テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
とある真夏の昼下がり。あまりの暑さにスタジオの撮影も一時中断。
若井「……暑すぎる、もうダメだ……」
藤澤「室温38度って、これ地球の話だよね?」
大森「……俺、ちょっとベランダ出てくるわ」
若井「おい!溶けるぞ!」
藤澤「やめときなって!太陽に喧嘩売ってるだけだって!」
しかし、大森は黙ってガラス扉を開け、ベランダに出た。
立ち尽くす彼の背中に、ジリジリと太陽が照りつける。
若井「おーい!何してんだ!……って、あれ?」
藤澤「……あれ?元貴の背中、なんか……光ってない?」
大森「…………ッッ!!」
バサァッ!!!
その瞬間、大森の背中から透明の羽が生えた。
藤澤「!?!?!?」
若井「えっ、え?羽?何?今の何??」
大森「ミーンミーンミンミミミミミミミミミ……!!!」
藤澤「鳴いたあああああああああああ!!!!!!」
そして、大森元貴はセミになった。
・姿は大森元貴そのまま
・でも背中にセミの羽
・会話はすべて「ミーン」だけ
・しかも異様にうるさい(流石ボーカル)
スタジオの壁が震え、マイクが割れ、機材が悲鳴を上げる。
ディレクター「大森さんの声、ノイズキャンセルが効かない!!」
スタッフ「鳴きすぎて電源落ちた!!!」
若井「ちょ、まって!?これどうすんの!?戻す方法は!?元貴ーーー!!!」
大森(セミ)「ミィイイイイイイイン!!!(キーン)」
藤澤「耳があああああああ!!!セミ界のボーカル力ハンパないいいい!!!」
その後も壁にとまり鳴きまくる大森セミ元貴
しかし、一週間後……
若井「なあ、セミってさ……7日で……」
藤澤「まさか……!!」
夏の終わりとともに……
大森「…ミミ………ミ……ン…………」
〝ポトッ…〟
若井・藤澤「もーーーときィィィィィィィ!!!!!!」
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!