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やばやばにやけ止まらん
んぅ?太宰さん可愛い! 太宰は軽いわなぁ、
この幼女何円で買えますか
⚠️中太⚠️
誤字が多々有りますがそれでも良いよって方はどうぞ
俺は今、凄く太宰にやりたいことがある。
其れはずばり “お姫様抱っこ” だ。
俺と太宰は恋人になって今1年近く経つが、未だ太宰にお姫様抱っこした事がない。
何故なら太宰が凄く嫌がるからだ。
まぁ気持ちも分からんではないが、其れでも1度はしてみたい。
理由?
そんなの、太宰をお姫様抱っこしたら絶対可愛いからに決まってるだろう。
後はシンプルに反応が気になる。
まぁどんな反応でも太宰が可愛いのに間違いはないが。
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
「なァ、太宰」
ソファでゆったりしている太宰に声を掛ける。
「んー?」
軽く返事をしてこちらに顔を向けた。
「…ちょっとそこに立ってくれ」
先ずは寝転んでいる太宰を立ち上がらせよう。
リビングの真ん中を指してそこに立つように云う。
「…?」
訳の分からないと云ったような顔つきだが、素直に云われた通りの場所に立つ。
そして俺は太宰の横側にお姫様抱っこ出来る体制に立つ。
「なになに、何する気?」
少し興味を持ったような、不安そうな声色で問う。
「なァ、太宰
お姫様抱っこって知ってるか?」
「…知ってるけど。」
そして何かを察したような顔をした。
「真逆…私にする気?」
「当たり」
「嫌だよ」
即答で断られてしまった。
「頼む!1回だけで良いから!」
顔の前で両手を合わせる。何としてもお姫様抱っこはしてみたい。
「何でそんなお姫様抱っこしたがる訳~?」
明らか嫌そうな顔をするが、其れさえも可愛く見えてしまう。
「……駄目か?」
上目遣い気味に、鳴いている子犬のような顔で見詰める。太宰は俺のこういう顔に弱い。
「……………そ、んなに…云うなら…」
少しの葛藤の後に渋々承諾してくれた。
「だけど!本当に、1回だけだから!!今日の1回だけだからねっ!」
強く念を押してくる太宰。
たが其の言葉は俺の右耳から左耳へと流れ出きそうな程可愛らしい言い方だった。
「分かってますよ。お姫様」
太宰の顔を見てにやりと笑い、ひょいとお姫様抱っこしてみせた。
「わ…ッ…!」
太宰が声を上げたのとほぼ同時、
…は、何だ此奴。軽過ぎだろ。と思った。
俺からしたら綿あめのように軽い。本当に食ってるのか?毎日3食食っててこの軽さか?でも太宰はかなりの少食だから1日に食べる量は成人男性…いや、成人女性よりも低いかもしれない。だから身長の割には軽過ぎるのか……
そんな事を現実0.5秒程頭の中で自問自答していると腕の中に居る太宰が微かに声をあげた。
「…ぁ…ちょっと…中也、降ろして……」
「如何した?」
「………思ったより、恥ずかしい…かも……」
赤くした顔を手で覆い隠す。
「若しかして……今迄お姫様抱っこさせてくれなかったのって、恥ずかしいからだったのか?」
「……うるさいよ」
太宰がこう云って誤魔化ときは大抵当たっているときだ。
耳まで赤くして早く降ろしてほしそうにしている間、俺は想像以上に太宰が可愛すぎて最早真顔になっていた。
真顔になっていると云えど、脳内は理性を保つのに忙しい。
この儘寝室に運びたいところだが太宰に嫌われるのは嫌なので何とか理性を保つ。
「……中也?大丈夫…?」
ずっと真顔の俺を不安に思ったのか覆い隠していた手を退けて尋ねてくる。
「…まぁ、何とか」
「其れより、手前軽すぎじゃねぇか?」
抱き上げて1番に思ったことを云ってみる。
「そりゃあ、異能使ってるんだから…軽いに決まってるでしょ」
「……いや、俺異能使ってねぇけど?」
「え…?嘘、異能なし?」
「つか、手前の異能で使えねぇだろ。そもそも使うまでもねぇよ、これ位」
「…あ、そっか……」
思ったことを全部云うと太宰はやっと理解したようだった。
「……」
何かを云おうと口をもごもごしているの太宰の姿を無言で見詰める。
其れにしても、此奴何時見ても綺麗な顔立ちしてるなァ…と何故か今改めて思った。そこらの俳優にも負けずを劣らぬ美人だ。其れに加えてモデル並みのスタイルの良さ。個人的に、太宰の今のこの髪型が似合う人間は太宰しか居ないと思っている。時々している耳掛けは俺以外の誰が見ても可愛いと云うだろう。そもそも太宰を可愛くないと思う人間がこの世に居るとは思えないが……
「……ち、ちゅうや……? 」
俺が悶々と頭の中で太宰をべた褒めしているとずっともごもごと動かしていた口をやっと開きこう云った。
「……其の…至近距離でじっと見詰めてくるの…やめてくれない……?」
「……何か、すごい……やだ…………」
プツン
少し照れくさそうに顔を赤らめてそう云ったのを見て、先刻まで何とか保っていた俺の理性は簡単に切れた。
「…よし、行くか」
俺は太宰をお姫様抱っこした儘部屋へ歩き出した。
「え?!一寸、何処に!??」
「寝室」
俺は一言其れだけ伝えた。
「いや、何で!??」
「……何で?そんなの太宰が可愛かったからに決まってるだろ」
「何処が?!」
俺は一旦足を止めた。
「何処って…俺にお姫様抱っこされて耳まで顔真っ赤にして恥ずかしそうにしてるのとか、俺に至近距離で見詰められて照れてるのとか……」
「其れに、”やだ” って。なんだよ其れ、可愛すぎんだろ。」
止めていた足を再び動かす。
「…だって、何か、やだったもん……」
不貞腐れたようにムスッとする太宰。
「……はぁ、そういうのだぞ。手前……」
「…え?」
……如何やら無自覚らしい。
「もう!何でも良いから、兎に角降ろしてっ!寝室に行くのだけは嫌だからねっ!!」
じたばたと子供の様に暴れだす。
「……嫌なのか?」
俺は又もや太宰が弱い顔をする。
「………だ、騙されないからね!!其の顔っ!先刻だってそうやって……」
今回は1回では承諾してくれないようだ。
「…なぁ、太宰」
ぷいと逸らした顔を覗き込み、とどめを刺すように目をじっと合わせる。
「……~~~ッ……もう、好きにすれば…っ…」
押しには弱いらしい。
「…じゃあ」
俺は寝室のドアを開け、太宰をベッドに降ろして上に跨る。
「俺の好きなようにさせて貰いますね…?」
「…あ、いや……ちが……っ、そう云うつもりで云ったんじゃ……」
全てを察した太宰は直ぐに逃げようとするが、手首を掴んで抑える。
そして目をじっと見詰めにやりと笑い、一言こう云った。
「 …お姫様♡ 」
なにこれぇ。
もしかしたら続きがあるとかないとか。
ないとかないとかあるとかないとか。