ここは全寮制 。
寮は校長によって決められる 。
全部で4つの寮に分かれている 。
1つ目は “ 菫 “
心優しい者 が選ばれる寮だ 。
薬草学 の出来る生徒 が多い 。
2つ目は “ 向日葵 “
勇気ある者 が選ばれる寮 。
飛行術 が得意な生徒が多い 。
3つ目は “鷺草 “
柔軟な考えを持つことが出来る者 が選ばれる寮 。
呪文学が得意 。
最後は “ 黒薔薇 “
学年で1番成績の良い者 所謂 首席 が選ばれる寮 。
全ての教科 が得意 。
大広間 _
校長 「 さて 、 皆も知っておるように 今日は2年生に転入生として来た者がおる 。 ほれ 、 来なさい 。 」
校長 「 紹介しよう 。剣持刀也じゃ 。」
knmc . 「 ご紹介にあずかりました 。 剣持刀也です 。宜しく御願いします 。」
彼がにこっと微笑めば 、
大抵の女子は堕ちる 。
「 やばい剣持さんかっこいい … ♡ 」
「 好きだぁ … ♡ 」
女子がきゃーきゃーと小さく湧いている 。
校長 「 剣持の寮は “ 鷺草 “ となった。皆 仲良くするのじゃぞ 。」
校長 「 それでは 解散 !! 」
黒瀬 . side
( 1時間目は … 薬草学か … )
私が最も苦手な科目だ 。
正直受けたくないけど 、 ここは私の名誉の為に頑張ろう 。
ガチャッ
薬草学の教室へ入り 、
黒板に張り出されている座席表を見る 。
( え 、 まって !? 1番端の席じゃん !! まじ神 !! )
隣の人を確認するべく 、 再度座席表を見た 。
『 あ …… 』
噂の転入生だった 。 1000年に1人の逸材と呼ばれている子だ 。
( やった !! めっちゃ頼もしい !! )
席に着いて
最近のお気に入りの 本を読み耽っていると
いつの間にか隣の人が来ていた 。
『 ぁ 、 あの … 剣持君 … だよね ?
よろしく !! 』
knmc . 「 貴方と宜しくするつもりなんてありません 。 」
『 ぇ … ?? 』
knmc . 「 貴方を首席の座から引き摺りおろして僕の寮が黒薔薇になるはずだったのに … 」
knmc . 「 そもそも 、 何で1000年に1人の逸材よりも出来るんですか 、… 」
knmc . 「 今日の授業内容 、 隣の人と一緒に回復薬を作るものらしいですけど 、 貴方と一緒にやる気ないんで 。」
knmc . 「 貴方首席なんだから 、 これくらい余裕でしょう ? 笑 」
『 ………… 』
うわ何だこいつくっそ腹立つな 。
そりゃ私も回復薬くらいは自力で作れると思うけど …
というか今朝のあの態度は何だったんだ 。
猫かぶってたのか ???
『 分かりました ……… 。』
ガチャ ッ
「 授業を始める 。 貴様ら席に着け 。」
私が薬草学が嫌いな理由 ………
ただ単に苦手ってのもあるんだけど 、
一番の理由は先生が厳しいからだ 。
はぁぁあああ … 憂鬱だぁ ………
「 ーーーーー 、 ~~~ 。ーーー 、~~~ 。 」
「 何だが … 、黒瀬 、答えてみろ 。」
『 ひぇ っ !?!? …… っ と … 』
やべぇ 、 なんも聞いてなかったぁぁぁ …
knmc . 「 156 pの① ですよ 。( コソッ 」
『 ぇ … ?? 』
knmc . 「 ……… 」
『ぇ 、ぇ ー と … ツツジの花です … 』
「 正解だ 。ーーーーー 、~~~ 。ーーー … 。」
あ 、危なかったぁ … 。
『ぁ 、あの 剣持さん 。ありがとうございました … 。』
knmc . 「 別に 。首席がこんな調子だなんて … はぁぁ … 。僕が座を奪うのもそう遠くはないみたいですね 。笑 」
こいつ毎回一言余計だなぁ … 。
折角見直したと思ったのに … 。
「 え ー 今からペアで回復薬をつくってもらう 。ペアで2つだ 。」
「 それでは 、始め !! 」
先生の開始の合図で皆一斉に回復薬を作り始める 。
『 よし … できた … 。』
knmc . 「 は … ? も 、もう出来たんですか … !? まだ30秒しか経ってないのに … ?! 」
『 先生 、 出来ました 。』
「 おお 、 もう出来たのか ……
………… 完璧だ … 。
出来た者から帰って良い 。」
「 すげぇ … !! 流石姫 !! 」
「 やっぱ天才だわ … !! 」
っしゃぁぁあああ …… !!!
今日先生機嫌良いな !!
早く寮戻って “ 健屋 “ 先輩と話そ ー !!
ちなみにこの学校 、
1つの授業につき20分間の休み時間があります 。
いいな 。
𝕟𝕖𝕩𝕥 ➩ ♡ 150
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