ご本人様には関係無し
二次創作
薬物乱用
登場主な人物
レーダー
ゆるぎゃん ぺいんと
名前だけ 伊藤ペイン
.青井らだお
以上が大丈夫な方のみ視聴をお勧めいたします
「うぅ…ぼす〜どこぉ?」
街をのんびり歩いている帰り道
ボスと言いながら涙目で歩いているガキを見つけた
(どっかのギャングの落とし物かね)
もちろん面倒ごとは勘弁なので俺はソイツを無視して逆方向から帰ろうとすると「らっだぁ」と聞き覚えがある名前がガキの口から出てきた
r「お前らだお知ってんの?」
「おじさん…だれ…?ズビ」
r「おにいさんな」
よく見ればそのガキはこの街に来たばっかりな頃お世話になった伊藤ペインという警察に顔、声、雰囲気が似ている気がする
(アイツらの隠し子か…?)
しかしそれだと先程言っていたボスという言葉やらっだぁという言葉の説明がつかない
「あのね、あの…ね、ボスと逸れたの……」
r「……はぁ、取り敢えず付いてこい」
本当は無視して行きたかったが人質にも使えるし他の何かの使い道があると思った俺はそのガキを連れてアジトに向かう事にした
r「名前は?」
p「ぺいんと……ズズ」
r「そうかぺいんと飴やるから泣きやめ」
俺が飴を渡すとぺいんとは頷き恐る恐るそれを口に放り込んみ口の中で転がした
(ん……?待てよこの包み紙飴じゃ…?!)
なぜ普段入っていない飴が入っていたんだろうと思い包み紙を見ると案の定それは飴ではなく他のギャングからもらった飴を模倣した即効性の強めの薬物だった
r「ぺいんとそれ吐き出せ!!」
p「?!」
ゴックン
p「の、のみこんじゃった」
俺の声で驚いてしまったらしく飴を飲み込んでしまった様だった
r「……………」
これは流石に俺の不注意なので何かあった場合は守らなければならないと感じ無言でぺいんとを抱っこした
p「あー…?」
この小さな体では更に薬が回るのが早いのか何の抵抗もされず大人しく持ち上げられることができたので帰路に帰ろうと思ったが一つだけ問題が生じてしまった
それは今回散歩といっても今日はアジトから随分遠くにきてしまったうえ自分の足もないという事だ
もしも仮にぺいんとを抱き抱えている最中にパトロールー中の警察にバレて仕舞えば面倒い事になるのは言うまでもないだろう
(仲間呼ぶか…?)
しかし俺以外は犯罪に生を出しているので来るとしても警察付きの場合が多いかもしれない
…と言うか無線で度々今チェイス中やら金を取っているやらと聞こえるので絶対警察付きだ
(ギャングが白昼堂々犯罪犯すのもおかしな話だけど、暇な奴は多分俺以外に今いないな)
p「ぼすぅ〜、ほめれぇ…」
薬物の影響で俺がどうやらボスに見えているらしく頬を染めて顔を肩に擦りつけながら幸せそうにふにゃりと笑ってきた
r「えらい、えらい」
p「えへへ…///」
不覚にもそのカオが可愛いと思った俺は余った手で彼の頭を撫でるとさらに彼の頬が緩んだ
r「ただいまー」
足早に家に帰ったので1時間の道を30分足らずでアジトに帰ってくることができたが度々警察車両が横を通り過ぎたので俺がぺいんとを連れている現場を見られてしまった
(まぁ、職質されなかったしいつらでも誤魔化すんだけどな)
その場で聞かれて仕舞えば言い訳を並べるのは少し聞き苦しいが、その場で聞かれていないのならばソイツの見間違いやその場で聞かれるよりも簡単に答えることが可能である
俺はぺいんとを自分の部屋に運びメンバーがいつ帰ってきて大丈夫なようにした
(今日は外寒かったしベットで寝かせてやるか)
薬の効果が切れて仕舞えば暴れる可能性もあるし何をしでかすかわからないので手足に手錠をし雑務をするため布団を顔までかけて部屋を後にした
雑務を終え、 次の大型犯罪のために準備をしていると戸棚から何となく買った盗聴器やらカメラを発掘し俺はゴミ箱に捨てる為立ち上がった
(いや…まてよ?…勿体無いし、アイツが起きるまで盗聴器と監視カメラつけるか)
せっかく金を使って買ったのだから一度くらい使わないと勿体無いと思った俺はやはり捨てるのはやめ、自分の部屋につけるために簡単な道具やカメラなどを手に取って部屋を移動した
部屋に入ると規則正しい寝息が聞こえたので俺は静かにいい感じのカメラポジを決め音を出さない様に作業を進めた
作業を進める事数十分
先程まで穏やかな表情で眠っていた子供は急に眉を顰めて何か寝言を呟いている
(なんていってるんだ…?)
少し興味が湧いた俺は休憩眠っている子供の眠っているベットの横に腰を下ろし耳を覚ました
p「らっだぁ………ゃ、ぃが…ないで」
耳を澄ませてみると途切れ途切れだがその言葉を拾え、その中でもらっだぁという名前をはっきり聞き取った
(らっだぁ…ねぇ…)
らっだぁとはきっと彼のボスなのだろうが彼の口からその名前を聞き苛立ちを感じ聞くんじゃなかったと少し後悔をした
(……?そうや、なんでイラついてるんだろ)
先程までは彼の口からその名前が出てきても苛立ちなどは一切感じなかったはずなのになぜ俺はこんなに腹が立ってしまっているのだろうか?と自分の気持ちがわからない事に少し戸惑いながら監視カメラの設置を終わらせた
仲間「はーーーー、疲れた〜」
夕方になると仲間が帰ってきた
その衣服や鞄の様子からコイツは今日主に薬物が生成できる所で一日を過ごしたのだろう
r「おかえり、花は沢山取れた?」
仲間「もー、大量よ大量」
自慢げに鞄の中を見せてくるので覗いてみるとすぐにでも売り出せる様な高品質な薬の数々が大量に出てきた
r「うゎ……、すご、、流石…」
頑張ったコイツには悪いが少々大量すぎて引くレベルに達してしまって心の底から感心した
仲間「本当、もう1週間はやりたくないわ」
(それだけでいいんだ……)
仲間「そういえばレダーなんか曲聞いてるん?」
r「ん?ぁあ、そんな感じ」
大型犯罪の最終準備をしにリビングを出ようとすると仲間に声をかけられたので俺は適当に彼の言葉に同意し返事を聞く前にその場を後にした
r「よーし!……はぁ〜終わったぁ」
大型犯罪の準備は物資の確認から大まかな計画。推定警察人数、他にも様々なことを考え最善の手を考えなければならないので毎回頭を使うがコレが綺麗に成功したら気持ちがいい
(まぁ、この後の仲間の反応にもよって計画の細かい部分を決めないとな)
p『ん…んん”……』
r「………行くか」
先程まではあまり反応を見せなかったぺいんとが唸り声をあげゴソゴソと布団が動いた音がしたので俺は自分の部屋に足を進めた
p「んぁ………んん”…あ、れ?ここどこ」
r「ずいぶん気持ちよさそうに寝てたな 」
話しかけるとぺいんとは物凄く驚いた表情で俺の事を見つめ、起きあがろうと体を動かしていた
p「ぇ……なんで??腕と足動かないの???」
r「暴れない様に手錠してるからな」
p「なっ!!!」
俺が彼の状況をつたえると、ぺいんとは自分の状況を理解したのか手足を動かし抵抗し始めたが幸いな事に声で叫ぶなどの行為はしなかった
数分後
好きな様にさせていると自分ではどうにもならないと気付いたのかすっかり大人しくなり暴れるのをやめていた
r「助け呼ばないの?」
p「……此処…は多分敵の本拠地だから…暴れてどうにかなる物じゃないから…」
その声は半ば諦めなようなものを感じることができ、やはり何処かのギャングのメンバーなのだと思わされたが、泣いて懇願するのを心のどこかで期待していた俺にとってはだいぶ残念な結果に終わってしまった
r「子供らしくね〜」
p「どうしたら解放してくれるの?」
r「解放してもらえる前提かよ…」
本当に今の自分の状況を理解しているのか少し疑いたくなるぐらい大胆に、さも当たり前の様にその言葉を行ってくるので肝が据わっていると言うよりも死にに行っているなのは気づいているのだろうか
p「ボスが言ってたの暴れるのが意味ないなら頭を使えって」
r「…へぇ、ちゃんと躾けられてるんだな」
p「どうしたらお家に返してくれるの?」
r「えー……」
p「ボスを殺せとか組織を裏切れとかじゃなかったら何でもするから!!」
r「あー…………なら、お前今度の大型で1番活躍したら、返してやるよ」
正直俺はコイツのことが多少なりとも気に入っているので手放したくはないが四肢の自由が効かない中真っ直ぐした目を向けられたので俺はついつい条件を言ってしまった
p「うん!!!」
嬉しそうに返事をしたので今更訂正とは言えない俺は約束の元彼の手錠を外し計画をやり直すのだった
無線『』
大型犯罪(アーティファクト強盗)
やる前日にそれぞれの配置を決定させ俺は安定のヘリで警察の動向を確認したりヘリチェイスを任せられた
仲間『レダー無理にチェイスしなくてもいいからね』
r「わかってる」
この時間帯ならば高確率で青井らだおもいるので初めは警察の動きに注意しながら中に連絡をしなければならない
p『レダーさん、約束守ってね』
r「……1番活躍したらな」
仲間には傭兵としてぺいんとを紹介し今自由に敵を殲滅するという簡単で1番難しい彼に頼んだ
勿論難しい役を与えたのは失敗して欲しいという想いを込めだ
大型犯罪が始まってから30分が経過した
今日は運が悪く優秀と有名な警察が7、8人俺が確認できたうえ今回制圧に動いている警察は20前後と言うところだろう
仲間『46の上ダウンさせられてる!多分俺ももう無理撃たれてるっ』
p『大丈夫!今上の警察ダウンさせた!』
仲間『ないす!ありがと!』
初めは正直失敗に終わると思っていたが、無事にアーティファクトの回収・納品する事に成功した
p「レダーさん僕活躍できたでしょ?」
確かに今回ぺいんとがいなければだいぶ危なかったのは事実で1番活躍したといっても過言ではないだろう
r「…まぁ、約束だからね」
p「!!」
約束を守らなければ信用が無くなってしまうしこれからも彼とは仲良くやっていきたい
だから俺は最後だからと彼を祝勝会に呼んだ
すると彼もそれくらいならと言い祝勝会までは俺たちのアジトにいてくれると約束してくれた
r「今夜やるから楽しみにしててね」
p「はーい!」
時間が過ぎプリズンから仲間も全員帰ってきたので今回の祝勝会を開くことを彼らに伝えると 各々好きな食べ物やら酒などを今回の成功した金を持って楽しげに買い物に行ってしまった
ー夜ー
r「えー、今回の犯罪成功を祝ってみんなで乾杯しましょう」
全員〈かんぱーい!!〉
俺がグラスを高らかにあげると彼らもそれに続いて上げパーティーが開始された
p「レダーさん僕お酒飲めないよ?」
r「ん?おいぺいんとに酒入れたの誰だ〜?」
仲間「ぇ、あやっぱり未成年だった?!」
r「お前かよ………」
パーティーが開催されて数時間が経過し酒に酔い潰れた仲間が多くなった頃あたりを見回すとぺいんとの姿がないことに気がついた
r「何してんの?」
p「ぁ、レダーさん」
少し探してみると彼はベランダで月を眺めながらりんご100%を飲んでおり雰囲気と合わない飲み物で少し笑みが溢れながら彼の隣に寄り掛かった
p「漸く、帰れるんですね…」
r「えー、楽しくなかった?」
p「たのしくは……ありましたけど…やっぱりボスが心配してるので…」
彼の意思は相当硬い物でぺいんとがボスを思う気持ちが物凄く伝わってきた
p「1週間…お世話になりました」
r「いつでも俺たちは待ってるからおいで」
p「遠慮します笑笑」
彼の怯えた表情や愛想笑いなら何度もこの1週間の間に見たが心からの笑顔を俺は初めて目にした
r「……」
p「?」
今にでも月明かりは彼を攫ってしまいそうだったので無意識に俺は彼の腕を掴んでしまっていた
p「レダーさん?」
ぺいんとは初めの頃よりも俺に心を許している様で掴んだ腕を振り解こうとせず俺を瞳にジーと映していた
p「えっと、、本当にレダーさんどうしたの?、」
r「!!ぁ、ごめん酔ってた」
自分でもずっと腕を持っているつもりではなかったので彼に謝罪をしながら手を離すと「気にしないで」と言葉が帰ってきた
r「……飴ちゃんいる?」
この微妙な空気を打開するために俺はポケットの中に入れていた飴ちゃんを彼の目の前にチラつかせた
p「何飴ですか?」
彼と出会ってから俺は常に子供が食べられる飴を持ち歩く様になり、軽犯罪成功ご褒美としてよく餌付けをしていたのでいつもの調子で味を聞いてきた
r「りんご」
p「欲しいです!!!」
俺が返答をすると手に持っていたりんごを飴を素早くとり何の疑問もなく飴を 口の中に放り込んでしまった
p「…ぁ、れぇ、?」
睡眠薬を使って作った飴を舐め終わったらしく彼は徐々に立っていることもできなくなってきたので俺は彼の背中を支えてあげた
r「どうしたんだ?」
p「わか……なぃ……」
白々しく彼に問いかけると今にも瞼が落ちてしまいそうになりつつ返答してくれたがその後すぐに彼は意識を失った様だった
r「2回も同じ手に引っかかるかね…」
今回の祝勝会の目的であるぺいんを優しく抱き抱え家の中にいる彼らに無線で成功したことを伝えると酔っ払っているせいもあり雄叫びがベランダまで聞こえてきた
2ヶ月後
意識、記憶を混濁させる薬物に鎮静剤、それから少しの気分を高揚させる薬を彼に使い続けると漸く意識改変に成功することができた
p「ボス!おはよ!!」
朝目覚めると最近の日課である俺へのハグをすませいつも通り俺のあぐらの上に座り食事を食べ始めた
(注射の後がやばいな…)
初めは注射に慣れていなかったのもあり腕は青アザまみれになってしまったので、痛み止めを出そうとしたが本人は痛くないといい薬を飲む事や塗ることを避けた
r「朝食食べたら薬塗ろうな」
p「ぇ”……やだぁ…」
r「ちゃんとできたら撫でてやるから我儘言うな」
p「ム…ちゃんと、撫でてよ?」
r「ぁあ、”約束”する」
俺たちはギャング。
約束や信頼なんかは仲間以外では殆ど意味をなさない
それが欲しい物なら尚更だ
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