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注意 オリジナル小説 創作小説
歩む少女と創る僕
人生にはあきた。32にもなって結婚もせず、給料も低い工事現場で毎日9時間労働。家に帰ってはカップラーメンを食べ、1時間ほどゲームをし寝て朝起きて仕事に行くの繰り返しだ。
なにか全てが楽しく無くなる感じで、最近は意味もなく街をフラフラしてみたり、いわゆる楽しいと思えることが無いのだろう。ある日俺が会社から帰ってる時、公園でブランコに乗っている女の子がいた。こんな時間に1人で何してんだ?好奇心ながら俺は危ないぞとその女の子に声をかけた。早く家帰れよ。俺がそう言うと女の子は、ねぇ今の生活は楽しい?そう聞いてきた。何だこの子供失礼な奴だ。楽しくないでしょ。だってそうなふうな顔してる。人生あきた、毎日同じような暮らしばっか、つまらないな、そう思ってるんじゃない?俺は驚いた、図星だったのだ。そうだなぁ、俺ぐらいの歳になると人生に飽きてる人もそこら中にいるなぁ、俺がそう言い返すと、女の子はフフっと笑いそうなのねと答えた。ねぇ、人生がつまらないのは誰のせいだと思う?どうしてつまらないの?俺はそう言われ一瞬戸惑ったが自分の素直な気持ちを話してみた。世の中の仕組みが面白くないのかもな、それか自分の仕事に価値を見い出せないからかもな。女の子は少し黙って話し始めた。おじさんはほんとにそれが原因だと思ってるの?確かにそれは1つのつまらない要素だと思う。でもそれは行動すれば帰れるものだってある。仕事だって今からでも努力すれば他の仕事につけるかもしれない、世界の仕組みだって変えたいと思う部分の内容にもよるけど、訴えもしないで諦めるのはまだ早い、実際snsで呟いた世間への疑問が本格的に問題となってニュースに取り上げられる社会問題になってなにか変化が起こるみたいな事例もあると思うよ。俺はその話を聞いてもその子が俺に何を伝えたいのかよく分からなかった。…結論どうすれば俺は変われるんだ。俺がそう聞くとその子は答えた。そうねぇ貴方は行動をしてないだけで全てのことを言い訳してるだけ、と言っちゃいたいんだけどね、多分貴方はもうわかってるんだと思う。自分が行動しなきゃいけない事、本当に自分がしたい事、気づいている、だけどそれをするのが面倒くさかったり、それをした上での失敗が怖いのだと思う。1つでいいの普段の習慣の中の一つ例えば早起きをして自分のしたいゲームをする時間を増やす。
些細なことでいい、今自分が出来てしたいこと、それをもっと深く学んだり考えたりできる時間を増やせるように努力すること、それから始めてみてもいいんじゃないかしら。人は慣れや変化がないとつまらないと感じるものよ、でもそんな時に次何をしようか、次何を挑戦してみようか、それを考えて行動できる、そんな風になれたら、少しでも人生の退屈は紛らわせるんじゃないかしら。俺は驚いた、こんな子供に心に刺さる事を言われるとは思わなかった。確かにそうだ、俺はつまらないと思いながら何も行動しなかった。ただ退屈だと思いながら日々を過ごしてきた。君はすごいね、おじさんの人生は退屈だったんじゃない、自分自身で退屈にしてたんだっておもってきたよ。ありがとねお嬢ちゃん。俺が立ち去ろうとすると、最後に一つだけ、自分の人生は自分で創れる。この言葉覚えてたらいいんじゃない?貴方にピッタリよ。お話出来て楽しかったわ。私も帰ろうかしら。そういうと少女は裏路地へと歩いていった。
今日は仕事帰りにゲームを買った、最近気になっていた、最新ゲームだ、題名が面白いんだよなぁ、歩む少女と創る僕。