テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
腹黒い?というか辛辣というか…
口悪い菊さんが見たかった
「Hey菊!おはようなんだぞ!なんだか優れない顔をしているね!
HEROの出番ならいつでもドンと来いなんだぞ!」
「いえ…お恥ずかしながら寝不足気味でして..お気遣いありがとうございます。」
「アメリカさんはいつも元気ですよね」
「当たり前なんだぞ!なんたってHEROだからね!」
あはは..そういつもの愛想笑いを返そうとした瞬間
それは起こった。アルフレッドさんのソーダが見事に床にこぼれたのだ。
「うわああ!君は大丈夫かい?ああ..まだソーダたくさん残っていたのに…最悪なんだぞ..」
「..私は大丈夫ですよ。今は気分もあれでしょうし、後始末は私がしておくので
アルフレッドさんは先に行っててください。」
「本当かい?すまないね、菊 …それじゃあ先行ってるんだぞ」
…
ようやく片付けが終わった。会議まで後15分…遅れなくて良かった。
適当な会議でも受ける意味は一応ある。何よりルートさんの説教は怖いですし。
「はあ….」思わずため息が出た。行きたくなくなる前にそろそろ行くか、そう思ってた頃だった。
フランシスさんとアーサーさんが真っ青な顔でこっちに駆け寄ってきたのだ。
アーサーさんの方はなんとなく気まずそうな顔をしていた。
「うわ..え、どうしました?顔が青白いですけど..体調が優れないならa」
「ほんっっっとごめん菊ちゃん!!!」
「え?」
「これ….」
フランシスさんが私に見せてきたのは
3日前に私が貸した漫画が汚れていた。話を聞くと アーサーさんと喧嘩して殴り合いをしていたら
腕に紅茶のカップがぶつかって置いてた本に..だそう。はあ..しょーもない…
「ほらお前も謝れ!!」
「なんで俺なんだよ!!」
「いいから!」
「…すまん..」
「..大丈夫ですよ。生きてて失敗しない人などおりませんから。」
「菊ちゃん〜…あ、これはその後急いで買ってきた漫画…」
「あら、わざわざ新しく買って下さったのですか?気にすることないのに…」
嘘だ。さっきのソーダも相まって私は少し機嫌が悪い。
まあ新品を買ってきてくれたなら許してあげましょう。そんなに怒ることでもないですし。
「いやいや悪いよ…本当ごめんね!!」
「もう大丈夫ですよ、気になさらないでください。会議まであと少しですし行きましょう」
「お兄さん菊ちゃんのこと好きかも…」
「お断りします。」
…
〜 会議からしばらく経った後 〜
…..終了時間から1時間も過ぎてるんですけど。
はあ..推しのライブがあったのに。喧嘩してるだけですしもう出て行っていいですかね..
王耀さんはだいぶ前に「我は帰るアル〜」って言ってどこか行ってましたし..
「ていうか君いつもにこにこしてるけど気持ち悪いんだぞ!」
露「ごめんなんて言ったの?耳が遠くてさ…言えるもんなら言って見てほしいな。」
「気持ち悪いって言ってるんだぞ!」
露「…プチッとされたいのかな?」
「この腐ったチーズ!!」
「このお兄さんのことをチーズって….ていうか早くその眉毛剃りなよ!!」
「ああ!?クソ髭が」
「モテないんだからもっと愛想良くしなさい!!」
「このやろー!!」
//
はあ…騒がしい。
もっと静かにできないんですかね。
「もう会議終了時間から1時間も経ってるよー…ヴェー…」
「そろそろ止めに行かないとな…」
「あはは…」
「大体イヴァンは〜〜」
「菊もそう思うだろう!?」
うわ。なんで私に振りかけるんですか。これどう答えてもどっちか不機嫌にさせるやつじゃないですか..はあ..
聞こえてないフリしときましょ。
「話聞くんだぞ!!このHEROの言葉が聞こえてないのかい?」
静かにしてくれませんかね。
「菊!!」
「黙れ小童が。」
「…え」
「き、菊ちゃん…?」
「わあ〜〜」
「ヴェー」
「菊..?」
「さっきからギャーギャー騒ぎおって。
うるさいったらありゃしない。」
… つまらないですし帰りましょう。
「..それじゃあ 私は先に帰りますね。」
「ヤバいんだぞ…」
「お兄さん達もしかしてやっちゃった…?」
「菊凄い顔してたよー..ヴェー…」
「菊君やるね〜」
「だから毎回言ってるだろう…静かにしろと…」
その翌日みんなで謝りに行ったけど
なんも覚えてなくて頭が「?」な菊ちゃんでした
ちなみに怒ったのはソーダもあるし、漫画もあるし、何より前日に推しが引退したらしい…