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「若井!!」
扉の前で何回も名前を呼んだ
返事は無い
「もう!!」
勝手にドアを開けた
そこには電気も付けずに丸まって眠ってる若井が居た
若井の目からは涙が垂れていた
「ん”、元貴?」
若井は寝ぼけたように手を絡めてくる
「あー夢か」
何言ってんだって思って起こそうとした
「おれほんとはずっと元貴が好きだったよ 」
「中学生のときに出会ってからずっと」
「気づかなかったでしょ?上手く隠してたんだよ」
震える声でそう言った
僕は
「ごめん、泣若井ごめんね泣」
と今にも消えそうな声で言った
僕がまた泣いてると若井が目を覚まして
「あれ、元貴?なんでまた泣いてるの」
「ごめん…泣若井ごめんね泣」
「ぼく、若井のことわかった気でいた」
「いいんだよ、俺が正直になれなかったのが悪いんだし…」
そういって作り笑いをした
「でもやっぱり辛いなぁ泣」
「なんで俺じゃないの…泣」
「いっつも元貴のそばに居たのは俺なのに…泣なんで…なんでだよ泣」
そう言って元貴の前で涙を見せてしまった
「若井、ぼく若井とのキス…全然嫌じゃなかった」
「それって僕が若井の事を”特別”って思ってるからなんだよ」
「たしかに恋愛感情じゃないけど若井は僕にとって1番必要な存在なんだよ」
そういって元貴も目に涙をうかべる
不安だった
俺の安易な行動なせいでこの関係が壊れると思ってた
「ふふ…笑元貴」
「ん、なに?泣」
「大好きだよ」
「はぁっ!?//急になんだよ!!」
「照れてる笑」
「照れてないし!!!」
「あ、元貴笑った」
「も〜なんなの〜//💢」
「元貴」
「今度は何」
「明日、藤澤先輩に伝えなよ」
「若井はそれでいいの?」
「好きな人の幸せが1番だもん」
「へー」
「あ!!また照れた」
「照れてないってば!!!!!!も〜寝るから!!」
あーあ。楽しいな
でもこの居場所も藤澤先輩のもの になるんだな
「元貴、おやすみ大好きだよ」
「も〜滉斗のばか…」
「え、?滉斗!?//笑」
「仕返しだよーだ!! 」
そういって俺たちはそのまま眠りについた
「わーーほんとに遅刻しちゃう」
「なんで2人ともタイマー掛けてないの!!!」
泣き疲れて寝てしまったので2人ともタイマーをかけずに寝てしまった
飛行機が行く時間まであと1時間
藤澤先輩との約束に既に20分程遅れている
何とか急いで50分前には着いた
藤澤先輩にメールを送ろうとしたらこちらに手を振ってくれたのですぐにわかった
「あれ、?元貴なんでいるの??笑」
「あ、昨日メール送ったつもりだったんですけど笑」
「きてないよー!!笑」
しばらく沈黙が続いた
「あ、俺飲み物買ってきます」
「先輩何がいいですか?」
「え〜いいのに」
「いやいや最後ですから」
元貴が苦い顔をする
「ん〜、じゃあお言葉に甘えて!!笑ミルクティで!!」
「元貴は?コーラでいいよね」
こくりと頷く
去り際に元貴の肩を叩いてがんばれとエールを送った
「あ、先輩」
「昨日は急に帰ってごめんなさい」
「あはは笑いいんだよ」
「それで今日伝えたいことあって…」
「先輩、好きです出会った頃から」
影で見ていた俺はその場から逃げ出したくなった
本当にこれで終わりなんだ
「え、笑ありがとう」
「実はさ、ぼくも元貴の事好きだったんだ」
「え、?じゃあ」
元貴は嬉しそうな泣きそうな顔で言った
「でもごめん、付き合うことは出来ない」
「え、どうして、」
「ごめんね元貴」
考えることより先に体が動いた
「…っなんで!!!なんでなんですか!!先輩」
俺は先輩の胸ぐらを掴んで言った
「元貴はさ僕といる時、笑顔が少ないんだ 」
「好きだから気づいちゃうの」
「元貴に必要なのは若井なんだよ」
俺ははっとして先輩を離した
元貴はまだ俯いたままだ
h「ちがう…元貴はずっと先輩のことが好きで…」
「それに僕、元貴とは”友達”が合うみたい 」
清々しい笑顔でいう先輩に何も反論できなかった
「あ、もう時間だ」
「じゃあね若井、元貴」
俺と元貴は何も言えなかった
空港のロビーに何時間いただろうか
ずっと喋ってなかった元貴が口を開いた
「そろそろ出よっか」
「あはは…笑振られちゃった」
また作り笑い
「辛い時は泣いてもいいんだよ」
「全然…辛くないし…」
「ほら、早く帰ろ!!」
俺はそっと元貴を抱きしめた
俺の中で元貴は静かに泣いた
雨が降り始めた
「あ、雨」
「うわぁーーん泣先輩のばか!!!!!!泣」
泣きながら怒ったり笑ったり
情緒が忙しいな
「全然雨なんかに隠れてないよ元貴」
「若井が僕のこと好きすぎるから気づけるだけでしょ 」
「ふふ笑そうかもね」
「もーなんで笑うの〜笑」
目に涙を浮かべながら元貴が笑う
空が晴れた
「お、晴れたよ元貴」
情緒が忙しい天気だな
「はー泣いたら疲れちゃった」
「もう涙枯れちゃった笑」
「ほんとに昨日から泣きすぎだよ元貴笑」
「うるさ」
もう傘はいいね
「元貴が辛い時は俺が会いに行くから」
「…へー」
「辛くなくても会いに行くけどね」
「勝手にしなよ」
「あ!!元貴がデレた!!!」
「デレてないし!!僕に振られたくせに!!!」
「うっ、それはダメージが…」
「あはは笑ごめんごめん僕も振られちゃってむしゃくしゃしちゃった」
「ふふ笑」
h&m「あはははは笑」
「あ、飛行機だ」
「ほんとだ笑」
「先輩好きだよー!!!!!!!!」
もうとっくの前に行ったから先輩のわけないんだけど笑
「あ!!虹だ元貴!!みて」
「ほんとだ綺麗」
しばらく2人で空を見上げた
「うぅ、お腹すいた…」
もーほんと忙しいなぁ元貴は
「仕方ない。今日だけは奢ってやるよ 」
「えぇ、?いいんですか若井さん笑」
「すぐ調子乗るんだから笑可愛いからいいけど」
「も〜やめてよそれ!!!!!!//」
「ふふ笑」
「だいすきだよ」
「若井、聞こえてるから…//」
こうやってずっと隣で笑ってくれればいい
これからも俺の隣には元貴がいますように
これにて完結です💧
意味わかんない感じで終わったのでsidestory的なのもゆっくり出していきます!!!