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甘々デートも最高でした大好きすぎます!!! 不安になっちゃうgt可愛すぎます…愛が重いのめちゃ良いです…!! リクエストなのですが、地球人さんのかくrdgtでヤッてるときのrd視点をみてみたいです! gt視点も最高に可愛くて大好きなんですけど、今回のrd視点だったのも最高だったので…!!! よければよろしくお願いします!
甘々キュンキュンデート最高です大好きです‼️‼️💖😇😇 口にクリーム付けてるgt可愛い過ぎて……🫠🫠🫠赤面するgtもとても良い…🫰🫰💞💞 リクエストなんですけど、地球人さんの描くrdgtで開発が見たいです…!!!
nmmn作品になります。
苦手な方はバックをお願い致します。
rdgtです。今回セッススでは無くデート回です。
キュンキュンを、書いてみたかった……。
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かじかむ手をポケットに突っ込み、マスクをも通り越してくる冷気に耐えながら道を急ぐ。
12月初旬。平日で人も少なく、直ぐに彼を見つけることが出来た。コートの下にニットを着込み、相変わらず眼鏡を曇らせながらスマホを眺めている彼に声を掛ける。
「よお。待たせた」
「おせえ〜」
悪態をつく言葉とは裏腹に、マスクを軽く下げて嬉しそうに笑うぐちつぼ。いつもと変わらない彼だが、今日は一応”デート”という名目で集まっていた。
「なあ……手、繋ぐ?」
「えぇ……流石に人に見られんのまずい、んじゃ?」
「はは!そうだよな〜」
予想通りの反応に思わず笑いが出る。眼鏡にマスクと、中々に表情が見えない組み合わせではあるが、明確に分かるほど顔が赤くなっていた。頼むから外でそんな顔をするのは辞めて欲しい。本当は彼の手を思いのままに掴んで撫でて、デートどころじゃ無くなるくらいにしてやりたいが我慢する。
「そう、すよ〜……」
ぐちつぼは少し声のトーンを落として呟いた。ほら行くぞと、ケツをバチンと叩いて先を歩き始めると、彼はキレながら着いてくる。今夜はウザがられるほど手を弄ってやろうかな、と心の中で考えた。
デートと言っても、特にプランを決めている訳では無かった。適当にショッピングセンターをブラブラし、ゲームセンターで時間を潰した。ぐちつぼと居る時間は、どんな瞬間でも楽しかった。
大分時間が経ち、メシでも食いに行くかと外に出ると、イルミネーションがうるさいほどに輝いていた。どうやら出店が出ているらしく、平日ながらそれなりに人が集まっていた。
「さみー……すげーな、こんな盛り上がってんだなあ」
「そうだね……ちょっとみていく?」
「そうだな……」
「これこそ、デートみたいだね」
こそっと内緒話のように耳打ちすると、彼は分かりやすく動揺する。そんな様子が可笑しくて噴き出すと、おい、と睨まれた。
イルミネーションが飾られているトンネルをくぐっていく。ふと横をみると、赤、緑、青と様々な色彩に照らされているぐちつぼの横顔が目に入る。建物から出たばかりでふたりともマスクをし忘れていることに気付いたが、この横顔が隠れてしまうのが惜しくて口を出せずにいた。
「らっだぁって、イルミネーション好きなん?」
「え?なにその質問ww」
「いや、好きなんかなあって。楽しそうにみてるから」
そうか?と思いぐちつぼの顔をみる。彼もこちらを見ていて、何故か寂しそうな色をその瞳に見つけた。
「もしかして嫉妬でもしてんの?」
「なっ!?……まあ、あるのかもな」
「なんでよww」
「言わねえよ」
やはりどこかそっけなくて、不思議に思いながら前に向き直る。周りを歩く恋人や家族連れの声を耳に入れながら、カラフルな光源の中を歩く。冷気が鼻をついて少し痛かった。しばらくすると目の前に出店が見えてきた。
「なんか食うかー?ここで」
「あー、いいのあったらな」
「んー」
人が意外と多くて、全部見て回るのも億劫になったため、手前にあったチキンとたい焼きを買ってベンチに座る。勿論これで足りることは無いのだが、非日常的な環境で食べる料理にテンションが上がっていた。ぐちつぼからも先程の違和感は消え、チキンを美味しそうに食べている彼が目に入る。そんな彼が愛おしくて、その際の会話はほとんど頭に入らなかった。
「ん?なんかついてる?」
「あーいや、なんでもないよ〜」
見つめていたのがバレて、なんとか取り繕う。
座ったベンチが出店から少し離れているため少しずつ人が消え、通り過ぎる人も段々と減っていく。沈黙が流れ、イルミネーションが騒がしく俺達を照らす中、なんとなく黙々とたい焼きを口に運んだ。
「なあ、もう誰もみてないから……手、繋ぐ?」
「ん?手繋ぎたいの?珍しいねぐちつぼ」
「な、んか……らっだぁ、懐かしそうに、イルミみてるし……」
「え?」
「昔の人でも思い出してんのかなって」
……は?俺はずっとぐちつぼのことしか考えてないけど?あまりにも心外で言葉が出てこなかった。彼は俯きながらポツポツと言葉を繋げていく。
「いま、らっだぁは俺のなのにって、ちょっと、……」
チラッと周りを見やり、誰もいないのを確認すると、その開いている口を俺の口で塞いだ。ビクッと身体を揺らし、俺を止めようとするその手を取って満遍なく擦り合わせる。寒さで冷たくなっているその手は、少し震えていた。カスタードの甘い味がする歯列をなぞり、逃げる舌を追いかける。夢中になって彼を貪ろうとするも、片手に持ったたい焼きの袋の音で我に返る。
「ごめ、」
「は、らっだ、ぁ……」
二人分の唾液が彼の口元から垂れて光っていた。少し涙目になっている彼を見て、またもかぶりつきたくなるが必死に欲望を抑える。手は繋いだまま、彼の瞳を見つめた。
「……これで分かった?」
顔を真っ赤にさせながらブンブンと首を縦にふる彼の頭を撫で、たい焼きを食べ切る。彼もそんな俺を見て急いで食べ終えていたが、口の端にクリームが残っていた。こいつ、わざとやってんのか?と思いつつ、先程の勢いのまま舌でそれを掬いにいく。またも身体を弾ませて俺を見るぐちつぼ。期待をしているのか、俺を見つめながらぽかんと口を開けている。その間抜け面が可笑しくて、後でな、と笑い顎を元の位置へ戻してやる。
「帰る?」
「お、おう……」
手を引き、彼を立たせる。もうなんでもいいや、今日はもうこの手を離したくない、と心の中で思った。ゴミを捨て、帰路に着く。手を組み替えて軽く力を入れると、おずおずと握り返してくる。彼は俯いていて顔はよく見えないが、耳が赤く染まっているのが分かった。
イルミネーションが途絶え、閑散とした住宅街を歩く。冷たい風が吹き、俺より少し背の高いぐちつぼへ身体を寄せる。寒さにときめくようなふたりでは無いけれど、寒空の下に感じるお互いの手の温もりは、ふたりの心を満たしていった。
おわり
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愛重いの、かわいいすよね……
ちなみに、好きなクリスマスソングの歌詞をもじって入れてます。もしなんの曲か気付いたら教えてくださいm(*_ _)m
あと、リクエスト募集中です!既に次どうしようか悩んでおります。グロ系以外なら大丈夫かと……思う。えちありでも、上みたいなのでも!ハピエン厨と書いてますが、割と失恋系も好きです。書ける幅を増やしたいのでなんでも!どうぞ!お願い致します。