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「ちがう…これじゃない…」
紙を丸め、投げ捨てる。
これで48回目の描き直し。
妹は、ちゃんとできるのに。
私は、森野彩菜。
生きがいは、絵を描くこと…だった
今や絵に苦しめられている。
事は2年前…
絵画コンクールに応募した。
何度もかきなおして、やっと、納得できる作品ができた。その作品を提出した。
私の妹、彩愛も、私が頑張っているからといって、応募した。
結果発表、私は佳作。
妹は、優秀賞だった。
最初は、妹を尊敬するだけだった。
家に帰ってお母さんはこう言った。
「彩菜にかけてたお金を彩愛にかけてたら。」
そのとき、私の中で何かが切れた気がした。
その日は一晩中泣いた。
お父さんも、彩愛を甘やかすばかりだった。
翌日から私の扱いは徐々にひどくなり、
家の空気になったような気分だった。
空気になってから2年前。
私は、描き続けている。
諦めたくない。
2年間で私が出したコンクールは妹も応募していて、すべて、妹の方が上の賞だった。
今度、大きなコンクールがある。
私の大好きな画家さんのコンクールだ。
絶対に妹に、負けたくない。
そう思って今日も、明日も、明後日も、
描き続ける。