ご本人様とは一切関係ありません
捏造に捏造を盛った作品
主に観測しているのがつぼ
他のキャラクターの口調が掴めていない。
それでも良い方は…
自分があまり好きじゃないつぼ浦くん
ワンクッション
自分が嫌いだ。
正確には、自分のキャラが。
破天荒で元気で頭が悪い……それがつぼ浦。
そんなキャラで土俵に立ってしまったゆえに、本当の自分をさらけ出せない。
更衣室の椅子に座る。
右手には姿見。
人に操られるためだけに生きてきたような顔と目があった。
なにがあっても自分からは逃げられないのだ。
大嫌いで大好きなおれ。
爆発が起きたときも真っ先に疑われ、ゲームを壊しそうと偏見だけでお呼ばれもしない。
バットだけで銃は使えないと思われているし、事件だって本当は真面目に対応してる。
こんな辛い目にあってしまうのならいっその事、記憶でも消せればいいのに。
沈んだ思考は止まることを知らず。
「あ、ユニオンヘイスト」
瞬時に大型用戦闘服に着替え、アサルトを背負う。
更衣室のドアを殴り開け、ガレージにバイク目的でダッシュ。
「あれ、つぼ浦ユニオン行くのー?」
「おう!行くぜ!!」
「おーけー!無線入れよー!」
言われなくても入っている、てのは嘘で実は無線がうるさくて入ってなかった。
無線機を片手で操作しながら街中にバイクを走らせる。
案の定、長時間ダウン。
ユニオン大穴に突っ込んだところを犯人に撃たれ、救急隊も来れない状況。
犯人は逃走の予兆すらない。なんなら、警察の全滅を狙っている。
幸いにも、俺以外のダウン者は救急隊にすぐ拾われた。
ダウン場所が比較的安全だったのだろう。
既に2時間は立っているか。こうも放置されていると時間の感覚が狂っていく。
視界が明滅し、状況を整理していた脳が思考を拒む。
あぁ、そろそろだ。こりゃあ記憶なくなっちまうな。
感なのか、数十回と記憶を失った弊害なのかよくわからない 。
瞬間、広く大きい大穴に爆発音。手榴弾か。
頭に鈍い衝撃が走った。
かろうじて繋いでいた意識を落とす。
ぼんやりと目を開ける。
白い天井に、ツンとした消毒液の匂い。
異世界転生でもしたか?
首だけを動かし周りを見渡す。
誰もいない。
点滴やベッドがずらりと並んでいる、ここは病院だろう。
少し、上半身を起こしてみたが痛みがないので怪我をしていた?訳ではないのだろう。たぶん。
かけられていた白い布団。それを横にずらしベッドに腰を掛ける。
それにしても、なんで俺は病院にいるのだろう。
心当たりがまるでない。
あれ、俺って誰だっけ。
これまでにない不安に駆られる。
なぜ思い出せない。なぜわからない。
そんな有耶無耶な言葉を頭で反芻させても知らないものは知らなかった。
すると、病院の職員だろう。
ガラガラッと音を立て病室に入ってきた男。ヤクザのような見た目だ。
え、職員じゃなかったらどうしよう。俺締められる?
その男は、コチラを見るや否やわざとらしく体を震わせ
叫ぶ。
「つ、つぼ浦!!???起きたのかお前ぇ!!!!」
「?!」
幽霊でも見たか、そんな顔で俺を指差す。失礼だと思わないのか?
その耳鼻科顔は慌てて病室を出ていった。
数分立ったろう。
大人しく待っていれば、遠くからバタバタ足音が聞こえる
ッガタン!!
先程の扉の音とは段違いの大きさで開けられた病室。
大人1人分の枠から漏れ出るようになだれ込んできた、数名。
後から入ってきた2人は警察だろうか。とても落ち着いている。
「つぼ浦さん!起きたんですね!」
白衣を着た小学生ほどの子供が、とても流暢に喋りだした。
…
つぼ浦さん?
あ、もしかして俺?俺、つぼ浦?
じゃあなんで俺の名前を知ってるんだ?
「つぼつぼ大丈夫か?大丈夫そうだな、よし。
どうせいつもの記憶喪失だ、心配するな。」
水色のいかにも変質者なおじさ……失礼か?
変質者が心配しているようでしてくれてない。
しかも、帰ってった。あいつはなんなんだ。
メイド服の変な人が言っていた単語
記憶喪失、、記憶喪失。
そういうことか
俺は今記憶をなくしているんだ。
全て。
やっと見つけたこの状況の真実。
不思議だと思ったが記憶喪失か。
「ほら、つぼ浦。立って早く帰るよ。」
一言も喋らない俺を不審がったのか、身内と思われる青い鬼の面をした男。
服装のお陰でギリギリ警察だと分かるくらい。
いや、SWATか?
「つぼ浦さん?どうしたんですか?まだどこか痛いの?」
桃色の可愛らしい髪の毛が印象的な子
名札にはももみと書かれている。
流石に喋らないとまずいか、なにを言えばいいのかいまいち分からない。
記憶喪失ということを伝えたほうがいいのかも。
さっきのコスプレ変質者はいつもの、と言っていたし、
「つぼ浦?なにしてんの?」
「っえ、いやぁそのぉ…」
少しだけ圧をかけられキョドってしまう。
警察がそんなんでいいのか。市民に圧かけるなよ。
「つぼ浦さん、…もしかして、…」
ももみ、さんが覗き込んでくる。
そんなに見られても、俺がどんな顔をしているかも知らないので困る。
あ、鏡見たいな。
「つぼ浦記憶喪失?また?」
「……はい。」
また、ということから初めてではないのだろう。
俺は静かに立ち上がり今着用中の衣服を確認する。
黒い…戦闘服?
俺も警察だったのだろうか。
どういう経緯でここまで至ったのだろうか
「つぼ浦…俺の名前、分かる?」
「…ぁー…わかりません。」
「おれ、青井らだおね。」
声に感情が乗ってない。
詰められたような感覚が脳を刺激する。
恐怖を感じた。何度も記憶をなくして怒っているのか?
「青井さん!あとはよろしくお願いします!」
「あ、は〜い。、…行こっか。自分の名前は?分かる?」
青井、さんは俺の腕を緩く掴み引っ張っていく 。
病院の外へ向かっているのか。
「つぼ浦、って呼ばれてることしか…」
「……、…ガチモンの記憶喪失じゃん、重症だわ。」
「えっ、どういうことですかそれ。」
確かに、一部の記憶だけをなくした場合も記憶喪失と言える。
今まではそれだったのだろう。
だが、今回は違う…
青井さんのパトカーの助手席に乗せられた。
「取り敢えず本署行こっか。…はい、それ鏡」
ぽいっと投げられた手鏡。
それを覗き容姿を確認する。
まあるいお目目とかちあった。
少し、頭が痛い。これはきっと光の反射のせいだろう。
「 …なんか…自由過ぎて周りを振り回してそうな顔だな…」
「よく分かったね、すご。当たりだよ」
青井さんの説明によると、
事件対応をしていた俺は長時間に渡るダウンで記憶喪失したそう。やはり警察だったのか。
その途中、前の俺についても聞かされそうになったが丁寧に断った。
なんとなく、聞きたくなかった。
「はい、警察署とうちゃ〜く。」
署の敷地に車を止めた青井さんは再度俺の手を引いていく。
そのまま署内へと連行。
ロビーには数人が休憩していたり談笑していたり、
アットホームな職場なんだろう。
「あぁ!つぼ浦さーん!」
「つぼ浦さん大丈夫でしたか?」
知らない二人組が話しかけてくる。
背の高いタコスを被った女性。センスが独特。
ペンギンの布を被った男性。洒落た色の髪がはみ出ている。
「ごめん。成瀬、ひのらん。
今つぼ浦記憶なくなってる。」
青井さんが説明すると納得の表情。表情なんて見えないが。
ショックを受けていない様子からすると日常茶飯事なのだろう。
そうして連れてこられた一室は更衣室だった。
「そこのロッカーがつぼ浦のね。
…長い間長袖長ズボンだと嫌でしょ?」
俺のものらしいロッカーを開ける。
絶句。
アロハシャツが大量に入っている。
着回しでもしてんのか。
「な…。もうちょっと落ち着いた色ないんですか。」
「へ?、」
随分と気抜けた声がした。
俺の今の気持ちを考えても、アロハ好きなんてありえない話なのに。
もしかして、制服だったりするか?
…んなわけねぇだろ。
「え、嘘。……そういうの好きなんじゃないの?
…いつも着てるし、…」
馬鹿言え。
正直にいうとオレンジは好きだが派手なものはあまり好きじゃない。
そのことを目の前の男に伝えると、なぜかソワソワしだす。
「…まずい〜〜〜〜〜、……」
俺はそのロッカーから、黒いTシャツを出して上だけ着替えた。
「つぼ浦さん!ほら、ロケランだよ〜!??」
「つぼ浦バット!バットあるぞ!」
「つぼつぼ私を見なさい。どうだ、思い出しただろう。」
「俺があげたDuneBuggy、見に行きましょ!」
「ここ!このソファお気にいりだよね?、!」
「…はぁ…」
何故こうなってしまったのか。
それは、先程の更衣室。
前と好みが正反対だったことから焦りに焦りまくった青井さん。
これはただ事じゃないと、署員たちに報告した結果。
赤ちゃんにものを教えるときの口ぶりで
俺の思い出が詰まっているらしい代物を次々と紹介されている。
できれば重火器に思い出なんて詰めないでほしい。
一方俺は記憶何一つ思い出せないまま聞き流していた。
こうして1週間が経過。
なにも変わらない現状に呻くしかなかった俺。
普段は警察業務をするようだが、今は記憶を取り戻すことに専念している
警察署員の方は前とは違う俺を見てしまい随分とショックだったよう。
駐車場の階段付近でこれまでのことを青井さんと振り返っていた。
「どう?つぼ浦。少しくらい頭痛くなったでしょ。」
「いえ、全く。からっきしです。」
そもそも見せられた物がどれも自分の好みにヒットしなかった。
その云を含ませると、 まんまと伝わってしまったのか。
根暗な雰囲気を漂わせ始めた。
きのこでも生えそうだな。
ぽつり、シリアスな声で呟く青井さん。
相当落ち込んでいるのだろう。
「おれら、つぼ浦のことなんも知らなかったのかな…」
「…はぁ……そうなんじゃないですか?多分」
「人の心って持ってる?今、落ち込んでるんだけど」
「…それに、つぼ浦前と性格違うし
…ため息ばっかつくし…」
「それはあなた達がストレスだからです。」
「は?」
あれから街を探索してみたり市民とお話してみたりするが
毎度の如く言われる言葉。
前と違う
あくまで俺はありのままで接しているだけだ。
本当の自分で過ごしている。
「…あ、もしかして今の俺が本来のつぼ浦匠だったとか…!」
めちゃくちゃな説を口に出す。
なぜか固まってしまった鬼の警察官
面の前で手をひらひらさせても気づかない。
頭でも打ったか?
「…青井さん?」
「…確かにそうかもね。」
相変わらずのくぐもった声。
そういえば、俺は以前のことについて一回も聞いたことがなかった。
横に向かって、教えて欲しいと頼むと嬉々として話し始めた。
恐らく、前の俺のほうが好きなのだろう。
「ん、ごめん。大型…
……早くあの元気なつぼ浦戻ってこないかな………」
「……ぁ、行ってらっしゃい。」
それだけ言って青井さんは署に帰っていった。
最後になにか言っていた気がする
頭が
教えてもらった特徴を頭の中で繰り返す。
特になにもすることがない夜。
寝るには早いしなにかするには遅い時間帯。
更衣室の椅子に座る。
右手には鏡。
なにかデジャブ
感情豊か…ギャグな雰囲気…明るい…正義感
そのどれもが俺とは違った。
まるでキャラが固定されてどうもできないみたい
本当に別人なのではないか。
はぁ、とため息をつきふと鏡に視線が移る。
綺麗に清掃された指紋の跡が少ない鏡。
傷一つなかった。
そこに映る俺。
未だこれが自分なのか疑ってしまうほど、実感が沸かない顔。
完全に視界からの情報を遮断して思考の世界へ入りこむ。
猪突猛進で口がよく回る……
煽るような言動………
これを説明されたとき、同時に言われた。
あんなキャラクターはあの時のつぼ浦しかいない。
つぼ浦しかできない。
嘘だ。正直、俺の他にもそんなことできる人間なんているだろう
本当に?
そんなにキャラが立ってしまったなら、もう一生逃げられないね。
「…あ、それって
割れてしまった鏡の隙間
人に操られるためだけに生きてきたかような顔と目があった。
そのせいで思い出した。
大嫌いな俺、ただいま。
ガチャリ
「あ、……ぁー……つ、つぼ、浦、?」
…お、安心しろ。 たった今思い出しちまったからな!」
なにか至らない点がございましたらすみません
コメント
8件
最後「思い出した」じゃなくて「思い出しちまった」って後悔が見えるのが好き…!!
こういうの大好きです😭😭 警察署員は「前の🏺が戻ってきた!」と素直に喜ぶだけなのか、「大人しかった🏺が素なのかな」と疑問が残るのか……また演じ続ける生活に戻って🏺は絶望してそう。