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nmmn
ご本人様に関係ありません
苦手だと感じたら自衛お願いします
誤字・脱字ありましたらすみません
口調迷子
色々注意
🌞が弱ってる
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「 …ぅ、ぁ、……」
ザァザァと少し大きな音を出しながら降ってくる水は思っていた以上に物凄く冷たくて、思わず体を更に縮こめてしまった。
「………ふ、は、………ぅぅ、…ぐすっ、」
頑張って少し笑ってみても、涙が邪魔で上手く笑えなかった。
どれだけ泣いても僕の嗚咽は大雨によって全て掻き消される。
「も、ッ……ゃ、ぁ……っ、」
涙は全然止まらなくて、むしろ溢れ出てくるばかり。
誰かに見つけてほしい、
そんな事を思ってもここは現世のよく何処か分からない路地裏。
誰も僕の事なんか気付かない。
現世の服でこれば良かった、桜魔での普段着の着物で来なければ良かった、と泣きながら、ぼーっとする頭で考える。
着物には雨が染みてしまって少し動くと肌にくっついてくる。
正直ベタベタしていて気持ち悪い為出来るなら今すぐ着替えたい。
が、今はその場から立つ気力さえもないから小さく、雨に打たれながら蹲ったまま。
このまま死なないかな、なんて考える。
ふと、僕の所だけ雨が止んだ。
なんだ、?と思いながら重い頭を膝から上げ少し上を見る。
すると、
「だいじょーぶかぁ?はるぅ、」
僕の大好きで大切な同期の1人、長尾が居た。
「な…、で…っ」
声が掠れて上手く喋れなかったが、長尾なら僕の言いたかった事は分かるだろう。
「なんで??」
「そりゃぁー、もちろん、俺は」
「 お前の同期」
「だからな!!!」
「晴が何処に居ようが俺は何処までも探して見つけ出すぞ!」
「さ、俺の家に来な、寒いだろ?風呂入って温まろうぜ」
な?と笑顔で僕に手を差し伸べてくる。
あぁ、僕は何回お前に救われたことか。
うん、と小さく頷き僕はその手をとった。
今日も僕はお前に救われる