テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
ぽつ 、ぽつ
今年も梅雨の季節がやってきた。
教室の窓に水滴が付く。
蒸し暑い夏が地球温暖化によって
私の恋心の様に暑くなる。
彼とふたりぼっち。
何処か甘い空気が流れた。
彼の寝顔を観るのは何回目かな
いつか、もっと傍で見れたらな
なんて想いは心にしまった。
「 小柳さん、まだ居たの 」
彼の声が鼓膜に響いた
綿飴のようにふわふわしていた心は
苺のように甘酸っぱい感情で
埋め尽くされた。
「 青木くん!?起きてたんだ.. 」
声が裏返り
頬を林檎みたいに赤らめた。
「 うん。だって、寝てたら何時もみたいに
起こしてくれるでしょ 」
微笑みかける彼の姿を見て
心拍数が上がる。
心臓の音が聴こえてないか、と
不安になるくらい
彼に対する愛のように大きい。
「 う…早くしないと学校閉まっちゃうよ? 」
ニコッと効果音が似合う笑みを浮かべて
「 そしたら、ふたりぼっちだね 」
やっぱり、彼はずるい。
♡ ••┈┈┈┈┈┈┈┈•• ♡
ぽつ、ぽつ
雨の音が微かに鼓膜に入り込む。
雨は嫌い
甘い空気が、雨に消されそうだから。
彼女は俺の隣で座っている。
眼を開けたら、彼女に気付かれるから
彼女の顔を見れない。
こんなに辛い事は多分無い。
「 小柳さん、まだ居たの 」
俺は耐えれる程、精神は強くなかった。
「 青木くん!?起きてたんだ.. 」
頬を苺みたいに赤らめる彼女を見て
笑みが零れる。
「 うん。だって、寝てたら何時もみたいに
起こしてくれるでしょ 」
君と居れるから
俺は想ってたより不器用で
本音を隠して
君の為の言葉をあげる。
「 う…早くしないと学校閉まっちゃうよ? 」
困り眉、って言うのかな
顔を顰める彼女に
不器用な告白をした。
「 そしたら、ふたりぼっちだね 」
驚いた顔をして顔を真っ赤にする彼女
やっぱり、彼女はずるい。
♡ ••┈┈┈┈┈┈┈┈•• ♡
# 両 片 思 い
# 一 次 創 作
# 青 春 恋 愛