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のりもちさん
2,029
曽野舜太side
「おっはよー!」
今日は1日中MILKの仕事や!つまりずっとじんちゃんと一緒ってこと!嬉しすぎて叫びそう!
「舜太は朝から元気だね。」
「じゅうちゃんは元気じゃないん!?」
「はは、元気だよ。」
大ちゃんとはやちゃんはまだ来てないんか。じんちゃんはもうずっと楽屋に1番に来て俺らの体調とか悩み事とかないかをチェックしてる。やっぱりリーダーなんやなぁって思う。
「おはよ」
「お、はやちゃんおはよー!」
……ん?じんちゃんなんではやちゃんの方見ないの?いつもなら挨拶してすぐに顔色チェックするはずなのに。台本を見つめて固まってる。はやちゃんもはやちゃんで最近じんちゃんにだる絡みしてたのに今日は少し離れたところにひとり座ってスマホを見だした。
……これはなんかあったな。
よし!俺は気になったら聞く主義なんや!聞いてみよー!
「はやちゃんとじんちゃんなんかあった?」
俺が聞くより先に柔太朗が聞いちゃった。少し疑うような探るような目線をはやちゃんに送りながら。協定あるもんな。そりゃ聞かなあかん!
「は?なんでそんなこと思うんだよ。別になんも無いけど。」
はやちゃんはじゅうちゃんを牽制するようにちょっと低めの声で言う。その目は余計なことを言うなとでも言いたげな刺さるような視線。最近この目するの多いんよなはやちゃん。あー怖い怖い。
「そうそう、なんもない。俺が昨日ちょっとドラマの練習付き合ってもらっただけ」
「練習?なんの練習?セリフ読みとか?」
「いや、まぁそんなとこかな。」
「その言い方絶対うそやんー!!」
「なんもないからマジで。ほら2人とも次のバラエティの台本読んだのか?」
「あ!!忘れてた!!」
ほんとに忘れてた!!やばいやばいちゃんと見ないと。
ん?今の何……?
じんちゃん、はやちゃんに口パクでありがとうって言った?はやちゃんもいいってみたいな感じ出してるし。え、何ほんとに何かあった感じ?え、、え?
じゅうちゃんもまだ怪しんでる目を2人に向けてる。いや、俺からしても怪しすぎ。2人の雰囲気が甘い一夜を過ごした男女のそれに近すぎる。
はやちゃん協定はどこいったん。はやちゃんがその気なら俺だって……。
いやいやいや。俺までそんなことしたらじんちゃん困らせてまう。あかんあかん我慢や。
「おっはー、て何この雰囲気……」
大ちゃんが眠そうに入ってきたと思ったら楽屋のただならぬ雰囲気を察知したのか苦笑しながら聞いてくる。大ちゃんははやちゃんがいつものようにじんちゃんの近くにいないのを確認すると本当に一瞬だけ目を細めはやちゃんに疑いの目を向けたと思ったらいつも通り眠いわーといいながら荷物を置きソファにどかっと座った。
大ちゃんも気付くよねあのふたりの雰囲気。昨日何があったかなんて教えてくれるわけないよなぁ。でも、でもやっぱり羨ましい。何があったのか分からないがきっとはやちゃんとじんちゃんはふたりきりの時間を過ごしたんだろう。そこでじんちゃんのどんな姿を見たのか。想像するだけで嫉妬の炎がメラメラと燃え上がる。嫌やなぁ、俺にだけ見せて欲しいな。俺だっていつまでも弟でいるわけには行かない。……え!?俺だって嫉妬するよ!!
ずっと思ってる。ずっとずっと思ってた。好きになってからじんちゃんの色んな姿を見る度にこの思いは膨れ上がっていく。じんちゃんの全てを。見せて欲しい。手に入れたい。俺だけの檻に閉じ込めたい。独り占めしたい。誰にも見せたくない。俺だけの。俺だけのじんちゃん。
はやちゃん独占欲強いなーって思ってたけどもしかしたら俺もなのかなぁ。そんなことないって自分では思ってたんやけど……。
こんなこと本人には絶対言えない。言ってはいけない。わかってても心の中で思うだけならええよな。俺だって男なんや。好きな人独り占めしたいなんて思うの当たり前やろ?
コメント
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おお…これはもう、嫉妬と独占欲がぐるぐる回ってますね。特に最後の「俺だけの檻に閉じ込めたい」って内面の吐露、すごく生々しい。普段の明るい舜太くんからは想像できないダークな感情の揺れが描かれていて、グッときました。「自分でもそんなことないと思ってた」って気付きの瞬間もリアル。楽屋の空気感だけでこれだけ心情が動く、のりもちさんの繊細な心理描写、大好きです。