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午前中のお化け屋敷は大盛況だった。
👧「ありがとうございましたー!」
👧「次の方どうぞ!」
教室の中はずっと賑わっている。
なつは入口の案内をしながら時計を見た。
🍍「そろそろ交代か」
クラスの子がシフト表を持ってやってくる。
👨「なつ、こさめ!」
🦈「はい!」
👨「二人とも一時間休憩入っていいよ!」
🦈「やったぁ!」
こさめが嬉しそうに両手を上げる。
🦈「疲れたぁ」
🍍「まだ半日と明日あるぞ」
🦈「言わないでぇ」
なつは笑いながらエプロンを外した。
教室を出て廊下を歩く。
🍍「何する?」
なつが聞く。
🦈「うーん」
こさめはパンフレットを広げた。
🦈「いろいろあるね!」
🍍「せっかくだし」
なつは少し照れくさそうに頭をかいた。
🍍「……良かったらさ」
🦈「ん?」
🍍「二人で回らない?」
こさめは一瞬きょとんとした。
そして。
ぱあっと顔を輝かせた。
🦈「行く!」
迷いなんて一秒もなかった。
🍍「ほんと?」
🦈「もちろん!」
その笑顔だけで。
なつの胸は少しだけ熱くなった。
🍍「じゃあまずどこ行く?」
🦈「これ!」
こさめがパンフレットを指差す。
🦈「三年生のお化け屋敷!」
🍍「俺らもお化け屋敷行くの?」
🦈「気になる!」
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🍍「好きだなぁ」
🦈「うん!」
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翠玲
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#緑
翠玲
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二人は笑いながら歩き出した。
校舎の廊下は生徒やお客さんでいっぱいだった。
🦈「あっ!」
こさめが急に立ち止まる。
🍍「どうした?」
🦈「クレープ!」
廊下の先で販売しているクラスを見つけたらしい。
🦈「食べたい!」
🍍「じゃあ買うか」
🦈「やった!」
二人で列に並ぶ。
🦈「なつくん何味?」
🍍「チョコ」
🦈「こさめはいちご!」
🍍「予想通り」
🦈「なんで?」
🍍「好きそうだから」
🦈「好き!」
嬉しそうに笑う。
その笑顔を見て。
なつは思った。
やっぱり。
かわいい。
見た目だけじゃない。
笑い方も。
話し方も。
人を心配するところも。
誰かが困っていたら放っておけないところも。
全部。
好きだ。
気付けば。
最初に会った頃よりずっと。
好きになっていた。
🦈「なつくん?」
🍍「……ん?」
🦈「ぼーっとしてる」
🍍「いや」
慌てて首を振る。
🍍「なんでもない」
🦈「変なの」
こさめは笑った。
その笑顔を見て。
なつは心の中で決める。
(明日)
文化祭二日目。
終わったら。
ちゃんと伝えよう。
『好きです』って。
逃げずに。
ごまかさずに。
ちゃんと。
兄たちになにか言われるかもだけど。
🦈「なつくん!」
🍍「ん?」
🦈「早く行こ!」
こさめが手招きしている。
🦈「置いてくよー!」
🍍「待てって!」
なつは笑いながら駆け出した。
今はまだ。
この時間を楽しもう。
明日になれば。
きっと。
二人の関係は変わる。
いい方向へ変わるのか。
それとも。
今のままではいられなくなるのか。
それはまだ分からない。
でも。
後悔だけはしたくなかった。
だから。
なつは胸の奥で、小さく決意を固めた。
**――明日、必ず伝える。
コメント
1件
うわあ、第26話、すごくいい雰囲気でしたね。文化祭デート、自然に二人で回る流れが微笑ましくて、なつの「好きだ」って自覚するところ、心がぎゅっとなりました。明日伝えるって決意、すごく熱い。でも「いい方向か、今のままではいられなくなるか」って一文にドキドキします。続きが気になる…!