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最初…最初は良かったはずなんだ
日下部さんは、色々させてくれて…
ダンスのレッスンも歌のレッスンも何もかもやらせてくれた
初ライブも大成功に終わったはずなのに…………
僕たちが売れ始めた頃日下部さんは急変した…
トウマ:なぁ虎。
虎於:どうした?
トウマ:見てくれよこれ 今人気急上昇中のアイドル Floor って言うらしいんだよ
虎於:どれ見せてみろ へぇ二人組かぁ ん?!
トウマ:どうした虎
虎於:あぁ いや何でもない
虎於(心):おれの見間違えか?いやでも…
どう見てもあいつだった………………百合…
※虎於目線 モノローグ
あれは確か高校三年の春
俺が生徒会の資料をぶちまけたときだった
虎於(心):やばい 早く生徒会室に行かなきゃなんないのに
百合:大丈夫!?手伝うよ
虎於(心):こいつは確か同じクラスの…
百合:はいこれ 全部あるか確認してもらえるかな?
虎於:あぁ ありがとう 助かった
百合:どういたしまして あ!そうだこのまま運ぼうか?
虎於:いいのか?迷惑かけんだろ…
百合:いいのいいの! ちょうどひましてたし
運動がてらね
虎於:じゃあ半分だけいいか?
百合:うん って結構どっさりしてるね 一人で持ってて重くなかったの?
虎於:まぁな 重いには重いさ だけど生徒会のしごとだしな これぐらいやらないと
百合:そっか生徒会か〜生徒会ってやっぱ荷が重い?
虎於:そこそこだな でもやりがいがある仕事もあるぞ お前はそういうのないのか?
百合:ん〜 一つだけあるかな
虎於:なんだ?言ってみろよ
百合:園芸の仕事…
虎於:あれ?この学校園芸の委員会なんてあったか?
百合:いや僕が勝手にしてるだけというか 花が好きなんだよね だからせっかく花壇があるのに
花がないなんて寂しいなと思って…いつか花壇に花が咲くことを願って土だけは育ててるんだよね
虎於:ふぅ〜ん あ、ここだ わざわざ ありがとうな
百合:いやいや 話せて楽しかったよ 御堂くん
虎於:虎於でいい…
百合:え?
虎於:虎於って呼べよなんかムズムズするから
百合:わかった
虎於:そういえばお前の名前…
百合:僕の名前? 花咲 百合 百合でいいよ
よろしくね 虎於くん
虎於:なぁ またこうやって話していいか?
百合:うん!もちろん!大歓迎だよ!いつでもおいで
虎於:あ、ありがとう!
俺の初めての親友と言ってもいいんじゃないかと思える存在…………それが百合だった。
※モノローグ終了
虎於:どこかで会えるかな
トウマ:あえんじゃねぇか?どっかしらでわ
虎於:そうだな…
百合:海斗くん大丈夫?疲れてない?
海斗:大丈夫!これぐらい平気!
ブブ 百合:あ、日下部さん からだ
社長室に来いってさ
海斗:……………
僕たちは事務所に戻り社長室へ向かった
二人:失礼します
といった瞬間日下部さんの怒号学校飛んできた
日下部:お前たち!!!何だあのパホーマンスは!!!!
百合:別に普通でしたけど
日下部:普通でしたけど…じゃあねぇよ!そんなんじゃ周りにおいてかれるだけだ!
百合:でも!海斗と僕の体力も配慮した上で!
日下部:うるさいっ!!!!! バシッ
百合:!?
日下部:俺に指図するっていうのかい
海斗:おい!なに手ぇあげてんだよ!
日下部:うるさいっ!!!!!!!!! うるさいっうるさいっうるさいっ!バシッ!!!!!!!!
海斗:ぐはっ!!!
百合:海斗くん!?
日下部:お前たちは…………俺の言うことだけ聞いとけばいいんだよぉ わかったか?
百合:………………
海斗:………………
これが毎日のように続くだけど耐え続けるしかない これが花屋を海斗くんのお母さんを救うための最短の方法だから………………