・これはsxxn様の二次創作です。ご本人様には一切関係ございません。
・キャラ崩壊注意です。
・お話のネタがかなりお下品なので、センシティブにさせてもらっています。
・メンバー皆様が腐男子設定です。ただ、今回語って頂くのは🩷様、💛様のお二方です。
・メンバー皆様シェアハウス設定です。裏設定として六人交際もしていますが、今回その要素はほぼ出てこないと思います。
・コメントをしてくださる場合、検索避けを徹底しますようお願い致します。
以上が大丈夫な方は、どうぞご覧ください。
「「すっちー/いるま総受けこそ神」」
「「は???」」
俺はみこと。ただいま、リーダーであり腐男子仲間であるらんらんと、メンバーの中で総受けだとしたら誰が一番いいかを語り合っている。
それで自分の解釈を口に出した瞬間、俺らの間には見えない火花が飛び始めた。
「「あぁ、妥協してらんらん/みこち総受けでも…」」
「「は???」」
「「えぇ、じゃあこさめちゃん/なっちゃん…」」
「「は???」」
これ、もはやかなり仲が良いのでは。
そう言える程に見事に好みがぱっくり割れた俺らは、これ以上口を開いても喧嘩にしかなりそうにないので、一旦お互い口を閉ざす。しばらく沈黙が流れた後、俺はこちらから語っても良いですか、と言う風に遠慮がちに手を挙げた。
「…どうぞ」
らんらんからも許可が出たところで、俺は目一杯息を吸う。そして、俺は口を開いて己の見解を述べた。
「すっちーみたいなハイスペは受けであるべき。いっつも余裕ありげで、メンバーにもSって言われてて、下ネタも比較的言わないんよ?そのすっちーが攻めっていうのはあまりにも安直すぎるやろ。すっちーみたいな人は受けで本領発揮するんよ。余裕なんか全くない赤面でぐちゃぐちゃに犯される、それでこそ良さを最大限引き出せてる。あとオマケに、すっちーの学生時代の恋愛話はあまり聞かんのですよ。つまり経験もあまりないと俺的に解釈しまして、それだったら受けだろうと。総受けであって然るべきだろうと!!」
「ほう…お前の見解はよく分かったよ、みこと」
一息で見解を述べたからかさすがに息切れを起こして、俺は一旦手元にあるコーヒーを飲む。
向かいに座るらんらんは、次は俺の番だとでも言うように、椅子から立ち上がって大きく息を吸った。
「いるまみたいな余裕ぶっこきツンデレは受け。俺は攻め以外有り得ねぇって余裕ぶっこいてる感じがぷんぷんする奴はな、だいたい受けで見返りを受けるべきなんだよ。あといるまは学生時代後輩にモテモテだったって言うだろ?女子ウケするイケメンは受け、これは確定。オマケにあいつはツンデレだ。ツンデレは受けって昔っから相場が決まってるんだよ。そしてギャップ萌え!!あーいう実は可愛いもの好きなんでちゅ〜って奴は必ず受けである!!つまりいるまは総受け!!あーゆーおーけー!?」
「い、いえーす…?」
大声で語り終わったらんらんは、大きく息をついてから椅子に座り直す。
お互いの見解をまとめるとあらびっくり。これに関しては、意外と好みは共通ではないか。
「とりあえず余裕ある奴は受けだよな〜」
「やぁっぱそうよなぁ。ギャップよギャップ」
そう言い合いながら、俺らは相方を思い浮かべる。
もちろんこっちがリードする時はあれど、基本的にはいつもこっちをリードしてくれるタイプだ。ああいう人らは受けでなんぼだろう。もちろん攻めでも美味しい。
「…ま、俺すちみこ派なんだけど」
「俺みこすち派&いるらん派よ。喧嘩する?」
「圧倒的らんいる派。喧嘩しよっか」
さて、らんらんの発言によって、さっきまでのほんわかした空気はどこかへと旅立ってしまった。
俺らは再度火花を散らしながら、今度はらんらんが先に見解を述べ始めた。
「みこちは受けだと思うんです。えーさっき言ったことと矛盾するんですが、俺は余裕ない受けも大好物です。個人的にみこちは余裕ない受け代表格と言っていいほどの性格をしていますし、少女漫画脳ですし、初心ですし、すぐキュンとしますし、もう乙女なんですよね。余裕がある攻めと組んだら最も映えると思います。無自覚小悪魔だったらまたいい」
「…らんらんキモい」
「言っとくけどお前も俺と同じくらいキモいからね」
納得いってなさそうな顔をして、らんらんは手元のいちごオレを嗜む。てか余裕無い受けも大好物ってなんなん、さっきまでの熱い語りは嘘やったん?
それならこっちも言ってやると、コーヒーを一口飲んでから椅子から立ち上がる。こっちを見上げるらんらんにバッチリ目を合わせて、俺は口を開いた。
「らんらんも受けよ。表向きにはイジられてて、冷たくされてて、ちょっと仲間外れされてる不憫な人は受けって決まっとるんよ。裏では溺愛されてて、甘々な対応受けて、逆にみんなに構われまくるっていうギャップが神やから。あとらんらんはしっかり者で、なんだかんだリーダーやし、なんと言っても休まんやろ?やったらさ、強制的に腰痛くさせて休ませるしかないやん。つまりらんらんも受け、わかる?」
「…お前、俺よりも語り多くない?ずるない?」
「ずるないっ!先にしかけたのはらんらんやもん」
まだ少ししかめっ面をしているらんらんを意識的に無視して、俺は椅子に座り直す。
お互い喉の潤しのために用意した飲み物も少なくなってきて、だいぶ熱いところまで来たのではなかろうか。
さて、残る人物はあと2人。そう、あのよく騒いでいる赤色と水色である。
「…なつこさ、ええよな」
「…こさなつでしょ?なつこさなんて有り得ねぇよ」
論争は最終局面に入り、俺らの間の火花はより一層熱を増す。俺は残りのコーヒーをぐいっと飲み干してから、らんらんに対して睨みをきかせた。
「…こさめちゃんって可愛ええやん。あざといやん。小悪魔やん。初期動画で愛してるゲーム強かったやん。…どう考えても誘い受けやろ。もちろんこさめちゃんの攻めもいい、けどあれは誘い受けだったり襲い受けだったりで本領を発揮する。あと、あの水色は結構なクソガキよ。つまりは受けやん、そういう事やん?昔っからそういう相場は決まっとるんよ。らんらんも分かるっしょ?」
「うん、まぁこさめは可愛いしな…うん」
語り終わって一息つきながららんらんの方を向くと、らんらんはあまり心が動いていないようだった。あれか、可愛いは圧倒的攻め派か、それとも推しは左であるべき派か。
ちょっとの間が空いて、らんらんはさっきの俺みたいにいちごオレを飲み干す。「ぷはーっ」と息をついてから、らんらんは俺に目を合わせて口を開いた。
「…なっちゃんってメンヘラでしょ?ツンデレでしょ?ボディタッチ多いでしょ?こさめとのペアの名称はクソガキッズでしょ?…受けだよねぇ。圧倒的受けだよ。まずメンヘラは攻めでも受けでも美味しいし、ツンデレは受け。思わせぶりな行動するのも受けだし、クソガキムーブする奴は受けです。あと正味なっちゃんってほとんどツンデレ要素ないじゃん、ああいう表と裏で違う!ってタイプは受けだよ。あと、俺推しは左派なんで」
「や、やっぱりか…」
最後に付け加えてそういうらんらんは、どうやら俺とは全く気が合わないらしい。俺は推しは右派です。
さて、お互い飲み物は飲み干し、語りは終わり、お互い息が切れてきた。そろそろこの論争にも決着をつけなくてはいけないのだけれど。
「…え、結局誰総受け書くの?」
「せっかくの合作やし、好み合うのが一つでもあれば良かったんやけどなぁ…」
そう、なぜ俺らがこんな論争に発展したかって、元々は俺らが趣味で書いている小説の題材を決めようとしていたのだ。
元々活動の息抜きで書いていた小説は思いの外楽しくて、俺らは直ぐにのめり込んだ。おかげで俺は小説を書く時だけ語彙が爆発的に多くなり、らんらんは合間合間に小説を書きながらだったら活動がノンストップでできるようになってしまった訳だが。休めよ。
それで、合作をしてみたいよねってことで題材を決め始めたのだけれど、まさかこんな長い論争になるとは。全く思いもしていなかった。
『ただいま〜』
その時、玄関から4人分の声が聞こえてきた。俺とらんらんは反射的に顔を見合わせて、お互いが思っていることを察する。
リビングの扉をばんっと開けて、俺らを見て驚く4人に対し、俺とらんらんはハモって同じ質問を投げかけた。
「「シクフォニの中で総受けだったら誰!?」」
『…こさめ/なつくん/らん/みこちゃん』
『…は???』
4人の返答に、俺とらんらんは揃って頭を抱えた。
どうやら、俺らの論争はまだまだ続くらしい。
コメント
8件
なにこれ、面白(褒めてます) 個人的には受けは❤💜💛ですね低音組は圧倒的受け、ここ大事ですよ、テストに出ます(は? 🩷🩷の言ってることが分かりすぎます 本当面白い作品をありがとうです!m(*_ _)m
みんな全然意見が合わないの面白いです!w 私は受け組は🩷💛🩵で総受けは🩷くんですかね🤔 でも2人の言ってることも凄い分かります!!