テラーノベル
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私は特別だと思っていた。
「みんなより背が高いんだね〜」
平均より10センチも身長が高かった。
「同年代より大人っぽいよね」
大人のような考え方を持っていた。
誰よりも目立って、誰よりも褒められる。そんな私になれると思っていた。
でも、現実は残酷だった。
「第1位、木戸ひまりさん。第2位、藤原ルイさん。第3位…」
私のメダルケースには、金色がない。同い年のひまりにいつも負けるから。
ひまりは、みんなより小さくて賢くて、とっても上手な子だ。優しいし気遣いができる、特別な子。
「特別。私は、特別じゃなかった…」
後輩ができて、私は教える側になれると思った。でも、やっぱりダメだった。
「第1位、木戸ひまりさん。第2位、塚越こころさん。第3位、藤原ルイさん」
私のメダルケースは、銅色に染まっていく。
このままは嫌だ。上手くなりたい。もっともっと勝ちたい。特別になりたい。
そう思って誰よりも頑張ってきたのに、努力は才能に勝てない。
「私は、違った…?特別じゃ、ない?」
そして私は、自分を見放した。
これ以上つらい思いをしたくなくて、友達を嫌いになりたくなくて。努力しようとする自分に、意味無いと言い聞かせた。まるで、泣く赤子をあやすように、別のものに興味を惹かせて。
「ダメだこりゃ」
それもダメだった。
あーあ、全部ダメw
コメント
1件
うわあ…読んでて胸がぎゅっとなったよ。特別だと思ってた自分が、実はそうじゃなかったって気づく瞬間の苦さがすごく伝わってきた。特に「努力は才能に勝てない」って諦めかけるところがリアルで、でも「全部ダメw」って最後にちょっと笑っちゃってるところに、まだ完全には諦めきれてない感情も見えた気がする。この先、どう這い上がっていくのか気になるなあ。
Lulu
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