テラーノベル
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「〜〜…!!」
WO「…ミンギュ!」
MK「…ウジヒョン」
WO「…とりあえずクプスヒョンから探す、」
MK「え、あぁ…クプスヒョン、」
気がついたらベットの上にいた。
眩しい光に包まれたあとに。
ウジヒョンどうしてこんなに受け入れが早いんだろう。
僕なんか怯えてばかりで…
WO「なぁ、聞いてる?」
MK「…あ、ごめん、聞いてなかった」
WO「…チェリーが看板のカフェ、でしょ?」
MK「…うん。でもそんなのってたくさんあるよね」
WO「そもそも、チェリーが看板商品なのか、看板自体がチェリーなのかも…」
MK「え…確かに、!」
WO「…まぁとやかく言うより調べた方が早いか、」
MK「あぁ、うん」
それから僕達は色々調べた。
「🔍 チェリー 看板商品 カフェ」
「🔍 チェリーカフェ」
「🔍 ソウル内のカフェ」
「🔍 カフェ スンチョル」
WO「……」
WO「…ああっもう!!」
WO「っていうか出てくるわけなくない!?これってのもないし…!!」
MK「ヒョンどうしたの…急に…」
WO「顔写真が出てくるわけじゃあるまいし、それっぽいの全部行こう…!」
そう。僕らは探し始めてもう1週間が経とうとしていた。
それらしいカフェはあった。でもいくつも。
電話して確かめようかとも思ったが、そんな勇気は無いし居たとしてもどうしたらいいのかさっぱりだ。
だからって全部行こうってのは無茶というかやけくそだ。
WO「…ねえ聞いてんの?」
MK「…聞いてるけど、でもさちょっと無茶じゃないの?」
WO「……3年って短いじゃん、多分。」
MK「…分かったよ」
ウジヒョンは早く見つけたかったから受け入れが早かったんだ。
それらしいカフェは全部で18ヶ所。ソウル内だけで。
ソウル内にいることを願って巡って見ようと思う。
MK「…よし」
MK「ヒョン、着いたよ」
WO「…ん、もう着いたの…」
助手席ですやすや眠っているウジヒョンを起こす。
まずは1番近いカフェに来た。
ここはチェリーのパンケーキを看板商品としているカフェであり、
お店の名前も「Cherry’s Cafe」である。
1番近い上に1番の有力候補である。
MK「駐車場からは中見えないなぁ…」
WO「入る…?」
MK「いやいや、それはまずいんじゃない?」
WO「だって俺らのこと知らずに生きてるんだよ?」
MK「…そっか、 」
確かに!と思う気持ちもあるがその反面、知らないという現実を突きつけられているようで少し胸がギュと痛む。
WO「、行こ」
MK「うん」
可愛らしい真っ白な扉をくぐる。
からんからんと僕らの心情とは正反対の軽快で爽やかな音色を奏でる。
WO「…ねぇ」
MK「ん?」
ウジヒョンが指を指す方に顔を向けた。
MK「…えっ 」
そこにはクプスヒョンがいたのだ。
こんなに早く見つかるものかと驚く。
でも間違いない。大きな目に長いまつ毛。少し太めの眉。
SC「あっ…!いらっしゃいませ!少々お待ちください!」
彼は何も知らないのだ。
忙しそうに手に持つチェリーの乗ったパンケーキを若い女性の元へ運ぶ。
WO「クプスヒョン…!」
少し大きめの声で呼んだウジヒョン。
僕は慌てたが、心配するにも及ばずクプスヒョンは振り向かなかった。
クプスヒョンはただの︎︎"︎︎チェ スンチョル︎︎"︎︎なのだ。
S. COUPSではない。
残念そうな顔を浮かべるウジヒョンの元にクプスヒョンが駆け寄ってくる。
SC「…お待たせしました!2名様ですか?」
WO「…やっぱり今日は帰ります、時間がギリギリで…」
僕が「はい」と返事をしようとしたところでウジヒョンがそういった。
止めようとしたが僕の袖を静かに引っ張り外へ誘導した。
SC「…え、あ…そうですか!またお待ちしております!」
元気な声、無邪気な笑顔それがきっとヒョンを締め付けたのだろう。
なぜなら、僕もそうだからだ。
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