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うい、我です。
(以下略)
ーーかえる視点ーー
額ではあるけど、キスをされた恥ずかしさに横を向く。
それでもとーますは、
「可愛い顔がもったいないよ。」
と言って僕の顔を正面に戻してきた。
『だって恥ずかしいんだもん…。』
『それに…』
「ん…?それに何?」
『いや…なんでもない…。』
それに…
とーますがかっこいいのが悪い…。
こんなイケメンに耐えられる人なんていないでしょ…。
「え~…気になるじゃん…。」
「でも、かえるくんがそう言うなら仕方ないか…。」
あれ、なんか納得してる…笑
まぁ…これで言わなくて良くなったから僕としては嬉しいんだけどさ。
「じゃあ、俺はそろそろ帰るね。」
「ずっとかえるくんの家にお邪魔するのも申し訳ないし。」
それじゃ、と手を振って玄関のドアの取っ手に手を掛けるとーますの腕を掴み、僕は彼を止める。
『とーます、まだご飯食べてないでしょ…?』
『僕のために来てもらったんだし、そのお礼としてご馳走させて…?』
「いいの…??」
『もちろん。』
て言うか僕たち、ずっと玄関で会話してたのか…。
うぅ…申し訳なさすぎる…。
『上がって。』
「ありがと。」
「お邪魔します…。」
『自由に座ってていいからね!』
時々とーますも僕の家来てたのに、付き合ったからか意識しちゃうな…。
これって僕がおかしいのか…?
いろいろ考えながらもお茶の準備をする。
とーますって抹茶が好きだったはず…。
『はい、これ良ければ飲んで。』
「ありがとう。いただくね。」
『後…何食べたい?』
「う~ん…じゃあ、」
「かえるくんが食べたい。」
『…へ?』
今…なんて…?
とーますはソファーから立ち上がると僕の腰に手を回してきた。
「な~んてね。冗談だよ笑」
『ばっか…!///』
そういう冗談はやめてくれ…//
僕が弱いの知ってるくせに…。
『もう…適当に作れるの作るからね…。』
「うん、お願い。ありがと。」
ーーとーます視点ーー
かえるくんは僕がキスをすると、ほんのりと顔を赤くして、顔を横にそらした。
これ恥ずかしがってるな…笑
それでも俺はわざと、
「可愛い顔がもったいないよ。」
と言ってこちらを向かせる。
『だって恥ずかしいんだもん…。』
『それに…』
「ん…?それに何?」
『いや…なんでもない…。』
「え~…気になるじゃん…。」
「でも、かえるくんがそう言うなら仕方ないか…。」
無理に聞こうとするとかえるくんが嫌だよね…。
てことでこの話はまたいつか聞くことにして…
「じゃあ、俺はそろそろ帰るね。」
「ずっとかえるくんの家にお邪魔するのも申し訳ないし。」
手を振って、かえるくんに背を向ける。
ドアに手を掛けた瞬間、ガシッと腕を掴まれた。
『とーます、まだご飯食べてないでしょ…?』
『僕のために来てもらったんだし、そのお礼としてご馳走させて…?』
「いいの…??」
『もちろん。』
君が俺を止める事、なかなかないよね。
珍しい。
折角だし、ちょっとだけお邪魔させてもらお。
『上がって。』
「ありがと。」
「お邪魔します…。」
『自由に座ってていいからね!』
では、遠慮なしに…と、ふかふかのソファーに腰を落とす。
かえるは俺にお茶を煎れてくれているみたいだった。
『はい、これ良ければ飲んで』
「ありがとう。いただくね。」
かえるが差し出してくれた抹茶を両手で受け取る。
そして、1口飲み、机の上に置いた。
『後…何食べたい?』
「う~ん…じゃあ、」
今食べたくて、頭にスッと思い浮かんできたものを答える。
「かえるくんが食べたい。」
『…へ?』
俺は立ち上がり、君の元に寄っていく。
そしてかえるくんの腰に手を回し、
「な~んてね。冗談だよ笑」
『ばっか…!///』
可愛い…。
それ反則じゃない…?
『もう…適当に作れるの作るからね…。』
「うん、お願い。ありがと。」
少し照れながらも、俺に料理を振る舞おうとしてくれる君。
俺はそういうところにも惹かれたんだ。