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《プロトタイプ視点》
僕はキャットナップの様子を伺っていた。
Playerを追いかけ回している。
この様子だと、多分キャットナップを止められない。
それどころか、Playerを殺して僕に捧げようとするだろう。
そんなことされても嬉しくない。
僕の目的はPlayerにこの会社の不祥事を暴かせることだ。
…そうこうしているうちに、Playerがグラブパックでキャットナップを感電させた。
ああ、あの時と同じだ。
悶え苦しんでる。
僕はその光景を見ているのが辛かった。
僕は上からそっと手を差し出した。
《助けてくれるの?》
キャットナップはそう言うように僕を見た。
《…違う、ああ、ぼくの神様!ぼくを連れて行ってください、ぼくの身を捧げさせてください!!》
…このままじゃ、キャットナップは同じことを繰り返す。
僕に「従わない」者を傷つけ、拷問して、そして殺す。
もうそんなこと、キャットナップにして欲しくない。
…ようやくドッグデイが僕にキャットナップを殺すように頼んだ理由が理解できた。
もう、全て終わらせよう。
僕は自分の爪をキャットナップの喉に突き刺した。
キャットナップはグッタリとして動かなくなった。
そして、僕はキャットナップを連れて行った。
僕はキャットナップの喉から自分の爪を抜いた。
「すまない、キャットナップ……全て終わったんだ。もう休んでくれ。」
涙が止まらない。
自分がしたことに後悔している。
少なくとも、キャットナップは、…セオは、僕の大切な親友だった。
でも、今のキャットナップはもう、そう思っていなかった。
せめて、あの世で穏やかに過ごしてほしい。
僕は、キャットナップを抱き抱えてこの場を去った。