テラーノベル
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あれから、サビ組の人にたまに呼び出されてはメガカケラの駆除やワイルドゾーンから出てしまったポケモン達を元の場所へ戻す仕事を任されたりしている
正直、拍子抜けだった
身体でも売られてしまうのかと身構えていたのに、任される仕事はどちらかと言うと街の為になる事ばかりでかつ、ホワイト
借金をしてるのは此方なのにお金もくれるし、飲み物もくれる
『(案外優しい組織なのかな…)』
そう思うが反社なのは変わらない
それに契約書の話をした時だって理不尽な内容ばっかりだったし
『って、騙されちゃダメ』
頬を叩き、目を覚ます
今日は確か地下下水道で暴れているオヤブンポケモンの保護
『下水道にもポケモンがいるなんて……』
そう思いながら、目的の場所へ向かおうとした時だった
「ん、ゼラやん。そないとこでなんしよん」
『カラスバさん…!あー…えっと……』
「なんや、困り事があるんやったら言ってや。オレら友達やろ?」
優しい瞳で見つめられる
確かにカラスバさんになら少しくらい愚痴ってもいいかもしれない
『…あの……実は────』
「そら、けったいな話やなァ……辛かったやろ」
『そんな事言ってくれるのはカラスバさんだけです……サビ組の人はそんな事知らないって感じで…』
「酷い話や、ゼラは売られただけやのになぁ」
ああ、やっぱカラスバさんに話してよかった
誰かにずっと聞いて欲しかった
酷いと共感して欲しかった
「自分、これからオヤブンポケモン保護しに行くんやろ?丁度暇しとるし、手伝ったる」
『えっ!?いやいや…!!危険ですし!!』
「ええのええの、それに女の子1人でそない危険なとこ行くなんて危ないわ」
カラスバの言葉に不意にキュン…と胸がときめくが『(って何してんの!自分にはレオって心に決めた相手が…!!)』と首を横に振り邪心を振り払う
実際ゼラはフォッコとワルビアルしか持っていないし、オヤブンポケモンと戦えるほどの実力はなかったからカラスバが来てくれるだけでも心強い
ゼラは少し頼もしく見えるカラスバの後ろ姿を追いかけた
「(ほんま、馬鹿な女やな)」
自分がゆっくりと毒に浸されているとは知らずに────
『あ、あれがオヤブンポケモン……でか…』
「ヒトモシか…ゼラはオレの後ろにおるんやで」
『すみません……』
「気にしやんでええよ、ほな行こか」
そう言うとカラスバは笑い、ダークボールを取り出しアーボックを取り出す
「アーボック!お前の毒牙見せたり!!」
そう言うとアーボックはヒトモシ目掛け、どくづきしオンバットをどく状態にさせる
そんなカラスバに遅れを取らないようにとモンスターボールを手に持ち慌ててフォッコを繰り出す
「へぇ、フォッコか…ええやん!」
『足を引っ張らないよう頑張りますね』
「ん、よろしゅう」
そう言って2人してオンバットへ攻撃の指示を出す
アーボックが基本ヒトモシのターゲットとなり、その隙に影からフォッコがひのこで攻撃していく
最初にカラスバがどく状態にしてくれたのもあって、ヒトモシにはそこまで苦戦はしなかった
『よし!!とりあえず、保護っと』
「あとはポケセンに連れてって、安全なワイルドゾーンに戻すだけやな」
『はい、すみません…ありがとうございました!』
礼をすると手をヒラヒラとさせ「ええよええよ」と笑うカラスバ
そんなカラスバに対し眠っているヒトモシを抱き上げ下水道を出た
『次は暴れちゃダメだよ』
〖〜♪〗
「…ポケモンに対して優しいんやな」
『ポケモンはいい子達ばかりですから 』
そう言って笑うゼラ
そんなゼラの頭を優しく撫でるカラスバ
「じゃあ、オレはお前にとってええ子?」
『えっ?』
突拍子もない質問に目を見開くゼラ
『えっと…勿論、いい人…ですよ?』
「ほんま?それなら良かったわ。お前の前ではええ人でおりたいからな」
『(どういうことだろ…まいっか)』
そう言って満足気に笑うカラスバ
この時カラスバのことをもっと知っていればよかった
───もっと、疑うべきだったと後に後悔する
「ポケモンバトルの腕はまだまだひよっこやったわ」
「調べたところZAロワイヤルにも参加されてない様子らしいですよ」
「せやろな、あの様子やと欲とかもあんま無さそうやし」
そう言いながら笑うカラスバ
手にはゼラの資料が握られている
「…カラスバ様、あそこまで彼女に執着される理由は一目惚れなどではないでしょう?」
「ん〜?いや一目惚れは一目惚れやで」
そう、一目惚れしたのは本当
やけど彼奴は覚えとらんやろうけど、オレはずっとお前を探しとったんや
ずーーーっと、昔からな
コメント
4件
( ˙꒳˙ )oh......こっちのカラスバ結構ゼラちゃんのこと馬鹿とか言ってくれてんな……しばきたくなってきた
こっちの作品も更新してくれるなんて神様、仏様、めちょ様って感じです🥹