「きーみーたーちーぃーッ」
その声はおどろおどろしく、低い声でライ、ロイに問いながらズカズカと中へ入っていく。
ライとロイはその声にさっきまでやる気満々だった喧嘩の雰囲気が一変し、2人は徐々に青ざめ始める。
「、、、、、、、、、怠惰ッデスねッ!!!!!」
そう、、その声の主は、、、華やかな真紅のアロハシャツに短パン姿の、、保護者のペテルギウスだった、、。
『(うっわぁぁぁぁ、、、、、、、、、、、、、、、)』
ライとロイは同時に思う、、
これ程っアロハシャツが似合わぬ男がいるだろうか、、とドン引きしながら、そう思っていると、後ろからひょこっと金髪が見え、ペテルギウスの後ろから顔を出す。
「はぁぁ、、ダメ、ダメだ、ダメだね、ダメだよ、ダメしかないッ全く〜、お兄ちゃんも兄様も学ばないんだからさッ♪」
ルイがニヤニヤしながら、ライとロイを見ながら嘲笑う。
『、、、ルイ!?』
ライ「ルイ、暑いから来たくなかったんじゃないのかィッ?」
ルイを見て小さく笑い、ルイに近づくライ。
ロイも、来る筈が無かった可愛い妹が来て、さっきまでのイラつきを忘れ、顔を緩ませながらルイに近づいていく、、流石シスコンの双子である。
ルイも、相変わらずな兄たちに少し綻んでいるように見え、3人仲良く?会話をしてる姿に、ペテルギウスは(連れて来て良かったっっっっ、正しくコレがッ愛ッ!!兄弟妹愛なのデスッ!!)っと顔を背けて、目元を隠していると、シリウス姐さんの甲高い声が響く。
「愛しのペテルギウスゥ〜〜〜〜ッいらしゃってくださってたのデスねェッ」
ギュッとペテルギウスの後ろからバックハグをするシリウス姐さん。
「ぁあ?、シリウスさんッ毎度毎度ッお世話になってしまい、すいませんネェッ」
バックハグをしてくるシリウス姐さんに向けて、後ろを振り向きながら、真顔で言うペテルギウス。
そんなペテルギウスのことを気にもせず 、軽く頬を染めながらペテルギウスから離れ、両手で頬を抑えながら「 いいえッペテルギウスゥッ貴方の為だものぅ〜全然構わないわァッ そ、れ、にッと〜ッてもッ助かったのは事実ですし!お二人はよく頑張ってくれていましたよ♪」
シリウス姐さんはペテルギウスの会話に花を飛ばしながら、喋っているが、、、
遠目でライロイルイは、思うのであった、、、
『(早く、、、くっつけばいいのに、、)』
ルイ「ねェ、兄さんたち、、アレッ兄さんたちでなんとかならないの?」
ルイは顔を顰めながらライ、ロイに尋ねる。
2人は一度、ペテルギウスとシリウス姐さんを見る。
2人の間にはほんわかした空間が流れ、、
あれは僕たち、俺たちで立ち入る空間では無いとライとロイは、察しルイを見ながら2人は小さく首を振る。
ロイ「アレはァ、、なんもしなくてもいいでしょッ、、、」
ライ「そうだねェ、ロイ。何かして、、薮から蛇が出てきてもらっても、困るしねェ、、何もしない事をお勧めするよォ、、」
ルイ「えぇーーーだってさ、私たちがここに来てからこんな、、、、こんちょっとしかッ進展してないんだよ?!、、、ありえないでしょッ」
ルイは親指と人差し指で、小さな隙間を作りながら、呆れ顔に変わる。
そんなルイにライとロイは苦笑しながらルイの頭を撫でながら、ライが口を開く。
ライ「アレが、、あの人達にとって都合いい距離感なんだよ、、ライバルとか現れるまでは、、、そっとしておこうじゃないかァッ」
ロイ「ライバルねェ、、、まぁシリウス姐さんは何気にィ、、スペック高いし、ペテルギウスが振られないことを祈るしかッ、、、ないかなァ♪」
ロイはククっと嗤いながら、さっき食べていた席に戻り、残りを食べようと箸を持つ。
ロイが席に戻ったのを見て、自分も食べないとッ思い、ルイの頭を優しく最後に一撫でした後、ライも席に戻り食事を再開する。
再び食事をする兄たちを見て、小さくため息を吐きながら、一緒に座ろうと席に向かうルイなのであった。