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若井サイド
涼ちゃんは今一番欲しい言葉を、かけてくれない。
キスしたい時、一緒に添い寝したい時、一緒にご飯を食べたい時、一緒に気持ちよくなりたい時。
「忙しいから。」
「また後でね。」
ずっと後手に回されて。
「付き合ってるよね?」
って震えながら言うのに、「付き合ってるよ」って、涼ちゃんはいつも言ってくれない。
今日も、言ってくれなかった。
どうして?
どうして、涼ちゃんは俺が一番欲しい言葉を、かけてくれないの?
慣らされてもう準備出来ている孔。
透明な液を流している陰部。
涼ちゃんからのキスマーク。
ねえ、触られなかった時間、ずっと涼ちゃんを待ってたよ。
優しく触ってくれること、待ってた。
「付き合ってる」ことを肯定してくれるのを待ってた。
触れられなかった間ずっと、涼ちゃんに触れられたかった。
身体全部で涼ちゃんを求めてたの。
なのに、やっぱり、涼ちゃんは、
認めてくれない。
抱きついて、精一杯の可愛いを出すのに、
涼ちゃんは背中を叩くだけ。
違う、そんなことをして欲しいんじゃない。
ただ、この不透明な関係に名前をつけて欲しい。
「涼、ちゃん」
その時だった。
リビングの方から、携帯の着信音が聞こえてきた。
「…なんだろ。」
「い、いっちゃうの? 」
「え、言っちゃ駄目なの?」
「そう、いうことじゃ、」
涼ちゃんは寝室を出てリビングに向かってしまった。
暗い室内に、独りきり。
リビングからは仕事用の声で話している涼ちゃんの声が途切れ途切れに聞こえてくる。
そしてしばらくして、リビングから涼ちゃんが戻ってきた。
そして、言う。
「若井、ごめん。急用ができた」
♡&💬よろしくお願いします
コメント
4件
お疲れ様です!この作品のブラック涼架くらいしか好けない…なんというか、見てるこっちがむずむずしてしまいます笑
今回のお話も神すぎた件について語りましょ(? うわぁ若井さんの感情表現の仕方がめっちゃ刺さる…!不透明な関係って表現してるのが最高ッ✨みのりんは語彙力の塊だよ😢(?)涼ちゃんの素っ気なさもこれまた好こ…!急用って何だろう、、気になる〜!!いつも楽しみにしるよ🥰 長文失礼しました!!!!
めっちゃ好みの書き方です!涼ちゃんがひろぱで遊んでるのが面白い