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たいが side.
「北斗くん、かぁ…」
北斗くんが教室を出ていってから、
また空を眺める。
「いいなぁ…」
と、その時。
??「きょも〜!」
俺の名前を呼ぶ声が聞こえた。
??「お〜い!きょも〜!きょうもと〜!」
名前を呼ぶ声が、どんどん近づいてくる。
樹「きょも!やっほー」
教室に入ってきた。
「あれ、樹じゃん。やっほ」
こいつの名前は田中 樹。
俺と同じ幽霊。
ちなみに、この学校には幽霊とか妖怪とか、
そういう奴らが結構いる。
例えば、ザ・幽霊 ザ・妖怪って感じのやつ、
動物みたいな見た目してるやつ。
まあとりあえずいろいろ。
その中でも、俺とか樹みたいな、人間とほとんど見た目が変わらないやつは結構珍しい。
俺が知ってるのは、俺と樹と…あともう一人。
まあ、それはとりあえず置いといて。
「どうしたの?」
樹「いや!聞いてほしいことがあってさぁ!」
「なに」
樹「今日もさ、あっちの校舎の、いろんな教室に忍び込んでたわけよ」
あっちの校舎とは、
この学校の新校舎のことである。
ちなみにここは旧校舎だ。
「あぁ、いつもの?」
樹「そうそう」
俺たち幽霊は、だいたいの人には見えない。
北斗くんみたいな、
俺たちのことが見えちゃう人たちを除いて。
それを利用して、樹はよくいろんな教室に遊びに行っている。
本人曰く、スリルを求めて らしい。
樹「でさ、え〜っと…何組だっけ……。あ、そうだ、3組!2年3組だ」
「2年3組ね。それで?」
樹「で、そこでめっちゃ目合った人がいて!」
「え?見える人だった、ってこと?」
樹「そう!しかも、手も振ってきたんだよ!授業中だったのに!」
「手?ふりふり〜、って?」
樹「そう。ふりふり〜、って」
「え〜、授業中でしょ?それはすごい」
樹「……なんか反応薄くない?」
「あ、いや。ごめん。ちょっと前まで人間と話してたから、インパクトが薄くて…」
樹「……は?人間と話した!?どういうこと!?」
雪村 麻耶 @ ペ ア 画 中
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「あ、いや、ちょっとまって。なんでもない。嘘」
樹「いーや絶対嘘じゃない!ほんとだろ。説明してよぉ!」
「いやぁ…嘘だからなぁ…説明って言われても……」
樹「いーや!嘘っていうのが嘘だな。嘘っていう嘘をついてる」
「……?どういう意味?」
樹「まあとりあえず!教えてよ!お願い!」
「え〜…。やだよ」
樹「お願いだから!この通り!」
「土下座……」
樹「お願いしますきょも様。あ、いや違う京本様」
「えぇ〜…」
樹「お願いだよぉぉぉ!!きょもから人間関連の話が出るなんて珍しいんだぞ!」
「いや知らないし」
樹「お願いお願いお願いお願いお願いおねg」
「あ〜 もう!わかったから!」
樹「え!?ガチ?ガチで!?やったぁ!」
「うん、よかったね…」
めんどくさいことになっちゃった…
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