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ご飯作るのめんどくさいっすよね
という話。
世界軸としてはたぶん、微睡みと同じな感じ。
たぶんいろいろあって、もう落ち着いた二人ですね。
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キッチンで飯でも作るか。と白菜を切っていたところ、後ろから肩にへばりついてくる勇斗に、軽く頬を寄せる。
「どしたの?甘えたい気分?」
「まーね」
多くは語らず、鼻を微かに鳴らし、首筋に顔を埋める様は本当に犬みたいだな。と思ってしまう。
「そっか」
とつぶやき、食事の支度にもどろうとすると、不満げに抱きついた腕に力をこめてくる。
「邪魔しないで欲しいんですけど」
少し緩んだ力と共に質問が落ちる。
「今日は何するの?」
「面倒だし、手抜きで水炊き」
「あー、今日はあっさりなのね」
くっついた身体をはなして、つまみ食いできそうなものがないことを確認しながら、こーやっておじさんになっていくんだよね。とぼやいている。
「でも好きでしょ」
外食がどうしたって多いのだから、俺は家ではあっさりした方がいいんだよな。そんな大したもの作るわけでもないけれど。
「仁人がいてくれれば、なんでもいいよ」
「なぁに?それ。次はあなたがつくってくださいな。胃薬いるかな」
「はぁ?味見せずに作るやつに言われたないわ」
食事当番なんて決めてはいないから、食べたいときや時間があるとき作るだけなので、ほぼ俺しか作らないけど。
また後ろから抱きついてきたから、首を捻ってキスをする。
こんなのが日常になるとは、思っても見なかったな。
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