テラーノベル
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”一緒に寝よ。”ひとつ屋根の下で暮らす恋人の若井からのLINE。
僕が部屋で寝ようとしてた時に、送られてきた。
普段は、口で言う若井が、態々LINEで送るなんて珍しいな、なんて思いながら。
急いでベッドから、身体を起こして、床をスマホのライトで照らし、自室のドアを開けようとすると。
「入っていーい?」
と、ドアの向こうから若井の声がした。
「いいよ。」
若井が部屋の前で待っていたという予想外の事に肩をびくんっと震わせつつ、お部屋に来てくれたことを嬉しく思う。
「お邪魔します。」
「うん。」
僕は若井の手を引き、ベッドの端っこに誘導し、僕も横に座る。
サイドテーブルに置いた電気のリモンコンを取り、電気をつけようとすると、ダメと言うように、若井がリモコンを掴む僕の手の甲を包み込み、上から恋人繋ぎをするように握る。
「どうしたの?」
「暗い方が涼ちゃんと2人きりな感じするから電気、付けないで。」
「…ん、///」
いつもは、若井の部屋にお呼び出しだから、いつもと違う雰囲気に少しドキドキしてしまう。
僕が、ベッドに寝ると、若井が
「ねぇ、電気の代わりにランプ付けていい?」
とサイドテーブルに置いてある小さなランプを指さす、僕がこくっと頷くと、ランプを付け、赤色の照明を選ぶ、そして、サァッと音を立ててレースカーテンを閉めて、布団の中に入る。
普段は、カラフルな色の設定ができるランプを使って、ひとりで楽しんでいたけど、今は甘くてイヤらしい雰囲気を演出している。
いつもより色気のある若井の目がキラリと赤く光ったような気がして、胸の奥がトクンッと音を立てる。
「/////。」
「赤色、いいね、俺も部屋にも欲しいな。」
「ねぇ、涼ちゃんは何色がいい?」
若井の含みのある言い方が、僕の妄想と期待を膨らませる。
「このままが良い////」
若井が満足したように微笑み、おでこにキスをし、頭を撫でてくれる。
「ほんと、可愛い。」
僕を優しく包み込むような態勢で覆いかぶさってくれる若井に、熱い視線を注がれ、唇を親指でなぞられる。
「久しぶりだね?」
と、若井が僕の耳に髪の毛を掛けながら、そう呟き、唇に触れるか、触れないかのキスをする。
甘くて、熱い夜になったんだとか・・・。
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