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うぎゃあああああああ
コメントちょーだいな。
はぁはぁ。
嫌だ。
もう失いたくない。
大事な物。大好きな人。大切な宝物。友達。
何度手で拭っても溢れてくる涙。
必死に必死に追いかけて、取り戻そうとあがいている。
でももう最初に戻ることなんてできなくて、一度咲いてしまえばもう二度と枯れない呪の花。
母さん、父さん。
兄さん達。
ねぇ、今頃になって後悔してそうだね。
もっと仲良くしとけばよかった。ってね。
僕は止めた。必死に止めた。でも、意味がなかったんだ。あのときの家族で笑っている顔なんて、見たことがなかった。
だから僕は、何も思わない。
あなた達がいなくなったって、どうでもいいんだ。
あなたたちは、特別でも大好きでも大切でもない。
ただただ血の繋がりがあっただけ。
でもね、僕の周りの大切な人達は、知らないところで枯れてゆく。
それなのに僕の脳内には、はっきりと思い出が残されていて。
なんのために?
もういないなら、思い出したくない。
消えるなら、僕の脳内にある記憶や思い出全てを消してってよ。
もうこれ以上なにも願わないから。
ただ一つ、最後に僕に永遠の愛情と友情を下さい。
ーーーーーーーーー10年前ーーーーーーーーー
家に帰ったらいつでも喧嘩。
もうやめようよ。怪我ができちゃうよ。
なんて、甘い言葉で家の中の空気を変えようと必死だったのを覚えている。
でも家族たちは振り向いてもくれなかった。
止めようと腕を掴んでも振り解いて僕の小さな身体が壁にあたって痛いだけ。
でも止めなかったら言われるんだ。
なんで止めないの。貴方は家族が仲が悪くてもいいの?
なんて、止めようとしたってあんたら振り向きもしないじゃん。
僕はそんな事を頭で考えながら、顔は作り笑いで謝っていた。
そうやって、自分から種を植えていた。