こんにちは、ねこもみじです!
今回は瀬陽菜ちゃんとの合作です!
…大遅刻かましてすみませんでしたッッඉ_ඉ
私は後編担当なので是非是非前編をご覧下さいෆ
※注意
・青桃
・エセ関西弁
・御本人様とは関係ありません
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「……好き」
俺が感じ取った言葉はそれだった。
今まで何回、何十回も口の動きで言葉を理解してきたんだ、間違うはずはない。
「…俺と付き合って欲しい」
「…」
どう返事をすればいいんだろう。ここでOKしてしまえば、俺だって好きだから両想いになる。
勿論嬉しいに決まってる。喜んで「うん」と言いたい。
今までよりずっとずっと傍にいられるかもしれない。
でも、
「…ごめん」
俺が傍にいるより、きっとまろに似合う素敵な人がいるから。
俺は…隣にいるべきじゃないから。
口に出したその言葉は自分が思っていたよりもずっと重かった。
「俺、早く帰らないとだった」
「…待って、ないッ」
「またね」
軽く手を振ってその場を去った。とにかく早くまろの視界から外れたかった。
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「…ごめんなんて嘘やん」
あんな苦しそうに言われても納得なんて出来るはずがない。
屋上で昼飯食べた時も、授業中ないこのこと見てたのがバレて怒られた時も、一緒に帰った時もないこはいつだって笑ってた。
あれは言葉はきっと嘘だって直感的に思う。
ないこは嘘をつく時、服をギュッと握る癖がある。さっきだって、制服の裾を握ってた。
うだうだしたって仕方がない、追いかけるしかないじゃん。
ないこは自分の気持ちをズバズバと言うやつじゃない。言うタイミングを考えて、周りをよく見ているやつだ。
なら、俺から行くしかないよな。
「…待ってろよ!!」
急いでベンチから立ち上がり、ないこのもとへと駆けた。
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「…はぁぁ」
嘘をつくというのは、こんなにも苦しくなるものなのか。
あの時、頷いて抱きつけばハッピーエンドだったのだろうか。
「もう後戻り出来ないけどね」
さて、ここからどうしよう。親友と呼べる相手から遠ざかって、学校は楽しいのかな。
音が聞こえたらもっといい方法があったのかな。
秋も近づき始め冷たい風が体に当たる。寒くて風邪でも引いてしまいそうだった。
「…帰ろ」
白線を渡って家路を辿ろうとしたその時、
トラックが近づいてきた。
「…え、」
これ、もう無理なやつじゃない、?
時間がゆっくり進んでいるように見える、あぁ…そうか、音が聞こえていたらトラックが来る音だって聴こえたし、誰かが叫んでいる声だって聞こえたのかもしれない。
もう…いいや、
目を瞑ってその瞬間を待とうとした
「…っぶな、」
「…ぁ」
「…え、…まろ、?」
気づけば転がるように投げ出され俺はまろの腕に包まれていた。
「…ギリギリになってごめん、すぐに見つけられんくてごめん、俺がないこを引き留めとけば…」
早口すぎて何を言っているのかは正確にはわからないけど、謝っているのは伝わってきた。
「…俺の方こそごめん…」
「もう俺の事なんて助けなくていいから__」
「嫌!!!」
「俺はないこを助けたい、傍にいて欲しいのは…ずっと隣におってほしいのはないこやから!」
まろの心からの叫びだった。俺…この人の傍に居ていいのかな。
「…本当に、俺でいい?」
「勿論」
「可愛いポニテのお姉さんじゃなくて?」
「んなもんよりないこの方が可愛ええし」
「だまれ」
「…ひひっ、w」
「ないこ、もう一回だけ言わせて」
真っ直ぐとこちらを見てくる青く煌めくその瞳に目を奪われた。
「ないこのことが好き」
「…うん、」
「これから先も傍にいて」
「…うんっ、!」
微笑みながら広げたまろの両手に思い切り飛び込んだ。
ふんわりとした青い髪が頬に触れてあったかくて、愛おしくて堪らない。
音のない世界でもまろとならどこまでも楽しめる、心做しか世界が輝いて見えた。
コメント
3件
お相手さんのみてきましたーっ! やっぱ合作っておもしろいねぇ♪
お相手さんの方もちゃんと見て来ましたよっー! どっちかが耳が聞こえないとか目が見えないとかそう言うの大好きなの🥹🥹やっぱ合作っていいな、もみじちゃんを通して色んな方を知れたりもちろん人によって書き方も違うから沢山の楽しいが詰まってて大好き😖💘