「 コンビニ通いと店員さん 」
もとぱ 最終回
大森side
コンビニ呼び出されたから行ってくるね、と涼ちゃんに言うと、うん、行ってらっしゃい、と微笑みながら手を振ってくれた。
もう元貴が僕のものじゃなくなるー!!と嘆いている涼ちゃんに涼ちゃんとも沢山話すし、ちょっと悩みとかあったらまっさきに涼ちゃんのとこ行くからと言ってあげるの表情を明るくして、傷つけたら許さないって若井に伝えといて、だと。
ほんと、涼ちゃんにもお世話になったし、これからもお世話になるつもり。最高の親友だと思う。
久しぶりに全然使っていなかった筋肉を動かして走る。若井さんに会いたい、若井さんが大好き。その一心で近くのコンビニまで走った。
「 は、ぁ、ッ 、はっ、 … 」
「 !! 待ってたよ。 」
にこっと微笑む若井さんは、格好よくて。
顔が熱くなる気がして、下を向くと、俺の方見てよ。と少し顔が赤い若井さんを見詰める。
名前、何?と聞かれて、そういえば僕の名前も知らないまま付き合ったのか、と気づいて少し笑いが零れる。なんか不思議な気分。
こんな格好いい人が、僕の恋人。
「 元貴、ッ 、大森元貴 、 」
「 ふ~ん 、じゃ、将来は若井元貴になるんだ、いいね。 」
何それ、結婚するってこと?はぁ、好き。
若井もとき、か。嬉しい、嬉しい、好き、好き。
いいね、と笑う若井は、ガミースマイルで歯茎を見せて笑う。
んふ、可愛い…ほんと、今にでも結婚したいほど、なんてね。でも、僕よりめちゃくちゃ格好よくて、目を見ると少し顔がまだ熱くなるのは内緒。
そんな初心な感情を持って若井と何とかしゃべってたのに、散歩いこ、と恋人繋ぎで手を握られてしまったから、もう僕の顔は真っ赤になったリンゴの様だろう。
「 は、ぁ、ッ 、はっ、 … 」
「 !! 待ってたよ。 」
肩で息をして、俺の為に走ってきてくれた俺の恋人さん。
名前も知らずに恋人になったから、まずは名前を聞く。
「 元貴、ッ 、大森元貴 、 」
「 ふ~ん 、じゃ、将来は若井元貴になるんだ、いいね。 」
相変わらずキザなこと言っちゃったが、もう離してやらないことは事実。
少し顔を赤らめて、へにゃっと笑う元貴が可愛い…
コンビニ店員とお客さんから、恋人。
はーあ、幸せ。可愛い…
そんな幸せなことしか俺の頭になくて、もう俺は元貴のことしか考えられないんだね。
元貴も一生俺のことだけ考えてね、って言う激重感情は一旦置いといて、ここら辺を散歩でも行こうか、と元貴の手を恋人繋ぎで握ると、真っ赤にりんごのようになっている元貴が、愛おしかった。
「 ん 、 若井、ちゅーは? 」
「 ん、はいはい、世話が焼けるね俺の彼女さんは、ッ 、笑 」
付き合ってから約3年。俺の彼女さんはデレデレで、でもいつもはツンデレな可愛い可愛い人だってことがたっくさんしったし、これからもずーっと一緒にいて、もっと知っていくね。愛してるよ。
#6.「 世話がやける彼女さんと格好いい彼氏さん 」
番外編で藤澤さん視点あげよーかな…??欲しかったらコメントお願いします…
コメント
11件
きゃぁ 、っ ! もうもう これまた最高の最後でしたよ 😭🫶 1話のときからずっと応援してましたけど、やっぱり私の見る目は間違ってなかった(?)😚 完結おめでとうございます🎉 番外編 …… みたいなぁ 、~ 😏
やっべぇこれ見たら口角ぶっ飛んだ… やっぱ大好きすぎるぅぅぅ!!! 良ければ涼ちゃん視点もお願いします
さいこうでした