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どうもたそです!
今年も遅れましたッ! バレンタインッ!!✨((
はい、ということで
今年は桃赤です☺️
それでは、どうぞ!
りうらside
2月14日。
知らない人はいないであろうその日。
もちろん、りうらにとっても大事な大事な日だ。
「後はこうして….いい感じに調整を…」
「なぁ、りうちゃーん、これこんな感じで合っとる〜?」
「あぁ、うん、いい感じだよ」
只今キッチンにりうらとしょうちゃんの2人で
バレンタインのチョコを作っている最中。
なぜ、いむが居ないかというと
いむは前日にまろからデートに誘われたから今2人で仲良くデート中ということで、今年のバレンタインはしょうちゃんと作っている。
「いやぁ〜、いむくん、どんな感じなんかなぁ〜♪」
ニヤニヤしまくっているしょうちゃん
絶対良からぬこと考えてそう
「てか、意外やな、りうちゃん去年ないちゃんにチョコ作っとったし、てっきり付き合ったんかと思ってたわ」
「あぁ….あれね、、」
確かに、去年、なんなら一昨年も、りうらはないくんにチョコを渡した。
けれど、それを思い出そうとすると、胸の奥がじんわりと苦くなる。
だって__
あの日、りうらは”自分からのチョコ”として渡せなかったから。
去年のバレンタインの日。
この日、りうらはないくんにチョコを渡しに会社へ行ってないくんを探した
大体社長室にいるからそこへ向かうと案の定、パソコンに向き合って真剣に仕事をしてるないくんの姿が目に入った。
ドアを開けた音に気づいたのかこちらを向き、
りうらの姿を見たないくんは
「あ、りうら。どうかした?」
といつもの優しい笑顔で聞いてきた。
その優しい笑顔に見惚れそうになってると
ないくんがこちらの持っていた袋に気づき、
「?それ、贈り物?」と
りうらのないくん宛のチョコを指差した。
この時ようやく当初の目的を思い出し、渡そうとしたがいざ渡すとなると顔が沸騰したかのように赤くなって言葉が詰まってしまい、
咄嗟に「こ、これは、、スタッフさんが…ないくんにって、りうらに頼んだやつだから…!」
と、嘘をついてしまった。
ないくんは、一瞬考えたような顔をしたけど
すぐに「へぇ、そうなんだ。」と笑顔で受け取ってくれた。
あぁ….またやっちゃった。今年こそはないくんのその笑顔、りうらに向いて欲しかったのに。
泣きそうな顔を見られたくなくて、横を向いた
そんなりうらにないくんは頭を優しく撫でて
「りうらも、ありがとうね。届けに来てくれて、」と言う。
ないくんは優しい。どこまでもずっと
でも、その優しさが時には人を傷つけるってことも知ってほしい。
もう….これじゃりうら、ないくんのこともっと好きになっちゃうじゃん…..
懐かしいな。
あの後、青組が付き合ったって聞いた。
嬉しかったよ。ちゃんと祝福もした。
でも、胸の奥がひどくざわついていて、
ああ、やっぱりまだりうらないくんのこと
引きずってるんだなって思った。
「おーい、りうちゃん?聞いとるー??」
「あ、ごめん、ちょっと考え事してた」
「ふ〜ん?ていうかさ、
りうちゃんいつないちゃんに告るん?」
「え”」
急にしょうちゃんが爆弾を投下するからすごく間抜けな声が出てしまった
「こ、告白?!告白って….」
“告白”という言葉につい顔を赤くしてしまう
「えぇ〜?やって、りうちゃんないちゃんのこと好きやん」
「き、気づいてたの?」
いむなら分かるけど、まさかりうらがバレると思ってなかった。
なんか癪だな
「いや….なんというかなぁ?恋する乙女みたいやったで?」
「はぁ?何それ…」
「で、”告白”せんの?♪♪」
ニヤニヤ聞いてくるしょうちゃん
なんか青組の気持ち分かった気がする
でも、りうらだってそんな負け確定の試合に挑むほど馬鹿じゃない。
「別に….しないけど」
「えーー?!なんでやぁ?!」
「だって、りうらが告白したところでないくん困らせるだけだし… 」
これは、半分嘘で半分本当。
りうらは弱い。
弱いからないくんを傷つけたく無いって建前で自分を守ってる
「….壊したく無いんだよ、この関係…」
「…そっか、変に聞いてごめんな?」
しょうちゃんは、バツが悪そうにそう言った。
気まずい空気が流れる。
居心地の悪さに耐えきれず、 りうらは口を開いた。
「ていうかさ…しょうちゃんのそのチョコ誰に渡すの?」
今まで気になっていたけど聞けていなかった質問をした。
「え?そんなん、分かるやろ?」
「….アニキ?」
「そ、せーかいー♪」
「へぇ〜….じゃあ、しょうちゃんもアニキに告白とか、するの?」
しょうちゃんから言ったんだからね
りうらもやり返してやる
「まさか〜!悠くんにはー…いつもありがとうの感謝のチョコを送るんや!」
「感謝のチョコ…?」
「そう!いっつも悠くんに送っとるんやけどな♪」
さっきまでのバツが悪そうな顔はどこにいったのか、アニキの話題を出すと途端に笑顔で話し出すしょうちゃん。
もうこれしょうちゃんも確定なんじゃない?
「悠くんにはいつもお世話になっとるから、いつもありがとうってチョコを渡すんや」
「へぇ〜….」
感謝のチョコ、か…
あ、てか待って?
「ねぇ、しょうちゃん」
「ん?どーしたん?」
「りうらもさ、ないくんに感謝のチョコとしてあげていいかな?」
今まではりうら宛を置き換えて渡してたけど
今年は”りうら”からないくんにチョコをあげたい。
「おん、そんなんええに決まっとるやん! 」
しょうちゃんは笑顔で了承してくれた
「ありがとう…!」
「よし!ほなもっと気合い入れて頑張らんとな!!」
そう言って腕を捲って、チョコを切り始めたしょうちゃん
一方りうらはもう目の前に完成形があって赤い箱とピンクのリボンが置いてあるだけ。
「もうりうらラッピングだけなんだけど」
「えッ?はやない?!」
「りうら料理得意だしー」
「ちょ、りうちゃん手伝ってッ!」
「しょうがないなー笑」
この調子だとないくんにチョコを渡すのは夕方ぐらいになるかな
「さむ…..」
ある程度厚着をしてきたけどやっぱり外は寒い
あれから、なんとかしょうちゃんのチョコも完成して各々で渡しに行こうとなって今りうらはないくんの家へと足を運んでいる。
今日が休みで良かった
ないくんの家で渡す事が出来るから
「….つ、着いた…」
行きの時はあんなに寒く感じてたのに、ないくんの家が近づいて来るうちに心臓がバクバク鳴り始めて寒いのに緊張して熱くなっている。
ふぅッ….と、一息つき、インターホンを鳴らそうとしたその瞬間__
「あれ?りうちゃんじゃん!!」
急に聞き馴染みのある声が聞こえ、 ドキッとして振り返ると、
「やっほ〜りうちゃん!」
「りうらも来てたんやな」
今絶賛デート中の青組がいた。
「な、何でいんの?」
「え?えーとねないちゃんにちょっと用事があって、近いし行ってみようってなって…」
「なぁ、ほとけ」
「ん?何ー?」
まろがいむに耳打ちで何かを伝えている。
いいよなぁ…2人はカップルで皆んなの前でも堂々とイチャイチャ出来るんだし、
まろから何かを伝えられたいむはハッとした顔をして、りうらを向き
「僕達、そういえばやることがあったんだった〜!りうちゃん、ないちゃんの所いってらっしゃいッ!!」
いむ、相変わらず演技下手だな…
りうらがないくんにチョコ渡そうとしてるのを邪魔しないように自然と2人きりにしようとしてくれてたんだろうけど、
「りうちゃんなら、ないちゃんと一緒でも大丈夫!勇気出して!!」
もうもはやいむは何言ってんの?
ほら、まろも呆れて…いやなんかめっちゃ愛しそうな顔してたわ、このバカップルめ。
「そうやな。俺たちはこれからホテルデートやから♡」
あ、急に惚気始めた
「え”ッ?そんなこと一言も…..」
「それか家がええか?ほとけ、俺の家の匂い好き言うてたよな」
「いや僕、そんなこと言ってな」
「ん???」
「いや…何でも無いデス…..」
いむ、まろの無言の圧にやられてんの草
てか….
「りうらそろそろないくんに会いたいんだけど」
「あ、だよねだよね!ごめんね〜りうちゃん」
「ほんじゃ、俺らは家帰るか」
「….いふくん💢」
「んー?俺は家帰るかとしか言ってへんけどー♪」
「何?さっきの本気で思ってた?♡」
「はッ?!だ、だっていふくんがッ!!」
「はいはい、2人共またねー」
まだ言い争いをしながら帰ってる青組を笑顔で送り出した。
「….ホント、嵐みたいだったな」
って、こんなことしてる暇ないんだけど?
早く、ないくんに会いたい…
来た時は緊張が勝ってたけど今は、ないくんに会いたいって気持ちが強くて、インターホンを押すことが出来た。
ガチャ、鍵の開く音がしてドアを開いたないくんの姿が現れた
「な、ないくん…」
「りうら?」
家でも仕事をしていたのかダボっとした服装で少し髪が跳ねていて可愛い
「りうらどうかした?」
あ、そうだった
ないくんと会えた嬉しさで本来の目的忘れちゃってた
「ないくんにちょっとした用事があって…」
「そう?じゃ、折角来たんだしうちで話そ」
そう言ってないくんはりうらを家へと招き入れた。
「お、お邪魔します…」
久しぶりにないくん家に入るもんだから謎に緊張しちゃう、
しかもないくんの匂いもいっぱいするもんだからなんだか落ち着かない
「はいどうぞ」
「ありがと…」
ないくんはりうらをソファーに座るよう促してお茶まで用意してくれた。
「で、りうらの用事って何?」
….きた
ついにこの時が….
ふぅ…と一息つきないくんに渡すいつもありがとうチョコを取り出した
「あ、あのね…今日バレンタインでしょ、
だからこれ!」
本命を渡すわけではないのにやっぱり好きな人前にすると緊張してしまい、少し不器用に突き出してしまう
「え?りうらが俺にチョコくれるの?」
「そう…!いつもないくんにはお世話になってるからいつもありがとうってチョコだから…」
恥ずかしさのあまりそっぽを向きながら話し、何となくないくんを見てみると
「….ッ!」
りうらからもらったチョコをすごく嬉しそうに見つめていて、まるで宝物でも触れるような手つきで箱を撫でていた。
あ、その顔好き。
ないくんの表情だけでも嬉しいが伝わる顔
りうらにたまに向けてくれるけど、りうら以外にも見せてるその顔。
「りうら、ありがとう。」
「….ッ…」
だからズルいって、
何回もないくんのこと諦めようとしてるのに
全然諦めさせてくれない
「このチョコ、食べてみていい?」
「え?い、いいけど、」
まさかこの場で食べてもらえるとは思ってなかった
ないくんの家の中、どこもかしこも貰ったんだろうなみたいなチョコが山積みに置いてあるし
「….マカロン?」
「そう、ないくん好きかなって思ったんだけど…」
「マカロンとか滅多に食べないから嬉しいよ」
良かった….ないくん喜んでくれてる
ないくんは箱に入ってるマカロンを取り出し口に運び、咀嚼している。
りうらは身構えるようにないくんの口を見つめる。
何回も味見して、1番美味しいものを選んだつもりでもないくんの反応は少し怖い。
ないくんがマカロン好きでも、味が美味しくなかったら意味ないもん
「な、ないくん…?」
だから早く味の感想を聞きたいのに、ないくんは次から次へとマカロンを口に運んでいる
「あ、ごめんごめん笑美味しすぎて止まんなくなってた笑」
「な、何それ….」
呆れてる風だけど、本音はすごく嬉しい。
りうらのマカロン気に入ってくれたんだって
「….にしても、毎年りうらのチョコの美味しさは上がっていくなぁ….」
ないくんがふとそんなことを口にした。
え?毎年…..?
「え……?」
「ん?」
りうらの頭の上にはてなが浮かび上がる
ないくんは、りうらがおかしいみたいにはてなを浮かべていて….
あれ?もしかして今までの….
「ないくん、りうらが今まであげてたチョコりうらのだって分かってたの….?」
「え?うん、最初は分かんなかったけど去年貰ったチョコ食べたら同じような味がして、
今貰ったのを食べたので確定だなって思ったんだけど」
「違った ?♪」
「何だ…全部バレてたの….」
今まで変にスタッフさんのせいにしてたのが
余計恥ずかしくなってくるじゃん…
「はぁぁぁ…..//」
「でも、嬉しいよ。俺は」
「何が…」
「今年はちゃんと”りうら”からチョコ貰えたから」
「いつもありがとうって感謝のチョコでも、」
「ッそういうの…!ホントにッ…..」
嫌い、そう言おうとしたのに
「好きッ……//」
勝手に口が動いていて伝えるはずなかったのに
気づいたら言ってしまっていた。
「誰にでも優しくて、気遣いできて、自分より周りの人優先して、壊れそうになるまで頑張っちゃう所とか…全部、好きなのッ….///」
一度言い始めたら止まらなくてどんどんないくんへの好きを言ってしまう。
駄目だって、止まれよ。
ないくん困らせちゃうだけでしょ
「はぁッ….はぁ….はぁ…」
「…ごめん。1人で何言ってんのって感じだよね、ごめん。今のは忘れて」
「りうらはさ、俺にあげたチョコ、いつもありがとうの感謝のチョコだって言ったよね?」
「あれさ…本命じゃ駄目?」
「え…….//」
何それ、期待していいの?
今まで散々裏切られてきて信じていいの?
「….りうら。こっち向いて?」
だめ…今ないくんの顔見たら絶対泣く
ていうか、もう目頭から涙が零れ落ちそうなくらいだもん。
だから、ないくんの顔は見れないと頭を必死に横に降っていると
頭に暖かい温もりを感じた。
これ…ないくんの手だ…
またそうやって、期待させるだけさせて、
本当に嫌いになっちゃうよ?
….なれないけど、
「もう、何なの….?」
「あ、やっとこっち見た♪」
「振るなら早く振ってよ」
残酷に。無慈悲に。希望なんて失くさせて。
「りうらが可愛すぎてね?ちょっと意地悪してみたくなっちゃった♪」
「は、はぁッ?!///」
「りうら、俺も好きだよ。」
一瞬、世界がないくんとりうらだけの世界で 止まった気がした。
___本命じゃ駄目?___
end
おまけ。
もう1組のバレンタインは…
「あ、ねぇいふくん」
「ん?何や??」
「今日バレンタインだけどさ、チョコは作れなかったから今年は僕を貰ってほしいなぁ…なんて…///」
「え、?ええの?」
「そう言って離そうとしてくれないくせに…」
「当たり前やろ」
「….で、僕のこと貰ってくれるの…?///」
「貰う。」