登場人物…ぺいんと
ご本人様とは一切関係ございません
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今日も明日も明後日もそれに昨日も一昨日だって
必死に編集して、動画撮って
元気に振舞う
なのに彼奴は俺を見向きもしない
ねぇ、俺達 付き合ってるんだよね?
1年前のあの日 告白してくれたじゃん
好きだって
急に彼奴は俺と話してくれなくなった
前まで鬱陶しいくらい話してたのに
俺は俗に言う倦怠期ってやつかなって思ったから一生懸命また話して貰えるように頑張った
でも話して貰えるなんて事は二度と無かった
俺の願いが叶うことなんて無かったんだ
ただ同居してるだけ
最近は帰りも遅いし
洗濯物から香水の匂いがする
きっと女の子が好きになったんだろうな
ショックだったけど
よくよく考えてみれば俺 男だもんな
そりゃ、満足出来ないよな
今まで我慢させちゃってたんだ、俺
出ていくかぁ
俺が此処に居ても邪魔なだけだろうし
宛先なんてない
一人旅でもしよう
一応、置き手紙かいとくか?
俺、邪魔だったよなって
我慢させてごめんって
今までありがとうって
身支度を済ませ家から出る
丁度 帰ってきた彼奴とばったり会った
一瞬 戸惑ったけど直ぐに彼奴の横を通って暗闇に向かって歩き出した
だいぶ歩いて少し休憩していると家に居るはずの彼奴の俺を呼ぶ声と姿が耳と瞳に入る
手紙を読んで俺を奴隷みたいに扱うために連れ戻したいのかもしれない
怖くなって足早にこの場から去る
一瞬 俺を心配して探してくれているのかな
なんて考えに至ったけど、それは有り得ない
「追いかけてくんなよ、誤解しちゃうだろ」
と独り言を呟いた
そんな俺を気にすることなく、空には満点の星が輝いていた
コメント
1件
初コメ失礼します! めっっっちゃ好きです!もうタイトルから好きです……全部好きです!