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「こっちだーーー」 「あっちだーーー」
「バっっかオメーーらすぐにどっか行こうとするな💢!?」
今日も今日とて迷子組に振り回されている苦労人
ーーまたやってるよぉ……ーー作兵衛も大変だな
そんな周りの声も聞こえないくらい三年ろ組は今日も騒がしい
そんな、子供たちを先生や上級生は呆れながらも楽しそうに見ているのだった
しかし、次屋三之助の心の中は
(ごめん作兵衛😭しかし許してくれ
これもキャラ作りのためなんだーーーーーー)
っとかなり荒れている
俺は、転生者だ
しかもただの転生者じゃない
俺は、忍たまの三年、無自覚方向音痴と名高い
次屋三之助に成り代わってしまった!
俺の前世は、平々凡々の一般社会人だった
普通に働いて、休日の時は寝るか、外で軽く運動したり、はたまた家で好きな歌手の曲を聴いたりして過ごす
そんな日々を過ごしていたある日
俺は、信号無視のトラックに跳ねられると言うなんともベタな死に方をした
そして次に、目を覚ました時俺は忍たまキャラの次屋三之助になっていた
俺が、次屋三之助になって前世の記憶が戻った時、まだ10にも満たない子供だった
俺は、昔から方向音痴で親や村のみんなから、
ーーまたか……ーー懲りんなぁ………っと言って呆れられていた
そして、今日も今日とて森に行って虫をとる
予定が、盛大に迷子になってしまい
ここ何処だ?状態になってしまっていた
しかし、その頃の俺は迷子になっても、 何だかんだ村に戻れていた為、少々楽観的になっていた所があった
だけどその日は何時になっても村に戻れないどころか、気ずけば森の奥深くに入ってしまっていた
夕日が落ち夜になろうとしている
さすがに、まずいと思い本格的に村に戻ろうと走り出した時に、誤って崖から落ちてしまった
幸いそこまで高くはなかったが、頭から落ちたのが悪かった
頭から血が流れてくるのを感じ、早く帰らねばと体を動かそうとしても全身傷だらけで、無理に動くと傷口から血がドバドバと流れ動けない
子供ながらに(あぁこれ終わったな)って思った
夜になり風も強まって 意識が薄れていくのを感じる
(あーあ、こんなことなら今日は村にいればよかったなぁ)って思っても無駄なのに
深夜、静まり返った森の中風の音を聴きながら
俺は目を閉じた
夢を見た
俺は夢の中、次屋三之助になるずっと前の夢
世間一般で言うなら前世というものだろう
俺は前世の夢を見て全てを思い出し
パチっ「……ここは?」……知らない天井だ…って言いたいところだが
ここはどう考えても俺の家
次屋三之助として暮らしている俺の家だ!?
それからもう大変だった
父からは怒られ母からは心配され
村のみんなからも心配しや怒りの声が上がった
全面的に俺が悪いんだけど、全てを思い出した俺は、みんなの声を聴けるほど 気が気じゃなかった