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カンヒュ好き
196
おはようございます。
今回も息抜きに書いた落書きの超短編小説を6つ載せてます。
後ろ4つはGeminiちゃんにカプとシチュを出題してもらって書いたやつ。
毎話カプ表記してますので、地雷は上手く躱して読んでくださいね。閲覧は自己責任でお願いします。
一応、2つ目は旧国注意です。
・あの日望んだもの(土日)
残暑の残る秋。
いつもなら、うだって畳に寝転がるだけだが、今日は違う。
久々に逢う彼、トルコさんと浴衣を着て、日本の秋を楽しむのだ。
満天の星を、二人きりの縁側で眺める。
その中で一際輝く満月に手を伸ばした。
「…どうした?」
「子供の頃、こうして、夜空に浮かぶ月や星を取ろうとしてたんです」
「手を伸ばせば届く気がして」
あの頃よりも大きな手。
今なら、なんて考えてしまう。
「今も月が大きくみえる時なんかによくやっちゃいます」
月を隠して握りこんだ手の中には、空虚。
「…まあ、物理的な距離を考えれば届くはずなんてないんですけどね」
当たり前のことなのに、なんだか寂しくて。
誤魔化すよう笑みを浮かべる。
すると、赤い手がそっと、僕の手を取って、頬にあてた。
「何言ってるんだ。日本はもう、月も星も手に入れてるじゃないか」
「俺も、昔から欲しくて堪らなかった太陽に手が届いて…とても嬉しいんだ」
もう片方の手が、僕の背を引き寄せる。
力強く、だけど、優しく。
「それに、太陽と一緒なら、月はいつでも輝いていられる」
寸分の距離で、真っ直ぐに、僕を見つめる赤い瞳。
「だから、ずっと一緒にいて」
「君の手にある月を輝かせるために」
その目は一等星のように明るく、三日月のように鋭かった。
・モーニングコール(ソ日)
朝、近くで鳴る着信音で目を覚ます。
手元に置いていたスマホの画面には、”日本”の文字。
少し待ってから、5コール目で応答した。
「あ、やっと出た。ソ連さん、おはようございます」
「……おはよう」
「ちゃんと起きれましたね」
「おかげさまでな」
「眠そうな声…ソ連さんが朝に弱いって本当だったんだ」
「俺は嘘つかねえって言っただろ」
そう。俺はとにかく朝に弱い……ことにしている。
日本の声で目覚めてみたい。
そしたら、つまらない朝が変わるかもしれない。
そう思って、日本に頼んでみた。
“朝に弱くて起きれないから、モーニングコールで起こしてくれ”と。
なんで僕がと呟きつつも、断った方が面倒くさいと判断した日本は了承した。
それが昨日の話だ。
「まあとにかく、起きれてよかったですね。用済みですし電話切りますよ」
「つれねぇ事言うな…話してないと二度寝するかもしれないだろ」
「いやそれはあなたが寝ないようにすればいい話じゃないですか」
「…とにかく。俺が家を出るまで繋いでろ。いいな」
「…はいはい。分かりました。家出たら切りますからね」
溜め息が聞こえるが、本当に呆れてはいないことを俺は知っている。
抑えたつもりだろう。小さく聞こえる嬉しそうな笑い声がその証拠だ。
ゆっくりと上半身を起こして、余韻に浸る。
朝起きて、最初に聞くのが愛しい日本の声。
…いいな、これ。こんなに幸せな朝は初めてだ。
また明日もお願いしよう。
ベッドから抜け出した後もまだ、温もりに包まれている気がした。
・ワガママ(アメ日)
「Japan〜!風呂あがっ……」
風呂上がりの格好で、上機嫌に開けたリビングのドア。
その向こうのソファに横たわる小さな恋人──日本の姿を見て、俺はさっと声量を下げた。
足音を消して近づきしゃがむと、目元の隈と穏やかな寝息がはっきりと分かる。
あれだけの激務の後だ。疲れは誤魔化しようがない。
やっぱり、無理を言ってここに連れてきてよかった。
「やっぱ寝たか…先に風呂入らせといてよかった」
だが、よく見ると、片手がソファのサイドを強く握っていて、起きていようと踏ん張った形跡がある。
俺が戻ってくるまで起きようとしてくれていたのか、なんて妄想すれば、口角はなかなか下がってくれなかった。
そんな俺を知らず、日本が小さく呻く。
僅かに顰めた眉間のシワの深さに、心がキュッとなった。
「…Japan、あんま無理すんなよ」
俺のパートナーは、お前しかいないのに。
お前がダメになったら、俺はどうすればいいんだよ。
そんな、自分勝手な心配を、胸の奥で鍵をかける。
そして、自分の頭からも振り払うように、毛布を取りに立ち上がった。
・霧の向こうへ(英日)
しとしとと軽やかな音の響く初夏の雨。
窓に張り付く水滴を覆い隠すよう、紅茶の湯気が揺蕩う。
自国では日常とも言える風景を背景に、日常にはない、愛しい人の横顔を眺めた。
両手でカップを持ちゆっくりと傾ける、しなやかで上品な手つき。
こくりと少しずつ飲み込む薄い唇。
こちらの視線に気づいてふにゃりと綻ぶ愛らしい微笑み。
「どうしたんですか、イギリスさん」
花を飾る朝露のような、虹を宿した天気雨のような。
優しい声と美しい瞳が、私の心を曇らせていた。
…ああ、私の中の雨に、これほど美しいものはあっただろうか。
私の知る雨は、行先も、姿形も、自分さえも見失う霧雨。
蝕むようにじっとりとコートを濡らし、中々乾かないそれは、まるで私の欲のよう。
貴方という太陽がなければ、美しい露になることもできない、満たされぬ欲だ。
水面に映る自分の顔を見ていられなくて、一口、気持ちを流し込む。
「いつか貴方が”日常”になればいいなと、考えていただけです」
なんですか、それ。とクスクス笑う彼を照らす、雲間から差し込む陽。
照らされ揺れる紅茶の黄金の輝きに、私の心も晴れていく心地がした。
音もなく引いていくこの雨のように、私の霧もいつか、気高き雫となって貴方を潤せますように。
どんな雨も愛せるよう、貴方という光がずっとそばにいてくれますように。
・信頼という支配(独日)
仕事終わりのサラリーマンで賑わう夜の街。
その一角にある居酒屋の個室で、俺は日本と酒を交わしていた。
「ここに来るのは久しぶりだな」
「ええ。中々仕事が終わらなくて暇もなかったですもんね」
「それはお前が仕事を断らないからだ。お前の能力なら、定時までに自分のタスクを終えるのは余裕だろう」
「う゛っ…すみません…」
しょぼくれ、小さな背をさらに縮こめる日本。
その子犬のような可愛らしさに、静かに胸が跳ねた。
ペースを管理しながら酒を煽り、私生活や仕事の愚痴を語る。
愚痴とはなんとも酒が進むものだ。
日本のグラスはどんどん空になり、目指す状態へとあっという間に到達する。
「ぇへへ…どいつ、さん…」
蕩けた瞳で俺を映しながら、頬を赤く染め、半開きの口を楽しげに歪ませていた。
「どいつさんはかっこぃいし…やさしいし…ついたよっちゃう」
「いつも言っているだろ?“俺を頼れ”と」
「でも…ぼく、なんにもお返しできてない…」
やはり、日本は誠実だ。
だからこそ、無条件に甘やかしたくなる。
「お前は素直に俺に甘えていればいい。俺たちの仲だ、遠慮など要らん」
そう言って、労わるように日本の頭を撫でる。
「ありがとう、ございます…」
俺の体温が決定打だったらしい。
目を細めた日本はそのまままぶたを完全に閉じ、寝息を立て始めた。
撫でる手を止めぬまま、緩んだ口から言葉が漏れ出す。
「…お礼を言うのは、俺の方だ」
俺の言う通り真っ先に俺を頼り、俺に甘え、二人きりの個室で俺の前でだけ無防備な姿を晒す。
俺の言いなりになり、”俺だけ”が増えていく度、胸が暗く高鳴り、幸せに満ちていく。
全部、お前のおかげだ。
席で会計を済ませ、日本を抱いて呼び寄せたタクシーへと乗り込む。
明日の朝まで約八時間。
日本の家と反対に進んだ車は愉悦を乗せて闇夜へ駆けていった。
・不可逆の檻(露日)
酷く悪い夢を見た。
極夜の吹雪の中でただ一人、宛もなく歩き続ける夢。
道標も温もりも、光もない孤独。
慣れたつもりだった。
だが、今は苦しくて仕方ない。
寒い。
寂しい。
つらい。
歩けども、手を伸ばせども、そこには何も無くて。
その時、分かってしまったのだ。
俺は、本当に幸せなのだと。
太陽を知った今、二度とこの孤独に耐えることはできないのだと。
*****
これは、悪い夢なのだろうか。
光も音もない冷たい地下室。肌を刺すような重い静寂。
その中央で、やけに冷えた大きな体温に囚われていた。
「ロシア…さん…?」
ただ、問いかけただけ。
なのに、怯えるように拘束が強まる。
普段の彼は、寡黙だけど穏やかで、小さく微笑んで抱きしめてくれる、強くて優しい人。
けれど、今の彼は大きな背を丸めて僕を閉じ込める、冷たく頑丈な檻のようだ。
「日本……俺の、俺だけの太陽」
絶対に逃がさない。
そんな、逃げ出したくなる重圧が、僕の身体を縛り付ける。
「俺から逃げるな…離れないでくれ」
弱々しく震える低い声に滲む焦燥と恐怖に気づいた瞬間、心が引き裂かれる感覚に襲われた。
違う。彼は冷たく頑丈な檻なんかじゃない。
人肌に飢えた怪物のような、孤独に怯えるただの人間。
この場から逃げ出すのは簡単だ。でも…
そしたら、この人の孤独は誰が埋める?
力強い腕から僅かに感じる冷たくも優しい体温を、僕は手放すことができなかった。
「…逃げませんよ。ずっと、僕が傍にいますから」
広い背に腕を回して、宥めるよう、体温を与えるよう撫でる。
しばらくして、抱擁が緩み、ようやく目にした彼の顔。
その安心しきった、柔く幼い紫の瞳に、この夢のような現実から逃げられないのだと、心が甘く震えた。
コメント
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わはああああ好きすぎるううう!!⤴︎好みだったCP語らせてもらいますね!!英さん、あなた考え方可愛いじゃない!!幸せになってね☆独日の独占欲マジで好きすぎます!!そしてドイツさん??ドコに行くのかな???(^^)是非着いて行かせていただきt(((
日受け可愛すぎる...
⚪︎日好きすぎる!!ってかこうとしたら全部好き過ぎてだめでした😭😭 特に露日とソ日の温度差やばくてまじでロシア家メロいです🥺 てか土日の「月に手が届く」ってめっちゃ「あの頃の恋に手が届く」って感じして最高です❣️💕 てかイギリスさんに言葉選びがさすが過ぎる…どこからそんな語彙力溢れてくるんですか⁉️🫶